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【ご自愛WEEK】自然に治るし、「葛根湯」飲んでおけば…とはいえ知っておきたい"かぜ"ご自愛

こんにちは。ご自愛担当"こず"こと ふじさきこずえです。
『ご自愛』は読者の皆さんのご自愛のヒントに、そして患者さんへの生活アドバイスのヒントになるようなご自愛ポイントを中医学をベースにお伝えしていきます。

夏の終わりを感じ、秋に移行していく9月。季節の変わり目につい風邪(かぜ)を引いてしまうことも増えます。"かぜといえば「葛根湯」"というイメージはありませんか?今回は風邪(かぜ)の中医学的なメカニズムを解説し、漢方薬の選び方のポイントをお伝えします。

※風邪(かぜ)の表記について:以降は「かぜ」と記載

▼いわゆる"かぜ"の症状、中医学ではどう定義する?

かぜといえば、くしゃみ/鼻水、悪寒からの発熱、頭痛や節々が痛い…などでしょうか。
今回は『傷寒論』に書かれている<太陽病>を元にご紹介します。傷寒論とは中国/後漢時代の張仲景が記したもので、主に風寒による症状とその治療法を述べた医学書で、人体への外邪の侵襲について6つの階層(太陽/少陽/陽明/太陰/厥陰/少陰)に分けて分析されています。

『傷寒論』には外邪(主に風寒)が体内に侵襲した時にどんな症状が出るのか、その治療法は?が書かれています。その中で、通常外邪は体表から体内に侵入するとされています。
そして、そして、最初に体表に近い部分に外邪が侵入している状態を<太陽病>とし、その時の代表的な症状が『悪寒・発熱・頭項強痛・脈浮』、これがいわゆるかぜです。

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