ぷりん

アラサー会社員。今はそれだけ。

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最近の記事

多様性について考える

「みんなちがってみんないい」と、金子みすゞは詠った。小学校の道徳の授業で初めて触れたその詩は、日本人であれば、正確には、日本で初等教育を受けた人間であれば、誰もが知っているものだと思う。私と小鳥と鈴、それぞれにそれぞれの得意なことがあって、互いに尊重しましょうと、先生は言った、と思う。 とかく今の世の中は、多様性が大切にされる。多様性を否定すると、世間から大バッシングを浴びることになる。例えばLGBTと呼ばれる方々。身体の性別と精神の性別が一致していない方々を指す言葉だと認

    • 「利他」と「偽善」について考える

      「利他」という言葉をそこかしこで聞くようになってきた。SHOWROOMの前田さんは、利他的な、誰かのための行動によって得られる効用が大きくなる時代であると語り、早稲田大学の総長、田中さんが引用した大隈重信の建学の理念では、「模範国民の造就」として、世のため人のためになる人材を輩出することを謳う。けれど、私が「利他」と聞いて思い出すのは、世界中にファンも多い経営者、稲盛和夫さんだ。稲盛さんについては、紹介するまでもないが、京セラやKDDIの創業者であり、経営破綻したJALの再建

      • 優しさについて考える

        「どういう人が好きですか?」という質問。本音を隠しているのか、本心から言っているのかわからないけれど、「優しい人が好き」というのは、昔からよく聞かれる回答だ。簡単に「優しい人」というけれど、その言葉ってそんなに単純じゃない。そもそもその「優しい人」というのは、どのような人をイメージしているのだろう。困ったときに、優しくフォローしてくれる人、そばにいて欲しいとき、何も言わずそばにいてくれる人、色々なイメージがあるのだと思う。その優しさが、自分以外の誰かに向けられているとしたら、

        • 未来と芸術展にいく

          正式名称は「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命ーー人は明日どう生きるのか 豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何か」。現在六本木ヒルズ森美術館にて行われている展示会です。この展示会、私にとって忘れられない展示会になったので、その様子をお伝えいたします。 まずは、公式による展示会の説明をご紹介します。 テクノロジーの発達は、いま、私たちの生活のさまざまな側面に大きな影響を与えようとしています。近い将来、人間は多くの判断を AI(人工知能)に任せるようになり、AIが人

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          喜怒哀楽について

          人間の感情を表す言葉に「喜怒哀楽」がある。喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。 ディズニー映画「インサイトヘッド」は、ヨロコビとカナシミがなくなった人を描いた作品だけれど、これは喜怒哀楽が感情の大きな4要素であることが、日本以外でも通用する考えだということを示しているのだと思う。 人は何かの出来事に触れたとき、この喜怒哀楽の元になる何かを感じ、笑ったり、泣いたりする。人間が成長する過程で、元になる何かが、怒りなのか、楽しみなのか、一つひとつ学んでいく。そうして、餓鬼から人間になってい

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          シャーマンキング展に行く

          今、シャーマンキングが盛り上がりを見せています。 シャーマンキングとは、1998年から2004年まで週刊少年ジャンプに連載されていた、武井宏之先生による漫画で、アニメ、カードゲーム、ゲームなど多数の関連商品が展開された、一時期のジャンプを支えていた作品です。物語が終盤に差し掛かり、話が少し難しくなったせいか、人気投票の結果がどんどん下がっていき、打ち切りの憂き目にあいながらも、数年ののち、2008年完全版にて大幅加筆を実施、完結を迎える。そしてまたその数年後、2012年に主

          シャーマンキング展に行く

          アドテック東京に行く

          私は経理の仕事、特に税務を担当しています。社内で発生する様々な取引や、新たなスキームに対し、税務上のリスクがないか判断し、リスクがある場合、そのリスクを低減する方策を策定、実行することが私の仕事です。 さてこのアドテック東京。平たくいうと、デジタルマーケティングに関する展示会です。広告主や広告代理店、ソリューションプロバイダーやメディアの方が参加されるイベントです。 全くもって関係がない。が、デジタルマーケティングに興味があり、かつ、One day Pass(7万円もする

          アドテック東京に行く

          風景の科学展へ行く

          国立科学博物館で行われていた風景の科学展。芸術のことはよくわからないけれど、科学のことならわかるかもしれない。という、緩やかな希望を持って行ってまいりました。 風景の科学展は、副題に「芸術と科学の融合」とあるとおり、世界の様々な風景に関する写真を、各界の学者の方がどのような視点で見るか、解説してくれるものです。 この点は、案内文を引用した方が早そうです。 芸術家の目が切り取った風景に、自然科学の研究者は何を見るのだろうか。 本展では、写真家・上田義彦が撮影した写真を、国

