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ニンジャスレイヤーTRPG:ランダム生成シナリオ案『磁気嵐の荒野にて』

始めに

 この記事には「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版のプラグイン環境に対応したランダム生成シナリオ「磁気嵐の荒野にて」を用いたセッションを行うために必要なデータが纏められている。当シナリオはソロシナリオとしてもマルチプレイ用のシナリオとしても使用可能である。

※このシナリオはくりーむ氏のシナリオ『ランダム・ダンジョン』の影響を強く受けています。

募集用テンプレート

第2版セッション:磁気嵐の荒野にて
シナリオの方向性:『ランダム生成シナリオ』
日時:
想定時間:コース次第
募集人数:3人まで
募集条件:
危険度:★★~★★★(ロスト可能性有。設定による難易度増減有)
開催場所:
その他:マップとキャラシートにGoogleスプレッドシートの使用を想定。
参加表明:

概要:ネオサイタマ市街南西部とフジサンの間に広がる磁気嵐の荒野。Y2Kの影響による異常な気候や超常現象が見られるこの地には今尚手付かずで残る旧時代の遺跡が多く存在した。そしてPC達はこの磁気嵐の荒野へ旧時代の価値ある品や失われた知識などを求めて足を運ぶこととなる。

背景

※シナリオの舞台となる『磁気嵐の荒野』の背景は以下公式記事を参照。

導入文

 ネオサイタマ市街南西部とフジサンの間に広がる磁気嵐の荒野。Y2Kの影響による異常な気候や超常現象が見られるこの地には、今尚手付かずで残る旧時代の遺跡が多く存在した。特に異論がなければ当シナリオはPC達がこの『磁気嵐の荒野』に調査やトレジャーハントを目的として集まったところから始まる。

基本ルール

進行ルール
・最初にコースとLvを選択する。
・コースはAからCまで、Lvは1から8まで存在する。
・コースごとに指定された数のイベントをこなしていく。途中帰還は不可。
・ソロプレイの場合は『クリアボーナス』以外の獲得万札が半分になる。
・最終イベント以外はイベント表に従いD66でイベントを決定する。
・最終イベントでは2D3でボスを決定する。
・道中で入手したアイテムは『使用可能な状態で個人が所持する』か『雑多な荷物の中に入れる』か選べる。後者を選んだ場合、戦闘中に使用することはできないがスロットを消費することもない。雑多な荷物の中に入れたアイテムを改めて『使用可能な状態で個人が所持する』ことにしたい場合はイベントとイベントの間に宣言できる。
・『回復アイテム』等はイベントとイベントの間にも使用可能。
・PC達はシナリオ終了時に入手したアイテムをブラックマーケットでの売却と同様のルールで換金できる。
・PC達はシナリオ終了から帰還するまでの間で、山分けの際に端数が出なくするため最低限必要な【万札】に相当する品や情報を入手できる。
・『●アドレナリン・ブースト』は戦闘中以外の『回避判定』でも使える。但し『●アドレナリン・ブースト』使用権はシナリオ終了まで回復しない。
・能動的に発動する必要がある能力を戦闘を伴わないイベントで使用したい場合、イベントの処理を行う直前に1つだけ発動を試みられる。失敗した場合、イベント終了までその効果は使用できない。『☆ムテキ・アティチュード』などの受動的に発動する能力は自由に使用可能。戦闘を伴わないイベントでの『連続側転』は不可。

気絶したPCの運搬
・『気絶』し行動不能のままイベントが終わった『★★★◉不滅』のような能力を持たないPCは『運搬』してくれる味方がいない限り『死亡』する。
・PCが『気絶』し『行動不能』のままイベントが終了した場合、味方PCがまだ残っているなら代表者1人が気絶したPCの『運搬』を宣言してもよい。『運搬』されたPCは『気絶』から回復し『運搬』が終わるまでイベントから影響を受けなくなる。ただし『運搬』状態でないまま『気絶状態』で新たなイベントが始まった場合は見捨てられたとみなされそのまま『死亡』する。非戦闘時に『下ろす』選択肢を選びたい場合はイベントとイベントの間に宣言する。尚『運搬』できる人数は1人につき1人である。

