レトルトカレーのジレンマ

　今日は週末金曜日。金曜日の夕飯といえばそう。カレーライスである。

　もとは海軍で曜日感覚を失わないように考案されたらしいこの風習は、オンライン授業で曜日感覚を失いがちな私にとってなかなか有用である。実際、金曜日の夕飯は食べたいものがなければカレーにしようと決めている。

　しかし私は片手鍋とフライパンしか調理用鍋を持っていないので、カレーといえばレトルトになってしまう。それでも十分美味しいので特に文句はないのだが、1点だけどうしても気になっていることがある。

　レトルトカレーを電子レンジで温める際、多くの商品には「パックの中身を皿に移し、ラップをかけて加熱せよ」と指示がある。この結果、カレールウの上にご飯を乗せなければならないのである。これがどうしても受け入れられない。

　普通、カレーライスといえばご飯の上にルウをかけるのが一般的だ。これが逆転してしまうと、個人的な感覚だが、ルウとライスがうまく絡まず、ライスのパサついた感覚が口の中に残ってしまうのである。これは見逃せない。

　加えて、ルウの上にご飯を乗せる際にルウが飛び跳ねる危険がある。私の部屋は机の隣にベッドがあるので、跳ねがシーツにつこうものなら死である。

　私の記憶が確かなら、「ボンカレー」はパックのままレンジで温められたはずである。ということで食品会社の方々、どうかレトルトカレーをパックのままレンジで温められるようにしてください。