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手帳とマウントレーニア

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Shihoのこれまでの勉強遍歴や、大人のまなびの気づきについて語る、まなびエッセイ。 月1公開予定です。
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#エッセイ

Vol.4 【勉強好き】の罠~"勉強"と"研究"の違いを通じて~

まなびエッセイストを名乗っているくらいなので、子どもの頃から、学び=勉強が好きでした。 新しい知識を得ることに、すごくワクワクしたから。 数式が解けて、答えが正しいのが嬉しかったから。 でも、こういわれると、ピンときませんでした。 「真面目だし、そんなに勉強が好きなら、研究者になったらいいんじゃない?」 研究者というと、理系だったら、フラスコに入った怪しい色の液体を混ぜて、ボンっ!と爆発させてるイメージ。 文系(美術館勤務の学芸員さんとか)だったら、図書館で過去の文

Vol.2 学習ノートの使い方を思い出す~「東大女子のノート術」を読んで~

先日、みおりん著「東大女子のノート術」を読みました。 「東大に受かるノート」的なのは今までにもありましたが、 女性が書かれているのはあまり見ないような気がして、前から読んでみたかったのです。 私自身、中学、高校の時はノートを使って勉強していて、 自分なりにまとめるのが好きなタイプでした。 (いい大人になってノート術をInstagramで公開しているとは思わなかったけど) 過去の自分と比べながら読み進めてみると、 私と共通しているな、と思ったことも これやっておけ

Vol.1「勉強なんてしなければよかった」と思う理由

「勉強なんてしなければよかった」 こんなことを言うと、すごく不思議がられます。 そりゃそうですよね、たいていの人は「子供のころもっと勉強しとけばよかった」って後悔するんだから。 しかも「旧帝大卒」なんて肩書を持っていると、就職にも困らないでしょ?なんて思われそうです。 でも、勉強は思い立った今からでもできるけど、 「勉強してない自分」には、一生戻れないんです。

Vol.0 マウントレーニアと私

2008年、4月。 受験勉強から解放された私の心は、異常に気持ちが高ぶっていた。 おっきなレンタカーを借りて、はるばる地方から両親と引っ越し。 荷物を降ろして、パソコン台を組み立ててる間も、ワクワクが止まらない。 初めての一人暮らし。初めての都会。 私はここで、自由になるんだ。 一通り生活の基盤ができたところで両親が帰り、ポツンとひとりぼっちになったワンルーム。 夜になって周りが暗くなったら寂しくなるかなと思ったら、全然そんなことなかった。 とにかく解放感が半端なか