          風景の科学展へ行く

          気胸で手術をする

          アラサークライシスで自分探しをする、ということがこのnoteの趣旨ではありますが、少し横道に逸れ、手術の記録をしようと思います。 気胸は突然に「今日のランチはパスタにしよう」 普段はデスクワーク中心で、外出することはあまりない私。せっかくの外出なので、デカ盛りスパゲティを提供してくれる、有楽町の「ジャポネ」の行列に並んでいたときのこと。それは急に襲ってきました。胸が苦しくなったのです。苦しいというより、痛い、息が深く吸えない。 それでも、行列に並んでいる途中。お腹も空いて

          気胸で手術をする

          新撰組の故郷を旅する

          新撰組という存在は、とても不思議な立ち位置にあると思います。幕末という時代の転換期に、ほんの少しの間だけ現れて、そして散っていった集団。日本史の教科書にも基本的には出てこない。 それにも関わらず、とても高い知名度を誇り、その生き様は多くの人の胸を打ち、小説、映画、ドラマ、アニメ、ゲームなど、様々なメディアで取り上げられている。 新撰組を取り扱った作品としては、司馬遼太郎の「燃えよ剣」や浅田次郎の「壬生義士伝」が有名どころですが、私たちアラサー世代にとって、最も身近な作品は、

          新撰組の故郷を旅する

          美祢旅をする

          美祢旅。 How do I pronounce 美祢?Where is 美祢?となりますよね。私自身読み方もわからなかったですし、どこにあるかも知りませんでした。答えは「みね」、そして「山口県」です。秋吉台、秋芳洞というと、少しは知ってる!となる方も出てくるのではないでしょうか。 そんな読み方も場所も知らない美祢市。会社でのご縁があり、旅をすることになりました。 美祢市へのアクセスですが、一番便利なのが山口宇部空港からレンタカーだと思います。早速、羽田空港から山口宇部空港

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          壁を登る

          壁、という言葉を聞いた時、何を想像しますか。心の壁、行く手を阻むもの、超えなければならないもの、もしくは身を守ってくれるものかもしれません。壁に出会った時、壊すのか、乗り越えるのか、壁に沿って歩き、壁が低いところを探すのか、対応は様々あると思います。今回は、あくまで物理的な壁、それを登る、すなわちボルダリングをやってみたお話になります。 ボルダリング、東京オリンピックから正式種目に採用されたこともあり、流行ってますよね。様々な傾斜のある壁に、石がつけられていて、定められた石

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          ソロでライブに行く

          10月初旬、flumpoolのライブに行ってきました。会場はNHKホール。 バンドのライブなんてもちろん初めて。小学生の頃、みんながモーニング娘。だなんだ言っているときには冷ややかな視線を注ぎ、中学高校でどんなバンドが流行ろうと、興味ありませんという顔。というか実際に興味はない。CMで流れる曲、ドラマやアニメの主題歌、いいなと思う曲があったり、たまに口ずさむことはあっても、CDを買うこともなかった。初めて買ったCDは、シャーマンキングのキャラソンアルバムという、ある意味で現

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          松方コレクション展にいく

          9月中旬、会期終了間際の松方コレクション展へ行ってきました。もちろん事前知識など皆無。松方コレクションということだから、松方さんのコレクションなんだろうと思いはするものの、一体何をコレクションしているのか、そもそも松方さんとはどちらさまなのか。松方財政で有名な、松方正義しか知らないぞ。そんな状態からのスタートです。 私の美術に関する知識や経験を述べると、地方の公立高校出身の優等生なので、教科書に載っている範囲ではバッチリです。といっても高校は音楽選択。知識は中学まで。手先が

          松方コレクション展にいく

          【番外編】virtuosoで贅沢ホテルステイをする

          noteにはそぐわない内容だとわかっていますが、人間ってお得な情報が好きだと思うんですよね。少なくとも僕は好きです。他の人が知っているのに、自分だけが知らずに損をするのが嫌いです。損失回避の法則、と呼ばれるやつですね。ということで、先に公開したnote「ひとり旅をする」にて利用した、お得なサービスについて解説いたします。 世の中には様々なお得意様へのサービスが存在します。エアラインの上級会員制度がよく知られていると思います。ポイントが貯まりやすくなったり、優先搭乗やラウンジ

          【番外編】virtuosoで贅沢ホテルステイをする

          ひとり旅をする

          自分探しの旅をする、という人がいます。私はこれまで冷ややかな目でそう言う人たちを見てきました。自分という人間はそこにいるわけで、必要なのは落ち着いて考えることができる時間と環境のはず。あえて旅をする理由がわからなかったからです。旅をすると、準備に時間がかかるし、観光に出かけなきゃと思うと、ゆっくり自分と向き合うなんて出来るはずがない。そう思い、これまでやろうとも思わなかったひとり旅。自分の好きを探すために、とりあえずやってみてから考えるがこのnoteのコンセプトなので、やって

          ひとり旅をする