台風に振り回された先週末の備忘録｜映画と絵本原画展
8月最終週は台風への備えで予定が色々と定まらない1週間でした。
台風の影響があるかもしれない、ということで会社が休みになった金曜日。天気予報を見るとどうやら午前中は晴れそうじゃない？と思い月末で期限切れとなるため使用を諦めていた鑑賞券を使って、滑り込みで映画鑑賞に行ってきました。
「怒り」や「悪人」の原作者の方の同名小説の映画化ということで、まあ決して明るくてハッピーエンドな作品じゃないことはわかっていたんですけど、思った以上にメンタルにずどんときました。
特に妊娠出産・結婚後の女性のキャリア・不倫などに対して少しでも触れた経験がある人は見るのしんどいんじゃないかな。自分と江口のりこさん演じる桃子さんに一つでも重なる部分を見つけてしまうともうやめてくれ…！ってなります。元気のない時に見るのはおすすめしないです。
映画自体は没入感があって面白かったです。最初旦那さん役が小泉孝太郎さんだってわからなくて、おでこあげた時にやっと「あ、そうだったんだ！」と気がつきました。前髪で印象って変わるものですね。
自業自得、因果応報、ってことだと思うんですけど、じゃあこの登場人物内でいちばんの最低野郎は報いを受けるんだろうか。去り際の台詞が最低過ぎて、自分だったら手に持ったチェーソーで切り付けてしまうかもしれない。
なんとなく落ち込んだ気持ちでランチへ。美味しいもの食べ元気を出しましょう。
いつもだったら行列で数時間待ちのクレープ屋さんも、この日は観光客も少ないからか列が短い。食べるなら今日しかないよね！ということで列に並びます。
30分ほど並びました。昼ごはん直後だったのでトッピングなしにしたのですが、バターしみしみのクレープ生地の中にジャリジャリの砂糖が入っていてパリパリの食感。これだけで十分な満足感！
台風に備えて買い物を済ませ、夕方になる前に帰りました。
大きな影響もなく、台風一過の日曜日。
毎年恒例となるボローニャ国際絵本原画展へ。
例年のボローニャは撮影禁止だったけど、今年からは接写でなければ撮影OKとなっていました。一応展示室に入る時にスタッフさんにも確認したので、気に入った作品をいくつか撮って残します。
ただこの撮影OKがあまり目立つところに書かれていなかったので、写真を撮っていると「あの人写真撮ってる…」と非難の視線を向けられてるなーというのを感じました。悪いことをしているわけではないのに、居心地の悪さが否めない…。
少しずつ作品を撮りはじめる方が増えたので、そこからは心おきなく写真に収めつつ作品鑑賞を楽しめました。
ここからは私が好き！と思った作品をいくつかご紹介したいと思います。
「夜をあつめに」
ビルギッタ・シーフ／アイスランド
旦那と満場一致で「これがいちばん好き！」となった作品。反射で少し見えづらいんですけど、とにかくキラキラした星の描写が美しいです。引きで見ても非常に絵力のある作品でした。絵ももちろんですが、お話もとても可愛らしかったです。
「小さな指でアートしよう」
エレオノーラ・マルトン／イタリア
イタリアらしいポップな色使いが好き。キュビズムやシュルレアリスムとはどういった作風なのかを、可愛らしい絵を通して教えてくれます。
「死んだかいぞく」
下田昌克／日本
特別展示で飾られていた作品。私より先に原画を見終わった旦那が「儚くも美しい作品やったわ…」と言うので、なんやそれと思っていたのですが全て見終わって寸分違わぬ感想を抱きました。絵の美しさももちろん、とても引き込まれるお話です。原画を見終わったあと、思わず絵本を手に取ってしまいました。
その他にも好きな作品がたくさんありました。気づいたら動物関連の作品が多くなってたので、自分の趣向が丸わかりです。
いい作品を浴びてほくほくした気持ちのまま三宮に戻ります。米騒動の最中、家にある白米が残り少なくなってきたので自炊は麺類やパン食を混ぜながら過ごしている今日この頃。しっかりしたご飯が食べたかったので、ランチは明太子食べ放題のやまやさんへ。
食後に甘いものが食べたかったけど雨が降り出しそうだったので、おうちカフェに変更。久しぶりに無性に食べたくなったので、元町ケーキでテイクアウト。
元町ケーキの名物ざくろ、昔は250円くらいだったイメージなんですけど350円になっていて衝撃でした。何度も帰ってきてしまう、優しいお味です。
思わぬ連休で、映画と見たかった展示を消化できてよかったです。9月は見たい展覧会や気になる映画が目白押しなので、たくさん出かけて芸術の秋と食欲の秋を楽しみたいと思います。