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プラットホームの"計数マネジメント"

メッセージ

~概要~
・計数は計器盤。君は操縦士。航路は乱気流
・プラットフォーム計数≒顧客計数
・「測られる」恐怖心の克服が一丁目一番地
~実践~
・計数デザイン
・アセスメント
・計数三か条(+落とし穴!)
~その先~
・「戦略」とつなぎ合わせる
・「組織」とつなぎ合わせる

~概要~

計数マネジメントとは?

計数は計器盤。君は操縦士。航路は乱気流。勘と経験に頼らず、目的地を最速で目指すのが計数マネジメント

計数:
飛行機のコックピットにある計器盤

計数マネジメント:
パイロットが計器盤の数字をみて操縦するように、
経営者が計数から会社の実態を読み取り舵を取ること 
(稲盛会計学 7つの基本原則)

プラットフォーム計数≒顧客計数

プラットフォームは顧客を積みあげる成長モデル。財務会計では扱えない、顧客計数の舵取りが生命線

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概要はここまで。実践の前に、ちょっとだけ心構え

は「恐怖心」

世の中に「測れないものがある」ことは「測らない」理由にはならない

測れるものは全て測ればいい、測れるものを測りきった先にある、測れないものの輪郭を追い求めて挑戦する
~人間の奏でるバイオリンの音色の研究者 藤野真人~

本当の強敵は「測かられる」ことへの恐怖心。数字で白黒がついて、失敗の烙印を押させる恐怖心を克服して、事業を磨く覚悟が一丁目一番地

~実践編~

i. 計数デザイン

計数デザインは多種多様。今回はオーソドックスなモデルを紹介

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Tips:
Moats Before (Gross) Margins 参入障壁の測り方
ユニットエコノミクス:エコノミクスの測り方
プラットホームの"経済性"  PAYBACKの高め方

ii. アセスメント

どれだけ徹底できているかを診断!精度の高い予測も、操縦桿がなければ目的地にはたどり着けない

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Tips:
操縦できること(戦略変数)、できないことを区別する
・できないこと(環境要因)はドライバーにならない

iii. 計数3か条(+落とし穴!)

其の壱:
 "執着"する計数オーナーを決める
(操縦士のいない飛行機は墜落する)

其の弐:
 "価値"に直結する計数に絞る
(測定・達成可能なものを安易に追加しない)

其の参:
 サイクル(計画→予測→実績)を"やり抜く"
(やるべきを、やり抜けない組織に成長はない)

落とし穴(Don't)
1.実績のホッチキス止めが仕事になる
・実績報告は仕組み化、ドライバー開発が仕事
2.人事評価が計数管理の主目的になる
・プロセスや行動を評価する計数を追加しがち
c. 独りよがりで複雑怪奇な計数管理になる
・誰でもわかるKISS(keep it simple stupid)が原則

~その先~

計数マネジメントは単体で完結するものではない。その先は"事業"とつなぎ合わせが必要

「戦略」とつなぎ合わせる

HBSロバート・キャプランのバランススコアカード(BSC)など研究されているテーマ。体系的に整理された琴坂先生の記事を紹介

BSCは事業戦略や全社戦略で描き出されたビジョンや戦略が、財務の視点のみならず、顧客の視点、内部ビジネスプロセスの視点、そして学習と成長の視点と論理的に因果関係が接続される。つまり、構造化され相互に接続された数値が、経営の前線と意思決定の舞台を「事実」で接続するのである
HBR 経営戦略を実行する:琴坂先生

「組織」とつなぎ合わせる

SalesforceのTHE MODELと営業組織とのつなぎ合わせがイメージしやすい

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プラットフォーム版の「THE  MODEL」と戦略と組織のつなぎはこんな感じ

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最終形としては、戦略組織計数 がつながった一貫性のある事業経営が目指していきたい

最後に
"飲める"グラフはありますか?

"飲める"グラフとは、その乱高下を眺めると、当時のハードシングスが蘇りお酒がすすむグラフ。計数マネジメントは数字の裏のリアリティを想像するともっと面白くなる。これからも"飲める"グラフを増やしていきたい


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