コース設定

コース設定
Aコース:イベント数5:余暇2日:クリアボーナス【万札:1】×Lv×PC人数:【名声】+1
Bコース:イベント数10:余暇3日:クリアボーナス【万札:2】×Lv×PC人数:【名声】+2
Cコース:イベント数15:余暇4日:クリアボーナス【万札:3】×Lv×PC人数:【名声】+3

※1:このシナリオによる名声の上昇はLvの3倍の値で止まる。
※2:Aコースを選択した場合は余暇終了後の『ユウジョウ判定』を行えない。

コラム:能力値帯ごとの推奨レベル

 どのLvに挑戦するか迷った場合は以下の表を参考にすることができる。ただし表に書かれた推奨LvはBコースを3人で攻略する場合を想定したものであり実際の適正Lvはコース、人数、各PCの能力などによっても変わりうる上、同じチームに様々な能力値帯のPCがいる場合もあるため、以下の表はあくまで参考程度に扱うことが望ましい。

能力値帯:推奨Lv
『成長の壁』突破前:Lv3~4
『成長の壁』突破数1~2:Lv4~6
『成長の壁』突破数3以上:Lv6~8

事前準備

装備をレンタルする:望むなら各PCは以下の装備をそれぞれ【万札:3】でレンタルできる。レンタルした装備はシナリオ終了時に返却する必要がある。これらの【万札】は山分けの後で報酬から引く後払いの形にしてもよい。その際に【万札】が足りなかった場合、不足分はこのシナリオの余暇で借りた『ローン』として扱われる。この際にローンへ2割の利子を加える必要はない。

『ヒートダガー』『パルスダガー』『ノダチ』『パーソナルメンポ』『伝統的フルプレートヘルム』
『ヘヴィテックスーツ』『伝統的ニンジャ装束』『ブードゥー/聖遺物』『メディカルキット』

:メディカルキット:非戦闘時のみ使用可能な『回復アイテム』でありスロットを消費しない
共有物となる。使い切り。【体力】3回復。【精神力】2回復。『気絶状態』からも回復可能。
1度の探索に持ち込めるのは1個まで。

事前調査:望むなら各コースに挑戦する直前に代表者1人が『調査判定:NORMAL』を1度だけ行ってもよい。この判定に成功した場合は成功数と同数の『即応ダイス』を全員が受け取ることができる。ここで受け取れる『即応ダイス』の個数はそれぞれLvと同値までである。この判定自体に『即応ダイス』を消費することはできない。

有効な知識スキルと増加ダイス:最大+6:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した知識スキル(+2):『テックガジェット』『重工系メガコーポ』『山岳エリア』
次に適した知識スキル(+1):『ハッカーの流儀』『セキュリティ』『犯罪』『アマクダリ』

戦闘ルール

・戦闘発生時は『グリッドマップを使用しない戦闘』のルールを使う。
・PCと敵は互いに『離れた状態』から始まる。敵陣営は互いに隣接した状態から始まる。PC同士の位置関係は任意。デフォルトは隣接した状態。
『ボス』は『回避ダイス』を回避機会ごとに1個ずつ使用する。ただし難易度がUH2以上の場合は成功率を0にしないために必要な最低限のダイス数で回避しようとする。
・『ボス』は基本的に手数が最大になるよう攻撃し『連続攻撃』や『連射』の際は基本的にダイスを均等に配分する。ただしアトモスフィアがウルトラハードの場合は単発の『近接攻撃』を優先する。単体攻撃は可能な限り1人のPCに集中させる。ボスの持つ『行動指針』が上記の指針と矛盾する場合は個別の行動指針を優先する。
戦闘中はアトモスフィアが毎ターン上昇する。
・『一騎打ち』ルールは使用しない。

アマクダリニンジャとの遭遇

概要:出目22と出目55ではクローンヤクザ部隊を率いて磁気嵐の荒野の調査に来たアマクダリニンジャのNPCと遭遇する。誰に出会ったかはD3で結果を判定すること。ただしLv5以上の場合はD3+1で結果を判定する。誰に出会ったか決まった場合、以下の選択肢の中から1つ選ぶ。

戦闘する:その場で選ばれたNPCと戦闘が始まる。この戦闘で敵NPCはクローンヤクザ部隊を率いており、『●気力体力の充実(体力+Lv、精神力+Lv)』を持つ。行動パターンは可能な限りデータに明記されているものに従う。この戦闘において敵NPCは爆発四散せず【体力】が0以下になった時点で【万札】をドロップして逃げていく。アマクダリニンジャの撃退に成功した場合、シナリオが終了するまで出目22、出目55が出ても何も起きなくなる。

