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【米国株6/27~7/1まとめ】ISM製造業が予想割れ、リセッション感が強まるか

こんにちは、Kojiです。今週はFRB高官の発言が続き、週末のISM製造業が予想を下回る結果でした。金利低下が続く。Q2EPS予想が低下、リセッション懸念が強くなってきただろうか。個別株も決算ミスやガイダンスミスが目につく。

指数の状況、チャート解説、1週間のニュースを振り返る。次週の決算発表スケジュールやイベントを後半に書く。

S&P500は上昇ストップ ▲2.21%

ダウントレンドが維持されるなら、前回高値の4,175(フィボナッチの23.6%付近)が上値の最大値となるだろうか。そこまで上がれるかどうかも月末・四半期リバランスの続き次第?

前回note

前回、こう書いたが、週初めから陰線で上昇が止まった。ちょうど回帰トレンド(黄色線)の中央が今回の上昇の天井となった。SMA20を上抜けすることは許されなかった。
上昇の時間が一層短くなってきている点は注意。

ISM製造業の予想割れで始まったQ3期初は上昇で引け。リセッションを意識する経済指標結果が増えているが、EPS低下懸念と利上げ幅縮小の間で悩まされそう。インフレピークアウトがハッキリしてくるといいのだが。

FactSetのデータではQ2 EPS予想が▲1.1%となった

金曜はISM製造業の予想割れで下落で始まったが、1時間ほどで上昇に転じて引けまで上昇だった。

7月に入ったことでサマーラリーによる上昇があるのか?中間選挙アノマリーやリセッションで下げるのか?いろいろ意見が分かれそう。
チャートのトレンドのみに従うなら回帰トレンドの下側ラインに近づきそうなものだが如何に。

週足

窓埋めの前週から反落。フィボナッチ38%ラインに着地。

MA200より上にあるSP500銘柄は22.17%➡24.05%に微上げ(+1.88pt)。

ナスダック100も反落 ▲4.3%

S&P500と同様に週初めから下落に転じた。同じく回帰トレンドの中央の水準で週末引け。SMA20をしっかり上抜けできず、フィボナッチの50%ラインを再度下回った。

ただ平行チャネルの中央(点線)を見ると、12,897まで戻らず反転する可能性も残る。

前回note

前週に懸念していた反落のほうに傾いた形だ。ナス100は金利低下しているものの実質金利は上昇後、横ばいが続いているため、状況的には安心できないかも。

S&P500もナス100も中途半端な位置にいる。個人的には中庸な見方でどちらに行ってもいいように考えてアクションしている。まだ下があるとも言えるし、上昇を始める確率もまだ残っている。

週足

反落によりEMA200まで戻ってきた形。次週はEMA200を下回るか反発するかがテストされる。

(仮に下落ケースの場合)下げの目処はわからないが、フィボナッチは78.6%の8,910付近が目安になるだろう。また、長期のトレンドラインを引くと(黄色の直線)、9月~10月に8,600台が見えてくる。果たしてここまで下がるのかは予測できないが、可能性のひとつとして。

MA200より上にあるナス100銘柄は16.66%→16.66%で横ばい(+0pt)。このままのトレンドであれば底の時期は越えたとも見えるが、再度低下することがあるかどうか。

セクター

続落してたエネルギーが反発。ディフェンシブ・セクターがいい傾向だが、今週はとくに公益が上昇。

週間ベスト
1. 公益 +4.1%
2. エネルギー +1.4%
3. 生活必需品 +0.5%

週間ワースト
1. 一般消費財 ▲4.7%
2. テック ▲4.5%
3. 通信 ▲3.7%

サイズ・タイプ
・大型バリュー ▲0.7%
・大型グロース ▲3.8%

1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。

各種指標

Fear&Greed Index

FearからExtreme Fearに再度低下(前週27➡今週24着地)

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 32.18 ➡ 前週 19.86 ➡ 6月29日 30.66(前週差 +10.8pt)
前週比でプラスも悲観域。

Bull/Bear Ratio

6/28時点で前週比でプラスぽいが悲観域のまま。

ヒンデンブルグオーメンは無点灯

7/1時点では無点灯。

炭鉱のカナリア HYG ハイイールド債

HYGは前週に上げた分はやはり弱く、この週は下げて低空飛行。
EMA20(黄色線)を上に抜ける動きができずトレンドは下目線のまま。

ハイイールド債のスプレッドは今週も上昇継続⚠

HYGのチャート解説は以下を参考に。

金利と今週のニュース

ECBラガルド総裁が7月25bp利上げを再確認

「例えばインフレが加速し、インフレ期待の抑制が脅かされるような場合、もしくは潜在的経済力がより恒久的に失われ、資源利用を制限する兆しが表れる場合には、早急に緩和策を引き揚げる必要があるだろう」

ウィリアムズ連銀総裁

ブラード連銀総裁

デーリー連銀総裁

パウエル議長

メスター連銀総裁

PCEは概ね予想をやや下回る結果

PMIは予想をやや上回る

ISM製造業景況指数は予想を下回る

金利は低下継続

前週に続き金利は低下継続。
10Yと2Yが重なるほど接近。

イールドカーブは一部で逆イールド継続中

7Yは10Yより高い逆イールドをキープ
3Y/5Yは逆イールド解消

長短金利差がゼロ付近で横ばい

長短金利差は横ばいキープ。

実質金利は横ばい

金利は低下してるが、実質金利は横ばい。

期待インフレが1月20日あたりの水準まで低下しているため、実質金利が横ばいか。

個別株の決算発表

NKE ナイキ

FY22売上ミス

CDMO アビッド・バイオサービシズ

ガイダンスミス

MU マイクロン

売上・ガイダンスミス

決算発表予定

Q3決算開始まではお休み

7/4週の予定

イベント

4日 米国休場
6日 ISM非製造業景況指数
7日 FOMC議事要旨、ADP雇用統計
8日 卸売売上高、雇用統計

アノマリー

  • 新月相場(6月29日~7月13日)

  • ブル:6日

  • ベア:5日

おわりに

ダウントレンド変わらず、リセッションが近付いてきたような週でした。サマーラリーが始まってほしいところだが、次週からどうなるだろうか。
中庸の目で方向感を見定めるときではないでしょうか。

次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。