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話すことは山ほどあるはず落ち葉散る

時々見ている松山市が運営するサイト「俳句ポスト365」。現在募集中の兼題は“落ち葉”。

落ち葉と聞けば、大滝さんの「木の葉のスケッチ」と言う曲が思い浮かび、今回の句はそこからの本歌取り(と、言っていいのか^^;)。

ラッシュの駅のホームで、別れた恋人と再会する偶然の一瞬をさらりと歌ったこの曲は、クラリネットが印象的な大人のムード。ありありと映像が浮かぶ松本さんの言葉遣いは、やはり非凡だなぁ。

歌詞って、なんとなく歌っている人とイメージを重ねがちですが、音楽評論家・吉見佑子さんの大滝さんと喧嘩になったエピソードが面白い。
ロンバケを聴いて感動した吉見さんが、大滝さんにインタビューした際、
==『どんなパジャマで寝ているの?」とか「どんな家に住んでいるの?」って聞いたら怒り出しちゃって、「そんなこと聞きたいなら松本隆のところに行けよ」って言うわけ。「君が会いたいのは、俺じゃなくて松本隆だろ」って言って喧嘩になって、それをそのまま原稿に書いたんだけどボツになるんですよ。(引用)

ところが数ヶ月後、ロンバケが大ヒットして大滝さんは吉見さんに謝罪します。
「売れた後に来たファンからの手紙が、全部吉見さんの質問と同じだった」と。

好きになったアーティストのいろんなことを知りたいというファン心理が、音楽職人の大滝さんにはピンと来なかったのかもしれませんね。でもそう言うのも大滝さんらしくて、微笑ましいです。

興味のある方はこちらから。

https://www.musicman.co.jp/interview/19746


#俳句 #エッセイ #暮らし #写真
#秋 #落ち葉 #大滝詠一



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