(メルマガ)ぼくがネテロ会長から学んだこと
おはようございます、やまけんです。
ついに、この日が来てしまった・・・。午後の14時という鬼から必死に逃げ回りたい気持ちでいっぱいです。
さて、今朝もやっぱり思うのは、人の性(さが)ってのはなかなか変えられねえなーってこと。
今日のプレゼンの冒頭10〜15分で何を話すのかを昨日考えたいっぱい練習したんですけど、今朝起きたらなんか全然しっくりこない。自分的にはすごい一方的に伝えたいような話なんだけど、冒頭で話すには締まりが悪い。尺が長い。で、悩んだ結果、バッサリ捨てることにしました。力を入れようと思ってたイントロ部分はあきらめて、そのときに気分で思いついたことを喋ろうかと思います。
ギリギリまでもがく。作ったものを捨てたくなる。こういう自分の性質って、変えたくてもなかなか変わんないものですね。ほんとは、遅くても1ヶ月前でには原稿をすべてフィックスして、プレゼンの練習の方に時間を割きたいと思ってたのに・・・
で、何を話そうと思ってたかというと、ぼくが敬愛する、漫画HUNTER×HUNTERのキャラクターであるネテロ会長のことなんですね。
ぼくがなんで、ここまで他のことを差し置いて、売上には影響を与えない(来てほしい人に申込んでもらうって意味では前回までである程度型は見ててるけど、そこにぼくの独自の芸風を入れ込みたいってなって準備しまくって、告知がギリギリになってることで集客数が減るであろうことを考えると売上にはむしろマイナス効果w)プレゼンにここまで時間を割くのか?そんなことをやって、どこを目指してるのか?ってことを、感覚的に理解してもらうには、ネテロ会長のことを話すしかないと思ったんですね。
で、プレゼンの冒頭からは削ったんですけど、これはぜひとも伝えておきたいっていう気持ちは変わらないので、代わりにメルマガで書くことにしました。
HUNTER×HUNTERを読んだことがないって人のためにネテロ会長とは何者ぞや?ってことを紹介すると、まずこんな見た目の人なんですね。2巻で初登場したときのネテロ会長。↓
見かけ、全然強そうじゃないしょ?普段は、お茶目でいたずら好きのおじいちゃんなんですよ。
でも、いざ戦闘モードになって本気を出すと、
めちゃくちゃかっこよくて強い必殺技を繰り出すんですよ。おじいちゃんなのに。読んだことがない人でも、この「百式観音」っていう必殺技がすごそうってのは、なんとなく絵的に伝わるでしょ?
実際ネテロ会長は、HUNTER×HUNTERに登場する人類の中で頂点に君臨する強さを持ってるんですよ。でもぼくがネテロ会長が敬愛してる理由は、一番強いからとかじゃなくて。
まず1つ目に、強そうじゃなくて実は強い、っていうギャップが好きなんですよね。ネテロ会長に限らず、北野武の映画『座頭市』の主人公とか、映画『イコイライザー』や『Mr. nobody』の主人公みたいな、実はめちゃくちゃ強いのに普段はそれを隠してるっていうのが好きなんですよね。強すぎて余裕があるから、相手になめられても平気みたいな感じがね。
で、2つ目にネテロ会長のことを尊敬している理由を説明しようと思ったら、ネテロ会長がメルエムっていう化け物級について敵と戦ったときの話をしないといけないんですけど・・・
この右側がメルエムです。
この絵だけだと強さが伝わらないんですけど、人類のトップであるネテロ会長よりもさらに何倍も強い化け物なんですね。攻撃力、守備力、スピード、何をとってもこのメルエムの方が圧倒的に格上。
で、メルエムが地球を支配しようとするんですけど、人類の命運を背負って、ネテロ会長がメルエムに立ち向かおうとするんですね。
でも、メルエムも力の差がありすぎて、勝負にならないってわかってるから言うんですよ、
無駄に血を流すなと。
