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【感想】エヴァンゲリオン最高すぎました (ネタバレ注意)

今しがた「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||)」をみてきました。

他の情報を入れる前に、率直な感想を残します。

※ネタバレ要素がありますので、まだ見られていない方はご認識ください。




映画が終わって率直に思ったことは 寂しいなー でした。

そしてそれと共に沸き上がるのは、制作に携わっているスタッフの方々への感謝です。特に人生を賭してこの作品を生み出してくれた庵野さんに心からありがとうございますと伝えたい。

映画で言うといつもエンディングの後に何かあって、永遠にワクワクできるものだと、心のどこかで思っていたのでしょう。寂しい。でも、ありがとうございます。


僕が最初にエヴァに出会ったのは小学生半ばくらいの頃でしょうか。多分テレビの再放送でした。

基本SFアクションもの的に楽しんでいた気がします。いつもウジウジなシンジ、静かで深いレイ、実はコンプレックスの塊アスカ キャラクターも皆大好きで、VHSで借りて何度も見返しました。

大学に入って序の公開を前にまた見直して、友達と見に行って、あーでもないこーでもないと話していました。アクションものとして楽しんでいた小さな頃と違い意味を深く考えるようになっていました。

社会人になってからも映画を見に行くのはもちろん、連休に入ると見直してたりしていました。意味が繋がっていくと同時に、そんなのどうでも良いとも思うようにもなりました。とにかくワクワクして大好きなんだと。
見た回数なんてもうわかりません。それほど好きでした。


今回の作品は約25年の時を越えて綺麗な伏線回収をしたななという印象です。
もちろんまだ続編のようなものはあるのかもしれませんが、とにかく寂しいです。

補完計画とは何で、それに碇シンジはどう向きあうのか、もう明確な答えが出てしまったのです。
青春が終わりを告げたような感覚でしょうか。
碇司令、冬月先生、僕のエモエモなエモーションを補完してください。


以下、印象的だったシーンと感情を思い出し記述します。
注:ここからは完全にネタバレです。

映画の入りは予告通りパリの旧ユーロネルフでの機器調達シーン。その映像は単純に技術とクリエイターの進化を感じられてカッコ良すぎました。マヤのセリフも後で回収したりイチイチ粋でしたよね。


次に、前回の続きで三人の徒歩シーン。これだけ間が空いていると三人で歩いてるだけで、何か尊い。(僕だけ?)

たどり着いた先は、ヴィレに守られた村。自然エネルギーを活用しながら人が自給自足し、直接助け合う村。そこにはトウジ、ケンスケ、委員長などが。昔のキャラに沿って、強く大人となった姿。リアルでこんなんなるかはわからないけど、碇を想う行動に友達って良いなって思いました。

日本にいると忘れるけれども、元々は人間もこうなんだよなって思います。それも伝えたかったことなのかな。

地球をほぼ壊滅させた廃人シンジに、アスカ(ということにしておく)は強い言葉を浴びせ、人との触れ合いで人間味が身に付いたレイ(ということにしておく)はおせっかいを浴びせ、その優しさ群に立ち直らされていく。尊いいつものパターン。

立ち直った後に、エンジニアと化したケンスケに着いていくと、サードインパクトを止めるため亡くなった加地さんとミサトさんとの息子との出会いで胸熱でした。

村編の終わり際、消えてしまうのがわかったレイが部屋でこれが寂しいと言ったシーン、僕らが見てきたあの頃のレイのようでとても良かったです。

そして消えてしまうシーン、シンジに村で覚えた言葉(感情)達で未練や愛情を伝えるところは刺さりました。壁際に離れていかなくったって良いのに…。

そんなレイの消滅をきっかけにシンジは落とし前をつける覚悟を持ってヴンダーに乗ります。ここが25年の物語で最もシンジが成長したターニングポイントだと感じました。


ヴンダーに乗ってからは、ネルフとの戦いに突入。

ミサトさんのシンジくん甘やかしっぷりとそれを指摘するリツコとのやり取りも変わらず描いてくれて嬉しかったです。

アスカとマリが出撃する直前にシンジの元へ。覚悟を決めたシンジに、あの頃好きだったとアスカ。歳をとって通じ合って素直に話そうとする感じ、何か僕らの成長とシンクロしませんか。デジャブ感。

