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歴史(古文書)クイズの答え。

今日は一歩も外へ出ず。雪が降ったので写真を撮って
ギターを弾いて……という1日。

昨日の3月23日~27日の週間収支。にて紹介した
古文書は誰に関してのもの?? という歴史クイズですが
問題の文は↓

利家公御代之覚書1

答えは前田利家です。
左ページ3行目から6行目が1エピソード。
3行目
  利家様十四ノ御年信長公へ奉公ニ御出らレ刻
※間違っている可能性があります。間違っていたらごめんなさいです。

3~6行目の大意は、
--
利家様は14歳の時に信長公に奉公に出られ、
その年の8月にご具足初め(≒初陣)をし、ご高名(≒手柄)度々であった。
15歳になると信長公の御傍(そば)に仕え
一時も御放されることなくご奉公した、と度々お話されていた
--
 ※こちらも間違えていたらすみません。
古文書が読める方にとっては簡単すぎて
全然面白くなかったと思いますが……。

この史料は『利家公御代之覚書』といいまして
表紙には「村井家覚書 高徳公夜話原本」とも書かれています。
書いたのは村井長明という方で村井長頼の子。
村井家は代々加賀前田家の家老を勤めた家
利家本人や、家老だった父、兄の話をまとめたものだと思います。

藩士の子供たちの勉強用として、というのは勿論、
加賀前田家からいろいろな大名家に養子に出たり、嫁いだりという
交流があるので、その際に子供たちに持たせるものとして
前田家の歴史を記した書物がつくられるのですが、
そのもろもろの本の原本となるのが『利家公御代之覚書』です。
前田家に仕える各家によって、自分の家が手柄をたてたエピソードが
追記されていたりなど、各バージョンを読み比べてみるのも面白いです。

所蔵しておられるのは
石川県金沢市の金沢市立玉川図書館近世資料館。

画像2

この建物自体も明治時代に着工された「金沢煙草製造所」の一部で
国の登録文化財。
金沢にはいろいろと見どころがありすぎて
どこを見てまわるか決めるのが大変だと思いますが、
こちらも1度訪ねて貴重な史料を見てみるのもありかと思います。

私が金沢を訪ねたのは仕事で3回。
1度目は日本庭園の番組で貴重な庭造りの指南書を
番組で紹介するためにお借りするということで
昼過ぎの飛行機で小松空港から高速バスで金沢へ行き、
タクシーでお持ちの方のおうちを訪ねてお借りし、
そのままタクシーで金沢駅にもどり高速バスで小松空港へ行き……
金沢滞在時間は20分。

2回目、3回目は
金沢市立玉川図書館近世資料館での撮影のための下見で
丸2日こもって古文書を読んだ(2回目)と
日帰りの撮影本番(3回目)。

いわゆる観光地的なところへは全く行けずじまい。
いずれ機会を作って数日滞在するパターンで旅行したい場所です。

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