隠れ潜む:PC全員で『ワザマエ:NORMAL』の判定を行い全員が成功した場合は戦闘無しに切り抜けられる。『☆ステルス・ジツ』を持つ場合は【精神力】を1支払うことで自身の判定を『ジツ+ニューロン:NORMAL』に置き換えられる。全員が成功できなかった場合は『戦闘する』と同様の処理。Lv5以上の場合は判定難易度が+1される。

交渉で戦闘を回避する:代表者となるPC1人が『交渉判定:EASY』を行うこと。Lv以上の成功数を出した場合は戦闘無しに切り抜けられる。成功できなかった場合は『戦闘する』と同様の処理。

有効なスキルと増加ダイス:NMはこれに囚われず柔軟に状況判断してもよい。
最も適した交渉スキル(+2):『威圧』『欺き』『駆け引き』『理路整然』『卑屈』
次に適した交渉スキル(+1):『超然』『誘惑』『共感』
最も適した知識スキル(+2):『アマクダリ』『ファッション』『公僕の流儀』『貴族の流儀』
次に適した知識スキル(+1):『重工系メガコーポ』『山岳エリア』『ヤクザの流儀』

アマクダリニンジャ

※データは公式ボスエネミーリストのものを用いる。

:共通の行動指針:攻撃対象は自身の手番が回ってきたタイミングでその手番に攻撃可能な
         PCの中からランダムに決定する。『気絶状態』により『行動不能』と
         なっているPCは他にPCがいる限り攻撃対象には選ばない。

1:ヘヴィレイン:1ターン目は『パルス・グレネード』での範囲攻撃を優先し、
         2ターン目は『ダムダム弾』を使用した『アサルトライフル』での射撃を優先し、
         3ターン目以降は『アサシンダガー』での『精密攻撃』を優先する。

2:ブラックメイル:ジツが使用できる状態にある限り『体力ダメージ』に『回避判定』は
          行わず『☆ムテキ・アティチュード』の発動と維持を優先する。
          攻撃時は『アサシンダガー』での『精密攻撃』を用いる。

3:キルナイン:手番開始時に隣接していない敵には『●射撃スタイル:銃弾の雨』を優先する。
         手番開始時に隣接している敵には『超大型武器』での『近接攻撃』を優先する。

4:ダイアウルフ:1ターン目は『◉トライアングル・リープ』からの『近接攻撃』を優先し、
         2ターン目以降は『★★グレーター・ヘンゲヨーカイ・ジツ』の使用と
         維持、『★肉体切断』を用いた『近接攻撃』を優先する。

:得られる【万札】は公式データとは無関係でありLv×2に出現時の出目×3を足した値となる。

※例:Lv5で出目4の『ダイアウルフ』と遭遇した場合、撃破時に
   得られる【万札】は5×2+4×3で22となる。

クローンヤクザ部隊

◆クローンヤクザ部隊LvX(種別:モータル/バイオ生物/クローンヤクザ)
カラテ     3  体力    Lv×2
ニューロン   1  精神力   -
ワザマエ    4  脚力    2
ジツ      0  万札    -

近接/射撃/機先/電脳  3/X/1/1

◇装備や特記事項
 『●集中不可』『◉群集』『◉統率』『◉一斉射撃』『◉即死耐性』

 『◉群集』:特定の属性ではなく複数の敵を一度に攻撃できる攻撃手段に対して発動する
  特殊な『●脆弱性(1)』を持つものとみなされる。『能力値ダメージ』や『モブ敵』を
 『即死!』させたりマップから取り除く効果は『痛打+D6』に変換される。上記以外の
 『モブ敵』を対象とした効果は無効。『麻痺状態』以下の状態異常は各PCの手番終了時に解除。

 『◉統率』:イニシアチブとは無関係に同行しているアマクダリニンジャが手番を得る直前に
  行動する。本来のイニシアチブでの手番は行われず、同行しているアマクダリニンジャが
 『気絶状態』以上の状態異常となった場合は戦闘から取り除かれる。

