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【アウェーをホームに変える】これからのリモートワークに必要な、3つのセルフマネジメント

リモートワークしているみなさん、実際のところ、充実していますか?
オフィスよりも仕事が捗りますか? イキイキと仕事ができていますか?

迷わずイエス!という方は、これからお話しすることは関係ないかもしれません。

私がこの記事を書こうと思ったのは、とある企業で働く知人の女性数人から、「リモートワークでメンタルやられた…」という相談を受けたからです。1日中家にいて変化がないとか、仕事に集中できず逆にダラダラしてしまうなど、オフィスの快適さを改めて知ったとのこと。

私は普段、リモートワーカーです(どこかの会社に在籍しているワケではないので、リモートワーカーとは言わないかもしれませんが…)。

1年半前に会社員をやめて、フリーな働き方をするようになってから、ずっとです。

最初は、なかなか自分にとって心地いい働き方がわからず、働く環境も働き方も定まっていなかったのですが、半年くらい経った頃、ペースが掴めてきました。今はむしろ、1日中同じ空間で働くことができず、何年も同じオフィスで働いていたなんて信じられません(笑)。

そこで、リモートワークで悩んでいる方が、オフィスを離れても、少しでも心地よく働ければ…と思い、私が日々、工夫している3つのセルフマネジメントについてまとめてみました。

ーアウェーをホームに変える

私が会社員だった頃は、当たり前すぎて気づかなかったのですが、フリーになって「仕事中、常に会話ができる人が近くにいることの価値」を強く感じるようになりました。
編集という仕事柄もありますが、「ちょっとこれどう思う?」「こんなこと考えているんだけど…」と、比較的、人とコミュニケーションを取りながら仕事をすることに慣れていたため、フリーになってすぐの頃は、「そうか、いつでも話し相手がいるわけじゃないんだ…」と、ひとりで働く環境に慣れず、パフォーマンスが下がりました。
また、会社員時代はいろんな部門と仕事をしていたり、外に出て打ち合わせなども多かったため、無意識にちょこちょこと動いており、最低限の運動ができていました。しかし、フリーになって仕事が特化してくると、一日中、作業に集中して終わることも増え、気づけば300歩くらいしか歩いていない…なんてことも。

そんなときに、工夫したのが、なるべくオフィスで働いていた頃と環境を近づけることでした。私の場合、人とコミュニケーションを取る、オフィス内外をちょくちょく移動する、というのが日時だったので、1日に一回以上はオンライン・オフラインで誰かと仕事の会話をする、打ち合わせを入れる、仕事の合間に散歩するなど、代替のアクションを積極的に取り入れてみました。

また、会社員だった頃は、仕事の合間に仲間と雑談をすることで、リフレッシュして、能率があがるなんてこともありましたので(これも当たり前すぎて気づきませんでしたが…)、同じく雑談を求めているフリーの仲間とグループチャットを作って、言いたくなったらそのグループで吐き出したり、ランチを人と食べるようにしたり、意識的にリフレッシュの機会をつくりました。

これらを続けている内に、だんだんアウェーだった環境が居心地の良いホームになってきて、今では、オフィスワークだった頃のメリットと、リモートのメリットをうまく掛け合わせながら、自分にとって一番心地いい環境で働けています。

今までと違う環境に慣れない、という方は、まずは心地よかった頃の状況を代替で再現し、少しずつベストな状態をつくっていくのが良いと思います。

ー ワクワクは外。モクモクはウチ

次に、働く場所に関してです。
私は仕事のジャンルに合わせて働く場所を変え、メリハリをつくっています。
私の場合、会議やミーティング、取材などの相手ありきの仕事を除くと、「企画を考える」「資料作成」「原稿を書く」というカテゴリーがあります。企画はカフェ、資料は家、原稿はコワーキングスペース、と振り分けることが多いです。

※ 現状は、コロナ対策で不必要な外出は控えたほうが良いかもしれませんので、あくまでご参考まで。ちなみに、家の中だけでバリエーションをつけるという場合は、私は仕事のジャンルに合わせて、BGMを変えることもあります(笑)。音楽だけでもだいぶ気分が変わりますのでオススメです!

