磯崎新と百人町(3)

遡ること2019年3月・・・友人と大学の先輩と百人町にある磯崎新の建築巡礼に行ったときのことを三部作で書いてきましたが、とうとう完結編です。一年以上あいだが空いてしまいましたため、臨場感は薄めになってしますが、ご了承ください。完結編を待ってくださったマニアックなみなさま、お待たせしました。ホッピーの中も三杯までが最高なのです。

本編の前に、振り返り用のリンクを貼っておきます↓

東京グローブ座を見学したあとは、いよいよ西戸山タワーホウムズに突撃です。突撃といっても一般住宅のため、外から眺めるスタイルです。西戸山タワーホウムズはノースタワー、セントラルタワー、セントラルアネックス、サウスタワー、サウスアネックスと棟が分かれており、クリニック等も入居しています。磯崎新が設計したのはグローブ座を含むタワーホウムズの低層部となります。これは空白の一年の間に知りました。しかし、わたしたちはそれを知っていたかのように、下記のタワーホウムズ自治会のブログに掲載している写真の広場でほとんどの時間を過ごしました。なので感想も広場のことがメインとなります。

一通り、外観を見学したあと、てくてく歩いていたら広場みたいなところにたどり着きました。おたのしみ自販機で手に入れた電動ハンドスピナーで遊ぶにはもってこいの場所です。ということで、早速電動ハンドスピナーで遊びました。きゃっきゃはしゃいで遊んでいると、子どもたちに冷めた目で見られました。新宿のキッズこわいお。。

そんな新宿キッズたちも広場で楽しそうに遊んでいました。日常的にこういう広場で遊べていいな〜とのほほんとしていましたが、ここでふと思いました。これは建築なのか、広場なのか、と。ハンドスピナーで遊びながら考えた結果、広場であり広場でない、建築であり建築である、この場所は、建築で広場空間をつくっているのか・・・?という答えが出てきました。なんだか当たり前の回答のようですがこれってランドスケープアーキテクトのわたしからしたら、すごいというか悔しさがあります。だって広場空間を建築にすることはできないから(少なくともわたしには)。柱があって空間の仕切りがあるのに広場。ロッジアなんかもそうだけどロッジアとは違う開放感。そして、建築があることで切り取られる風景。これまでわたしが設計していた広場は何だったんだというくらいの衝撃でした。こういう建築があることはもちろん知っていますが、ただそれを体感するのとしないのでは全然理解度が違う気がします。もう何を書こうとしてもその時の感情しか出てこなくて、うまく文章にできない。

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わたしは普段から建築関係の展覧会や気になる建築を見たりしているけど、この日ほど建築を全身で感じたことはないです。たぶんわたしはこの先もランドスケープアーキテクトとして生きていくんだろうと思いますが、壁にぶつかったりもやもやしたときはこの広場に来て、心を揺さぶられようと思います。

なんだかしんみり終わっちゃいましたね。ということで、百人町の磯崎新建築を堪能したあとは、百人町の赤提灯居酒屋でホッピーを堪能しました。このときのトークもなかなか熱かった!建築巡礼の振り返りから始まり、デザイン、そしてアートなど色々詰まったアフター会議でした。またゆるりと建築巡りに出て、建築を感じる時間が欲しいですね。そしてその後は夜のまちあるきで良い居酒屋を見つけて美味しい酒を飲みたいですね。

P.S. 後で加筆するかも

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