でも、叩かなかったら、地球はメルエムの支配下に置かれてしまう。だから人類の代表という看板を背負ってここに立ってるネテロ会長は、
っていって、戦うという覚悟が揺らがない。
でも、ネテロ会長も、自分が本気出してもきっとメルエムには敵わないだろうっていうのは薄々感じてるんですよね。感じてるけど、責任として挑む・・・。
で、必殺技、百式観音を繰り出すわけ。
で、この技を前に、敵のメルエムは意外な反応をするの。
目を丸くして驚く。
その技のすごさに驚いてるんじゃないんですよ。ネテロ会長が普通に攻撃をしかけたら本気を出しても恐らくメルエムは全部シュッシュッシュって避けれちゃう。それぐらいスピードの差があるから。
それなのにメルエムが驚いたのは、この百式観音っていう技が、意味不明な矛盾を含んだ技だったからなんですね。
この技どういう技かと言うと、ネテロ会長が攻撃する前に、いちいち、自分の前で手を合わせて合唱するっていう「無駄な動作」を1個挟んだ上で、パンチしたり攻撃をするっていう技なの。
これ、例えば考えてみてほしいんですけど、ちょっと喧嘩が強いぐらいの素人、ボクシングで最強と言われてる井上尚弥に戦いを挑むときに、自分の攻撃は、いちいち
体の前で手を合わせてからジャブ
体の前で手を合わせてからフック
体の前で手を合わせてからストレート
体の前で手を合わせてからアッパー
ってやるようなもんなんですよ。そんなことしたら、手を合わようとしてる最中に、井上尚弥の高速パンチが飛んできて、一撃でノックアウトされるに決まってるじゃないですか。自分よりも圧倒的な格上の相手と戦うときに、「毎攻撃ごとに無駄な動作を1つ挟む」っていう、意味不明なことをやってるんですよ、ネテロ会長は。
普通だったら普通にパンチを繰り出した方が、無駄な動作を1個挟んでパンチするよりも速いに決まってるわけじゃないですか。無駄が少ない分速い。
なのによ、
ネテロ会長の場合は、なぜか、普通のパンチよりも、合掌のポーズっていう無駄な動きを挟んでからの攻撃の方が、圧倒的に速いんよ。論理が通らんって話よ。で、普通のパンチならメルエムも避けれるはずだけど、なぜか無駄な動きが含まれたこの攻撃だけは速すぎて最初の方は避けれずにくらっちゃうわけ。だから、メルエムは、
ん?????
はい?????
どゆこと?????
って感じで、目を丸くして驚いてるわけ。
なんでそんな、ありえん矛盾が成立してるのか?って。
でも、メルエムはすぐに考えるのをやめる。なぜ、こんなありえない矛盾が現実として成立するのかっていうと、その答えは、到底合理的とは思えない道筋をただってきたからしかないってすぐに気づいたから。
おそらくは狂気にすら近い感情に身を委ねたのだ、と。
5年、あるいは10年か、
狂気じみた意味わからんことをやったから、意味わからん矛盾を含んだ技ができたんだっていうのをメルエムは予想したわけ。
で、そのエルエムの推察は当たってた。
さかのぼること60年ぐらい前。まだネテロ会長が若かったとき(といっても46歳だけど。戦ってる今は100〜110歳ぐらいっていう設定)、すごく悩んで山にこもった時期があったの。
自分の肉体と武術に限界を感じたから、これからどうしていったらいいか悩みに悩んだ。その結果、行き着いたのが、「感謝の気持ち」だったと。で、武道からもらった恩を返すために、自分は、毎日「感謝の正拳突きを1万回する」っていう意味不明なアイデアを思いつく。
気を整え
拝んで、祈り
構えて、突く
と。この一連の動作をやるのに1回5〜6秒かかるけど、これを1日1万回やったら、初日は18時間かかったと。
それを2年ぐらいやり続けたら、1万回終わったときにまだ外が暗くなってないことに気づき、
そこからさらに2年ぐらい続けたら、当初18時間かかってた感謝の正拳突き1万回を終えるのに要する時間が、1時間を切るようになっていたと。
