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ゆうきをもってやってみよう

子どもの自主性を大切にしたい!

と思ってはいるのですが…白状します。私には息子の意に反してやらせている習い事が1つあります。

それがスイミングです。

理由は、

1.最近の小学校では泳ぎ方は授業で習わないと聞いたから(間違っていたら教えてください)
2.万が一の時、泳げた方がいいと思ったから。(←これが大きいです)

ということで命にかかわることと判断した私は、マイ子育てルールを破り、息子にスイミングを習わせています。

子育てという観点で見た時、無理に習い事をやらせることはどうなのか…

という議論は今日はちょいと横に置きまして、「息子とスイミング」のエピソードにお付き合いください。では、はじまりはじまり~!

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当時4歳の息子。スイミング初日。まぁ、これが大変。ギャン泣きでなかなかプールサイドに行かない。というか服すら脱がない。

紆余曲折を経てどうにかプールに通うようになったのですが、ようやく慣れたと思ったところで、アメリカに引っ越すことに…

ふりだしに戻ります。

アメリカ生活にも慣れたので、ふたたびプールに通うことに。息子の性格を考えて、親がプールサイドで見学できるレッスンに決めました。この時5歳。

作戦が功を奏し、プールサイドまでスムーズに行くことができました。コーチは優しいお兄さんかつ教え方も上手!色々な条件が重なり息子は楽しく通ってくれていました。

しかし、みなさまご存じパンデミック!!!

スポーツジムはすべて休業。もちろんプールも休業。

レッスンに行けなくなってしまったのです。

ロックダウンを経て、ついにプールが再開、我が家はしばらく様子を見てからレッスンを再開させました。

再スタート初日。新しい先生はキリリとした雰囲気、これは息子との相性がどうかな?と不安に思っていたところ、さらに別の懸念も。

浮くのがやっとの息子なのに、このレッスンはなんだか前より難しいことをしている気が…

息子は涙目に。何かが違うと思い、受付へいくと、なぜかクラスのレベルが上げられていました。

いやね、確かに時間は経過しましたよ。そういえば、6歳にもなりましたよ。でもねイコール スイミングのレベルが上達したではないんです!

ということで交渉して、一つ下のレベルのクラスに移動。

コーチのエミリー(仮名)は休業前にも数回習ったことがありました。レッスン終了後、エミリーが「ハリー(息子仮名)は上のクラスで大丈夫よ、私が見るから」と言ってくれました。(いやいやさっき見た感じだと、きついっす…)と思いつつ、同時に(エミリーコーチのレッスンなら大丈夫かも)とも思いました。

息子にとってコーチとの相性はかなり大きいのです。

というわけで、エミリーコーチが担当する一つ上のクラスに入ることに。

翌週さっそく、上のレベルに挑戦。やはりコーチとの相性がいいのか、思ったよりも良い感じ。自分で けのび ができました。おそらく他のお子さんのレベルからしたら、普通のことだと思うのですが、我が子としてはかなりの上達ぶり。息子も満更でもない様子。「来週も楽しみだね」なんて話しながら家に帰りました。

しかし、ここから悪夢が始まるのです。

その翌週。普通に行けるものと思いきや、プールの駐車場に着いたとたん、なぜかウルウルし始める息子。

「怖いから行きたくない」と言い始めました。

どうしよう…

迷いつつ、なんとかプールサイドへ。しかし泣き止むことなくレッスンの間ずっと先生に抱っこされた状態。まったく泳がずに終了。

ありゃりゃ。

そのまた翌週も同じような状態。

元々、私主導の習い事ということもあり、常につきまとっていた罪悪感。

泣いて嫌がる息子を見て

「こんなに嫌がっている状態でやらせていいものなのか」

と自問します。

そして、決めました。もう一度だけ連れてきてそれでも同じ状況ならば、それを最後にしよう!

やはり無理にやらせてはいけなかったんだ。これはやめなさいということだ。


これで最後と決めたレッスンに行く前、息子と話しました。

「エミリーコーチはハリーが泳げるって言ってたよ。だから上のクラスにおいでって言ったんだよ」

「この間、けのびもできてたよね?怖がらなかったらできると思うよ」

すると息子が

「怖がらなければ、できるの?」

「うん、だって最初の時できてたよね、お母さんハリーが泳いでたの覚えてるよ」

と私。

息子の気持ちが少し上向き、この日は久しぶりにスムーズにプールに行くことができました。

そして、なんとびっくり、その日は泣きもせず、コーチに抱きつきもせず、ちゃんとレッスンが受けられたんです!

けのびもできました。さらにバタ足まで!

どうした?どうした息子?

と大興奮の私(でも平静を装う)

本人も手ごたえを感じたのか、「ねえ、今日見てた?」とうれしそうに何度も言います。

そして帰りの車に乗り込んだ瞬間、「本を書きたいからメモして」と突然言われました。(息子は絵本を書くのが好きです)

これは大変と慌てた私は、スマホのレコーダーを起動

「はい、しゃべって」と促します。

そして出てきた言葉。

自分ができないと思うけど、自分はできると信じなくちゃいけないよ

先週まで怖いと泣いていた息子が急に自信に満ち溢れた様子でこんなことを語るのです。

さらに、ご機嫌で帰宅後、急に歌が降りてきたようで、「早く、早く、録音させて」というのでまた慌ててレコーダー起動。

そしてできた歌が『ゆうきをもってやってみよう』

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泣いていた息子はどこへ?まるで生まれ変わったかのようにいきいきし始めたのです。

子どもの意思に反して何かをやらせることについては私自身、良かったのかどうか今でもわかりません。

でも、「できない」から「できる」という体験をしたことで自ら気づきを得たことはとても良かったなと感じています。

いつか何か壁にぶつかった時、この歌を聞かせてあげたいな。

結びとなりますが、帰宅後に書いた絵本と歌です。音声を聞ける状態の方、もしよろしければ、1分だけお付き合いください。

(「ずぶん」ていうのが個人的にツボです。)

お読みいただきありがとうございました。

こんなお祭り企画やってます!

※トップ画像はまきあきさんのイラストを使用しました。ありがとうございました!

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