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【すぐにわかる】バリューチェーンって何?【Riku Kawasawaの勉強部屋】#05

8月25日木曜日

【バリューチェーンって何?】

皆さんお元気でしょうか?
Riku Kawasawaです。

今回は『バリューチェーン』についてお話ししていきたいと思います。

内容はこちらで、
・バリューチェーンとは?
・バリューチェーンの例
・バリューチェーンの使い方

の3つについてお話ししていきたいと思います。
短い時間でコンパクトに、バリューチェーンを理解していただけるよう頑張ります。笑

バリューチェーンとは?】
バリューチェーンというのは、マイケル・E・ポーターという経営学の教授が提唱している考え方です。

企業やその活動の全体感を把握するのに非常に優れた考え方になっています。

例えば、工場において材料を集めて1つ1つ加工していく活動や、営業マンがアポイントをとって客先に訪問し商談をするなどの1つ1つの活動をグループ化して1つの塊にしていきます。
先ほどの工場の例であれば「製造工程」、営業マンの例でしたら「営業活動」というふうにグループ分けしていきます。

このように細かすぎず、粗すぎず会社の活動をグループ分けして見える化していくことが、バリューチェーンの根本的な考え方になっています。

【バリューチェーンの例】


バリューチェーンというのは、業界や会社によって内容が変わってきます。
ただ一致しているものがあり、それが何かというと、必ず「主活動」「支援活動」というものがある点です。

「主活動」というのは主たる活動ですので、モノを製造して販売したり、サービスを提供し、売り上げを上げて利益を得るというような、企業の根幹をなす活動です。
これを「主活動」と呼んでいます。

そして「支援活動」というのは、「主活動」を円滑に行うために必要になる要素です。
例えば、人事や労務管理のような「主活動」を支援するもの。
これを「支援活動」と呼んでいます。


では次に製造業を例にとって、バリューチェーンの具体的な中身について見ていきたいと思います。
①購買活動(原材料や部品を仕入れること)
②製造(製品を作っていくこと)
③出荷物流(倉庫や店舗に製品を卸していくこと)
④販売・マーケティング(各店舗やインターネット上で製品を販売していくこと)
⑤サービス(アフターケアも含めたサービスを提供していくこと)
これらによって売り上げ・収益が上がることで、最終的にマージンが出てくることになります。

これが「主活動」になりまして、「支援活動」の方は「主活動」全体にかかってくるものになります。
・経理&総務管理
・人事&労務管理
・技術開発(新しい製品を開発したり、製造工程をより効率的にすること)
・調達活動(サービスを提供する会社との契約業務のこと)

このようにバリューチェーンは、1つ1つの活動が生み出す価値が、次の活動へと鎖のようにつながっていきます。
だから、『バリューチェーン(価値連鎖)』と言われているのです。

【バリューチェーンの使い方】
バリューチェーンの使い方は3つあります。

1つ目が、組織改革や業務改善をするときに、どこにフォーカスすれば良いか、対象範囲を決めるときに役立ちます。

2つ目は、競合他社との比較です。
同じような業界であれば、同じようなバリューチェーンを持っていますので、各要素の比較をすることができます。
例えば「出荷物流」であれば、拠点数はどれくらいあるのかを競合他社と比較したり、「販売・マーケティング」であれば、営業マンの数はどれくらいなのかということの比較ができます。
それによって競合他社と比べて自社が優れている点・劣っている点を明らかにして、戦略の打ち手を決めていくことができます。

そして3つ目は、新規のサービス・事業の開発です。
IKEAを例にとって説明したいと思います。
IKEAというのは、家具の小売業ですね。
元々のバリューチェーンは、「材料購入→部品製造→製品組み立て→出荷→販売」というバリューチェーンになっていたんですが、IKEAは「製品組み立て」の要素を抜き去って、やめてしまいました。
お客様に組み立ててもらうことにしたんですね。
そうすることによって、製造のコストを下げることができました。
それだけでなく、倉庫に製品を置くスペースも省略することができたんです。
これによって、非常に利益が出やすい形で事業を展開することができるようになりました。

【まとめ】
バリューチェーンというのは、企業の全体の活動を俯瞰して見るために非常に有効なツールです。

そしてバリューチェーンを使うことによって、競合他社との比較をできるようになりますし、新規事業を生み出していくこともできるんです。

今日も最後までありがとうございました。
それでは皆さん、ばいちゃ。

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