戦争シーンは映像が素晴らしいとしか言いようがありません。言葉なんかより、何度も見て、何度もカッコいいって思いたいです。

エヴァ本丸到着後、13号機のプラグに細工ができず、使徒化するアスカ。眼帯外して使徒化は中2すぎでしょ……最高。

アスカが取り込まれたシーン、使徒化したアスカが狙いだったとマリさんが仰っていましたが、ゼーレのシナリオ(ここはゲンドウさんの思考回路?)の精度やばすぎでしょって心の中でツッコミみました。エヴァあるあるですね。


八方塞がったミサト達と、余裕綽々のゲンドウの前にシンジが現われるシーン、あまりの最終回感にこの時に既に切なさを覚えていました。。

シンジが出発しようとする時にミドリとサクラが銃で止めようとするシーン、怨念がみなぎっていましたね。この世界に正解なんてないんだとか、人間は誰かのせいにせずにはいられないんだとか色々考えさせられます。

ミサトさん撃たれてからも随分元気に長いこと生きてたし、息子を想いながらのシールドへのぶっこみ、マジかっけっす。

精神世界(マイナス宇宙?)に入ってからは、笑っちゃうようなエヴァカオス感全開でしたね。ミサトさんの部屋で初号機と13号機のバトルとかマジ笑えました。レイとの最後のシーンでも出てきたスタジオは、何か意味が含まれてる気がします。他の人の考察みるの楽しみ。

最終的には今回もゲンドウ氏やっぱりユイに会いたかったんですね。吹っ切れたシンジの中に子供な自分とユイを見て引き下がる感じ。テレビ版にも見たあの電車での回想。カセットプレイヤー。自分の体験ではないアニメに強烈なノスタルジーを覚えました。

その後シンジの自殺未遂、ユイの登場、エヴァの消滅。カッコいいの嵐でしたね。

カオルくん、アスカ、レイを救う場面。アスカとの海のシーンは良かったですね。旧映画との対比?苦労が報われたって感じでしょうか。
レイの長髪素敵でしたが、時間は戻さないとかなんちゃら世界みたいの言ってたようなきがしますが思い出せません…
カオルくんと加持さんとのやりとりはよくわかりませんでした…

今回一際目立っていたキャラマリ。ユイと同じ研究室メンバーとの世の予想(漫画だっけ?)を冬月先生との会話込みで素晴らしく回収しましたね。アスカのサポート、シンジの救出、ラストシーン。破で出てきた時は何?って思ったけど、これほどまでにカッコいい役割になるとは思ってませんでした。


大人になって駅のプラットホームのシーン、肉体と精神の補完はとめたと言うことなんでしょうが、最後はこれまでインパクトなど何もない世界のようになっていました。正直このへんがどうなったのかは良く読み取れていないので、あと何回か見に行こうかなと思っています。受け手側に任したってパターンの気もしますが。

そして予想外のカップル(?)の組み合わせ。最後までやってくれますね。

で、宇多田ヒカルのOne Last Kiss。もう説明なぞ不毛。って感じの感動。


色んな評価はあるでしょうが、覚えているだけでもこれだけ、僕には最高の25年続く物語の終焉に感じられました。

僕は普段寂しさをあまり感じるタイプではありませんが、そんな僕が心の底から寂しさと感謝を覚える映画でした。

エヴァンゲリオンという作品に出会えて良かったです。
これからどうなるかなんてわかりませんが、また何かプロダクトが出るのであれば必ず追いかけます。さようならはまた会えるためのおまじないだっけ?本当にありがとうございました。

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