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ベラルーシの短期観光ビザ取得方法について。(2019年12月時点)

2019年と2020年の2度、ベラルーシに旅行してきました。
その際に観光ビザを取得したのでその方法についてです。


ベラルーシ旅行にはビザが必要?

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ベラルーシを旅行するには基本的にビザが必要です。ただし、2018年7月より日本を含む国は「ビザなしの30日間」システムを使ってビザがなくても旅行できるようになりました。

「ビザなしの30日間」システムについて簡単に説明すると
ロシア以外の国からの出入国かつ、空路でミンスク空港から出入国する場合、ビザを取得せずに旅行ができます。

詳しくは駐日ベラルーシ大使館のサイトをご覧ください。
http://japan.mfa.gov.by/ja/visa/jp/e7ed346465cb4d7a.html

私の場合はロシアから空路で入国と、陸路で入国で、どちらも上記のシステムは適用されないため、観光ビザを取得しました。


ビザの種類

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基本的に観光客が使うビザは
・通過(トランジット)ビザ
・短期滞在ビザ
の二種類だと思われます。

通過ビザは必要書類が短期滞在ビザより少なく取りやすいですが、あくまでも通過用のビザのため滞在時間が2日間のみと短く、かつ通過する必要がないルートによっては取得できません。
例えばリトアニアからウクライナへ移動する、もしくは逆ルートの場合などについでにミンスクで1泊~みたいな場合には良さそうです。


私が取得したのは短期滞在ビザの短期観光ビザです。

観光ビザの滞在上限は30日までですが、10日までの滞在の場合「短期観光ビザ」というものがあります。

通常の観光ビザの場合は"ベラルーシ共和国の旅行会社、旅行代理店が発行するロシア語で書かれた責任者の署名入りの申請書(“バウチャー”オリジナルまたはコピーでも可)"が必要です。

ただし短期観光ビザの場合はバウチャーは不要で"宿泊予約確認書"のみで取得できるため観光ビザ取得よりハードルが低いです。
ここでは私が取得した短期観光ビザについて書きたいと思います。


必要書類

短期観光ビザ取得に必要な書類はこちらです。

・ビザの申請書
大使館ページよりダウンロードして記入。
Wordファイルに入力して印刷でも、印刷して手書きでもOK。私は印刷し、手書きでローマ字大文字で全て記入しました。
回答がない部分も空欄にせずに「N/A」を記入。


記入に悩んだ部分だと

ベラルーシにおける受入れ先名(招待者)→最初に滞在する都市の宿名を記入

受入れ先(招待者)住所&ベラルーシ共和国における 宿泊先→最初に滞在する都市の宿情報を記入

渡航の目的 (詳細)→「観光のため。ミンスクを観光後鉄道でグロドノに移動、その後~(以下略)」と観光目的なことと予定しているルートを英語で記入。


・写真

半年以内に撮影したカラー写真、サイズは縦45mm×横35mm。
申請書に貼り付けて提出。

・パスポート
有効期限がベラルーシを出国後最低90日余裕があり、ビザ貼付用に2ページ以上空きページがあるもの。

・宿泊予約確認書
下記参照。

・海外旅行保険証書の写し
私の場合は東京海上日動の海外旅行保険に加入し、代理店に
「 ベラルーシの観光ビザ取得に必要なため
     - 申請者(保険加入者本人)のせ氏名、住所、電話番号
  - 加入している保険会社の社名、住所、電話番号
     - 保険期間は日本を出国後、帰国するまで有効であること
     - ベラルーシ共和国が保険の有効対象地域に含まれていること
     - 保険補償金額が10,000ユーロ以上であること
が英語で記入された保健証書を送ってください」
と依頼し、保健証書を作って送ってもらいました。
通常加入時に送られてくる海外旅行保険証書では、日本語表記かつ補償金額につていも日本円表記のため、大使館ページに書かれている条件には合いませんでした。
代理店によっては郵送でなくデータをメール添付を送ってくれるところもあるようなので、急ぎの場合は代理店に相談すると良さそうです。


宿泊予約確認書の取得方法

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宿泊予約確認書は、宿泊施設の責任者の署名又はスタンプ入りのものでスキャンされたもので大丈夫です。

私は2019年はミンスクに2泊、2020年はミンスク2泊→グロドノ1泊→バラナヴィーチ1泊→ブレスト2泊→ミンスク1泊の合計7泊しました。
宿泊する全ての宿分の予約確認書が必要になります。

私はBooking.comで予約し、宿宛に
「ベラルーシの観光ビザを取得するのに必要なため"宿泊施設の責任者の署名又はスタンプ入りの予約確認書"をメールで送ってくれないか」
と英語で問い合わせをして送ってもらいました。

宿によっては英語対応してもらえずロシア語対応だったり(その場合は翻訳ツールを使ってロシア語で依頼&やり取りしました)、パスポート情報を求められたりしましたが、どこも1日以内ですぐに送ってもらえました。

予約確認書は宿によってフォーマットは違いますが、
・宿泊者名(英語またはロシア語表記)
・チェックイン日&チェックアウト日
・宿情報(ホテル名・住所・連絡先等)
・責任者の署名またはスタンプ
が書いてありました。

予約確認書を送ってもらったら上記の日付や名前表記が間違っていないか確認することをオススメします。(どこの宿もすぐに送ってもらえたのですが、6件中2件が名前表記が間違っていたので...)