で、完全に悩みなるものから解き放たれ、ひと皮もふた皮も向けて、しゃばに戻ってきたときには・・・
音を置き去りにするぐらい、感謝の正拳突きが音速レベルにまで達してたと。
これがメルエムが言ってた、狂気に近い感情に身を委ねたってことだったわけですよ。
でね、ぼくがネテロ会長のことを敬愛してる理由は、彼の必殺技が単純な強さだけでなく、無駄や矛盾を含んでることが好きなんですよね。
無駄も突き詰めればアートになる、ってことをネテロ会長はいつも教えてくれる。
だからいつも何かにチャレンジするときに、思うようにいかないことが続くと、「自分ってなんでこんなことをやってるんやろうなー、バカだなー」って自分のことを思うわけだけど、そんなときにネテロ会長のことを思い出すんですよ。1回1回とか、1日1日とかを見てると、どういう意味があるのか、それがどこにつながっていくのかがわからなくても、心を込めて本気でそれをやっていけば、無駄と思ってたこともいつの日が、自分自身も驚くようなすごいことになってるかもしれないってね。
で、なんでネテロ会長がこれを続けられたかっていうと、これがまた深いんですけど、「耐えた」からってことじゃないと思うんですね。ネテロ会長が感謝の正拳突き1万回を何年も続けられたのは、正拳突きをやってる最中のネテロ会長は、マインドフルだったからだと思うんですよ。要するに、「気持ち良かったから」続いたんじゃないかと。そこには、感謝っていうポジティブな感情が体の中心にあり、過去あったことも、未来どうなるのかってことも考えずに、ただただ今この瞬間の動きにのみ全神経を集中したから、ネテロ会長は幸せで満たされた気持ち(そういう意識もないぐらい無我の境地かもしれないけど)で、正拳突きをやってたんじゃないかなーというのがわたくしの考えなわけです。
ネテロ会長の話は、これでおしまい。
さて、これを書いきながら現実逃避をしてるわたくしは、あと2時間ちょっとで、鬼にタッチされて、本日バージョンのプレゼンをやることになるわけですけど、
今朝思ったのは、当日にドタバタするのはやめようと。不安はまだ残っていたとしても準備を始めてから今日まで、手を抜かずに今できるベストを尽くしてきたじゃないかと。自分は、ネテロ会長で言うと、まだ46歳の冬、感謝の正拳突きを始めて18時間かかった初日ぐらいなもんだと。うまくいったいかなかったは一旦横においておいて、今日はもうパッションで乗り切ろうと。まあ、そんな風に思いまして、ドキドキしながらギリギリまでプレゼンの準備をするのをやめて、こうしてメルマガを書くことにしたわけです。
ということで、ぼくがプレゼンでどこを目指してるのか?っていうの、5年とか10年とかそれ以上かかったとしても、ぼくなりの百式観音的な、無駄を多分に含んだ独自のプレゼン芸を開発したいと思っておる所存ですが、今日はその第一発目ってことで、できるだけ楽しめるようにがんばってきまーす。
こんなに天気がいい土曜日の午後に、ぼくのプレゼンを聞くために時間をあけてくださったみなさんには感謝の気持ちでいっぱいですが、まだ「挑戦のスタート地点」なので、ぜひ温かい目で見守ってやってください。
今からでも申込はできます。こちらです。
https://artbiz951.peatix.com/
今日のメルマガを読んでの、応援メッセージや、感想などは、ぜひそのまま返信で送ってもらえると嬉しいです!!
では、また!
追伸、
本日ご参加予定の方には、事務局から昨日peatixでメッセージを送っているかと思いますが、オンライン参加はzoomではなく、ストリームヤードからの配信になってますので、送ったメッセージに書いてあるURLからご参加ください。
やまけん
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