リニューアルの決断

Webデザイナーたるもの、ポートフォリオサイトを持っておかなければ。

という考えのもと、もういつからだか分からないほど前からポートフォリオサイトを公開し続けていました。
リニューアルした回数は5回以上、年数で言えば10年以上です。
ありがたいことに名の知れた企業の案件に携わることもあり、だからこそそこで初めて生じる問題がありました。

自分がデザインしたと言えねえ。

自分自身が名の知れたデザイナーでないこともあり、直接お受けして制作することがほぼないため、契約上「私がデザインしました!」と言えないのです。
そしてそれが受注した案件のほぼ100%を占めています。
(それが嫌なのではなく、よくあることでありデザイナーとは実際そういうものなのです)
自分がデザインしたと言えねえ、ということはもちろんポートフォリオサイトに掲載することもできません。
そんな状況が何年も続くなかでふとひとつの疑問が沸き起こったのです。

ポートフォリオサイト、要る?

いや、要るんです。不必要ということはない。
ないよりはあった方が断然いいものです。
ただ、更新頻度がかなり低いうえ、年月が経つにつれて何年前なのよという実績がオモテに立つ状況が延々と続きます。
かといってすぐに何件も掲載可実績が増える訳ではない。
それであればいっそ、ポートフォリオサイトという形式をやめてはどうだろうか?
そう考えついたのです。

私が初めて本を買って手打ちのHTMLで"ホームページ"を作ったのは14歳の頃でした。
中学〜高校くらいまでは、同世代の女の子たちが自分でホームページを作成・運営する個人サイト黄金期で、内容は自己紹介や掲示板、好きなものを紹介したり、サイト制作に必要な素材を作って配布したりする子が殆どでした。(ふみコミュニティ懐かしいねえ!私は素材サイト作ったりWeb雑誌出てたり編集お手伝いしてましたよ!)
HTML手打ちって結構面倒です。
デザインを考えることだって一苦労です。
定期的にリニューアルをして、訪問者を飽きさせない努力も必要です。
勉強して部活やって、、学生だってそこそこ忙しいものです。
それなのにどうしてそんなことを継続してやっていたのかというと、それは「ただ楽しいから」だったと思います。
インターネットを駆使して自己表現をして、それを見に来てくれる子がいて。
そんな風にただ楽しんでやっていたんですよね。
今は私にとってWeb制作が仕事になっていますが、「ただ楽しむ」という言わば原点に戻ってみてはどうかと思ったのです。
実績をいくらか掲載するとして、それ以外の部分では自分が楽しんで作っていけるサイトを目指そうと方向性を定めました。

そんな訳で、このnoteではポートフォリオサイトが生まれ変わるまでを不定期に記録していこうと思います。

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