宿についてですが、AirBnBのようなアパートタイプや民泊に近いホステルやゲストハウスなどだと、予約確認書を発行してくれないところもあるので。
しっかりとしたホテルや大手のホステルを予約することをオススメします。

ベラルーシに5労働日を超えて滞在する場合は滞在登録が必要で、これもアパートなどだと宿側で登録してくれない場合が多く自力でする必要があるので。その点からもしっかりとした宿に泊まることをオススメします。


参考までに私が実際に宿泊した施設は

ミンスク:Orbita Hotel
2019年に友人と2人でツインルームに2泊。

ミンスク:Hostel Urban
2020年に2泊+1泊の合計3泊。バストイレ共用の個室に滞在。

グロドノ:Hostel GOSteam
2020年に1泊、バストイレ付きの個室に滞在。

バラナヴィーチ:Slavyanskaya Hata Hotel
2020年に1泊。

ブレスト:Hotel Vesta
2020年に2泊。

どこもメール対応は迅速かつ親切で、宿泊時も快適でとても良い宿でした。

滞在登録は、グロドノの宿以外はチェックイン時にしてくれました。
グロドノの宿には日曜日にチェックインしたためか「今日はここでは滞在登録はできない」と言われましたが、その前にミンスクで滞在登録をしているためここでしなくても大丈夫としっかり説明してもらえました。


大使館で申請&受取

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ベラルーシ大使館のビザ業務の受付時間は、2020年4月現在大使館ページで確認時点では
領事の受付時間 (ビザの申請・受け取り):
10:00 — 12:30 月曜日・水曜日・金曜日 (ベラルーシ共和国休日を除く)
です。申請前に大使館ページでご確認ください。事前に予約は不要です。

ベラルーシ大使館はJR五反田駅から徒歩で10分ほど。
玄関のインターホンを押してビザ申請に来たと伝えると裏口に回るよう言われます。建物の左奥に回ると小さな門があるので、そこをから入れます。

申請スペースは狭く、他に訪問者が来ている場合は立った状態で係員が対応してくれるので、事前に書類記入や署名、写真の貼り付けを済ませておきましょう。

書類を全て揃えて渡すと、その場で係員が確認してくれます。
書類に不備がなければ受理してもらえ、ビザの受け取り日を教えてもらえます。


ビザ発行までの所要時間は
標準所要時間; 5業務日(申請受領日の翌日から数えて)
特急所要時間; 48時間以内(外国人の場合は有料)
とのこと。
特急申請については私はしたことがないのでわかりません。急ぎの場合は大使館に連絡して確認した方が良さそうです。

私の実際の申請&受取スケジュールは、
2019年用→月曜日に申請、1週間後の月曜日に受取
2020年用→水曜日に申請、翌週の火曜日に受取
でした。2020年用のビザに関しては、クリスマスを挟んでいたため所要日数や受取曜日が変則的だった可能性があります。

ビザ申請時に「○日にできるから取りに来て」と言われました。私は最短で受け取りたかったので言われた日に来ましたが、その日より後に来たい場合は申請時にその旨伝えれば大丈夫そうです。


受け取りの際は申請時と同じように玄関のインターホンで受け取りに来た旨を伝え、裏口から入って受け取ります。

ビザを受け取ったらその場で日付や名前等ビザに間違いがないか確認しましょう。


ビザの申請時期に関してですが、大半の海外旅行保険が出発の1~2ヶ月前からしか加入できないため、保険加入後となります。

私の場合、ロシアを1ヶ月旅行した後にベラルーシに滞在したため、実際にベラルーシに入国する約2ヶ月前に申請しましたが大丈夫でした。
何ヶ月前から申請可能かは、詳しくは大使館に確認してください。


まとめ

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ベラルーシビザと聞くとハードルが高そうですが、短期観光ビザの場合そんなに難しくなかったです。

ベラルーシ自体も旅行してみて見所が多くとても良い国だったので、また旅行できるようになったら是非行きたい国です。是非訪れてほしい国です。

実際に旅行してみてどうだったかはまた別の記事で書きたいと思います。

今後ベラルーシ旅行する方の、旅行を検討してる方の参考になれば幸いです。