
聞こえないきょうだいをもつSODAソーダ「あるある」?
ソーダの方からのメッセージ(匿名:50代SODA女性)をご紹介します。
初めまして。50代SODA姉、6歳離れたろう者の妹がいます。共に親元で過ごした時期、社会人となり実家を離れ、それぞれの結婚、配偶者やその家族との関係、親の介護と看取りといった経験を経て今に至ります。
何で障がいの無いきょうだいの会が必要なの?
何で障がいの無いきょうだいの会が必要なの?っていう声もあるかもしれませんね。でも「ろう者の」きょうだい(○○ちゃんのお姉ちゃん)という「付属物」ではなく、SODAという自分自身の立場を手に入れることで、どれだけ救われることか!この便利な言葉を悩んでいた昔の自分に教えてあげたい気分です。
SODAであることで子どもの頃は辛い思いもしたけれど、多くの人には得られない経験や見方も手に入れることができ、人生が豊かになっていると感じるこの頃です。
SODAソーダの「あるある」?
自己紹介もかねてSODAの「あるある」って何だろうと考えてみました。
●ろう者相手だと表情付きで口の形を分かりやすく話すスイッチが入ること
●人の話が食い違っていたりきちんと通じていない状態に敏感なこと
●差別には反対だけど、ろう者を真綿でくるむように庇護すべき対象とは思っていないこと(他の障がいとは少し違うかも)
●情報提供を補助するのは家族の中で自分の役割だと思っていること
●聞こえないきょうだいがいると言うと「じゃあ手話できるんだ」と必ず言われること(口話教育インテグレーション世代で、私は手話がほとんどわからないのでコンプレックスがあります)
●姉妹兄弟のいずれかによって程度の差はあれ、母親をろう者きょうだいに独占されて育つので、必要以上に良い子になることでしか存在を主張できなかったこと
また次の機会に皆さまにお会いできたら嬉しいです。こういう会が若い世代のSODA(そしてその親御さん)のためになるのであればとても幸せなことですね。
メッセージをいただいての私の感想
まず、メールでメッセージをいただけたのがとてもうれしかったことと、何だか昔からの知り合いのような気持ちになりました。
そして、「SODA」という言葉に出会った時の感覚や「あるある」をとても上手に説明してくださっています!
もちろん、個人差や違う部分もあるのですが、違っていてもなぜか共感できたり、自分の位置を確認するきっかけになったり。
私は手話は大人になってからなので、やっぱりコンプレックスはありますし(表情、身振りっぽさが強い)。必要以上に良い子の部分も、また、悪い子というか、必要以上に反抗した部分もあったなあと。
コンプレックスや反抗心、敏感すぎる部分なども、「自分に気付く」「自分を知る」ことで、プレーキをかけたり、逆にその部分を極めてみようとしてみたりとコントロールできるようになった気がします。
もちろん、「SODA」であることの影響の大小、SODAという言葉やあるあるを話すのが好きかどうか、それが自分にプラスになるかどうか、楽しいかなどは個人差がありますが、これからも発信していきたいと思います。
今の私はSODAやその周囲の方々に情報を届けたいです。情報がなければ、SODAに関心を持つかどうかも選択できないので、、、!
メッセージやご感想お待ちしております。↓こちら↓にいただけるとうれしいです。
ぜひこちらの記事もお読みください!
今後の予定
7月6日(土)夜8時45分~
NHK「ろうを生きる難聴を生きる」アンコール再放送!**
ソーダ&デフ&家族の会の様子、優生保護法のろう者の原告の方、筑波技大の授業などを取り上げていただいています!手話が「うわっ、こんなに全身で伝えようとしなくても!」という感じですが・・・。
7月・8月は盛りだくさんです。
7月 7日 優生保護法と過去、現在、未来@鳥取(手話・読み取り通訳あり)
7月15日 きょうだいと家族、社会との関わり@東京(手話・読み取り通訳あり)
7月28日 第4回ソーダの会&家族みんなでカンガエルー@東京
7月30日 優生保護法学習会@上尾、埼玉
8月 4日 デフサポイベント 難聴のユカコさんとトーク@東京
8月31日 きょうだい児だった私が弁護士になった理由@横浜(手話・読み取り通訳あり)
9月8日聴覚障害者のきょうだいとの付合い(手話・読み取り通訳あり)@池袋、東京
10月19日 聞こえないきょうだいをもつSODAソーダの会を立ち上げて(手話・読み取り通訳なし)@熊谷、埼玉
聞こえないきょうだいをもつソーダの会のHP