まず、何かを新しいことを生み出すときはカフェスペースを利用することが多いです。ひとりで内側にあるものと悶々と向き合って絞り出すよりも、外からの刺激を受けて、動きがある場所で思考する方が、心が弾み、発想が豊かになります。カフェで交わされる会話、カフェに置かれているもの、カフェの前を行き交う人々など…、自分では普段、意識して入手しない情報をあえて取り入れてみることで、発想が広がるのです。例えばAという商品についての企画考えていたときに、そのAを新たな情報と組み合わせてみることで、思わぬアイデアが生まれることがあるからです。また、煮詰まったらすぐに場所を変えるなどの工夫もしています。

企画だけではなく、クリエイティブな作業や、今までとは違う角度から考察したいとき、俯瞰してものごとを捉えたいときなどは、やはりカフェがおすすめです。

一方、ひたすら資料に落としていくなど、効率よくまとめることが大事な”作業もの”に関しては、時間を決めて、家でサクッと片付けてしまうことが多いです。カフェなどにいるとせっかく集中できてたとしても、後から入ってきた賑やかな人たちが隣に座り、集中できず仕事が進まない、といったような、外部環境に左右されることもあるからです。それにあまりに長くいると居づらくなることもありますし、パソコンの電源も心配ですよね。絶対に邪魔されないひとりの空間で、時間内に集中して終えるようにしています。

最後の「原稿を書く」ですが、私の場合は「モチベーションを高めてノッているうちに書いてしまう・・・」というタイプ。コワーキングスペースのように、周りに仕事をしている人がいると、自分もやらねば・・・とスイッチが入り、頑張れたりします(笑)。

このように、ワクワク思考系は外で、モクモク系は内で、そしてスイッチ系はワークスペース、という風に決めています。家でダラダラ仕事をすることもなくなるので、タイムマネジメントにもなります。みなさんも、自分にとって最適な振り分けをしてみると良いかもしれません。

ー仕事終わりの「レビュー」と 「おつかれさま」

最後に。
その日、1日頑張った自分に対して、私は自分で「おつかれさま」と言うようにしています。オフィスでは帰宅時に、「お疲れ様でした」と言って帰ると思うのですが、一人で仕事をしていると、誰も言ってくれません(笑)。だから、自分で自分をねぎらいつつ、区切りをつける意味でも、声に出して言っています。

また私は、「その日成長したことは? 社会に貢献したことは?」を毎日ひとこと書くようにしています。なぜかと言うと、会社員の場合、半期毎などに目標設定があり、自身の成長や会社への貢献に、否応なしに向き合うことになると思いますが、フリーの場合は自分で設定して、自分でレビューする必要があるからです。

ある人が、「リモートワークで仕事をするようになって、会社や社会に対して、貢献度の薄さを感じる」と言っていました。もしもこのように感じるのであれば、この「おつかれさま」と「レビュー」はオススメです。

「おつかれさま」と自分自身に言ってあげることで、自身の働きに対して敬意が生まれますし、レビューによって、自分の成長と世の中への貢献を再確認できます。ちなみに、ここでいう「レビュー」は会社に提出する日報とは違い、誰にも見せない、自分自身へのフィードバック。誰の評価を気にする必要もありません。つまり、純度が高い状態です。

これらを積み重ねていくことで、会社による評価ではなく、自分の評価軸を持てるようにもなります。
自分軸を持っていると、これから先、働き方が自由になり、セルフマネジメントが今よりもっと必要になったとき、会社の評価だけに頼らず、より良い選択ができるようになると思います。ぜひ今のうちに!

* * *

いかがでしたでしょうか。
会社のルールは変えられなくても、心地よく働くために、自身でできることはたくさんあります。とはいえ、何に”心地よさ”を感じるのかは人によって違いますので、まずは、自分にとってどんな環境が心地良いのか? どうするとパフォーマンスがあがるのか、モチベーションに繋がるのか? を知っていることが大事だと思います。

この機会に、この先の働き方を意識して、色々と試してみるのもいいかもしれません!

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