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♪彼誰時(かたわれどき)

「彼誰時」と書いて「かたわれどき」と読みます。
明け方の薄暗い時間帯のことです。

もうすぐ夜明け、でもまだ日が昇る前。光が差さなければうっすらと暗く、周囲の景色がよく見えません。人がいても顔の見分けがつかないので、「彼は誰?」から生まれたことばだそう。
日本人の粋で素敵な感性から生まれていることばそのものですよね。

この曲の原曲はラヴェル作曲のピアノ曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」
誰でもどこかで耳にしたことがあるクラシック曲に新たに詞を付けて歌うということを始めた最初の1曲がこれです。

ちょうどこの歌詞を考えていたのは知人が病と闘っている頃で、頑張れ~って応援するよりも、生きる強さや希望を歌で伝えたいと思って書いた詞です。

♪ 彼誰時 (Lyrics:Hriomi Iwai)

明日太陽が昇らなくて
暗い夜が続いたとしても 生きていける気がした
 
降り注ぐ不安押し退けて
おぼろげに 光帯び始めた道を行きなさい
 
心へと響く声
幾重にも広がって
その強さ 泣きたくなる
 
梢の先に薄日が差し
灰色の空が落ちたような 痛み消えて行く
 
震えだす細胞が
身体から言挙げす
この命 愛している
 
予感と余韻の間には
希望というはじまりの誓い 溢れ融けている 
uh~
音もなく吹く風が 闇を吹き抜ける uh~


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