 『◉一斉射撃』:手番「攻撃フェイズ」に【体力】の現在値で『射撃判定:NORMAL(固定)』を行う。
  その後、この判定の成功数に等しい『ダメージ』を持つ『銃器』による『射撃』がPC全員に
  行われる(回避:NORMAL)。位置関係は問わず常に離れたマスからの射撃とみなす。

  Lv5以上:『回避:HARD』となる。

最終イベント

※最終イベントで戦闘するボスのデータは以下の素体をベースに2D3で種別とボーナスを決定して作成する。

ボス素体

◆ランダム生成ボスLvX(種別:X)
カラテ    Lv  体力    X
ニューロン  Lv  精神力   X
ワザマエ   Lv  脚力    X
ジツ      0  万札    -

近接/射撃/機先/電脳  X/X/X/X
回避/精密/側転/発動  X/X/X/X

◇装備や特記事項
 『◉荒野の脅威』『◉即死耐性』

 『◉荒野の脅威』:以下のボーナスを得る。
  ・『●連続攻撃Lv÷2』
  ・『●連射Lv÷2』を得る。
  ・『●時間差』を得る。
  ・イニシアチブ値+2。

 ※種別を問わず『ボス級の敵』として扱われる。また『サツバツ!』『ナムアミダブツ!』は
  種別を問わず発生させられるものとする。

:共通の行動指針:攻撃対象は自身の手番が回ってきたタイミングでその手番に攻撃可能な
         PCの中からランダムに決定する。『気絶状態』により『行動不能』と
         なっているPCは他にPCがいる限り攻撃対象には選ばない。

種別

1:戦闘兵器:【体力】+Lv×3。【精神力】なし。回避不可。『搭載武器』を持つ。

:搭載武器:『銃器』『拳銃』『使用者の連射を使用』『ダメージD3』『時間差』『カスタムスロット1』

2:危険生物:【体力】+Lv×3。【精神力】+Lv。回避不可。『野生の肉体』を持つ。

:野生の肉体:バイオ武器とカスタム器官のルールで再現される肉体的特徴から恩恵を得られる。
       サイバネ埋め込み点数によるペナルティはもたらさない。

3:ニンジャ:【体力】+Lv。

ランダムボーナス:戦闘兵器

1:【カラテ】+2。『*業物のチェーンソー*』『◉特殊近接ステップ』

2:【ワザマエ】+2。『搭載武器』での『射撃』が視界内の敵全員を巻き込む『範囲攻撃』に。
          加えて『可能な限り多くの敵を巻き込んで射撃する』行動指針を得る。

3:【ワザマエ】+2。『ダムダム弾』をリチャージなしで無制限に使用可能。

※Lv5以上の場合は1ターン目のみ有効な『●ダメージ軽減1』を得る。

ランダムボーナス:危険生物

1:【カラテ】+2。『バイオ武器Lv2』『ロブスターアーム』

2:【カラテ】+2。『バイオ武器Lv2』『ゴリラアーム』『◉叩き伏せ』

3:【ワザマエ】+2。『バイオ武器Lv2』『スパイダーダガーアーム』

※Lv5以上の場合『バイオ武器』のLvは4となる。

ランダムボーナス:ニンジャ

1:【カラテ】+2。【ジツ】値を4で上書き。『☆ヘンゲヨーカイ・ジツ』『★剛力』

2:【ニューロン】+2。【ジツ】値を4で上書き。『☆カナシバリ・ジツ』『★ドク・スリケン』

3:【ワザマエ】+2。【ジツ】値を4で上書き。『カタナ』『☆カトン・ジツ』『★カトン・エンハンス』

※Lv5以上の場合は上記の効果で獲得した能力に応じたボーナスを追加で得る。

1:【ジツ】値を5で上書き。『◉◉グレーター級ソウルの力』『★★肉体破壊』

2:【ジツ】値を5で上書き。『◉◉グレーター級ソウルの力』『★★モウドク・ダート』

3:『◉◉タツジン:イアイドー』『▶生体LAN端子Lv1』『▶▶サイバネアイLv2』

セッション用Googleスプレッドシート

※『調査判定』『知識判定』『交渉判定』を伴うイベントで使用可能な『知識スキル』『交渉スキル』は『各イベントで有効な交渉/知識』シートにまとめられている。

利用規約

 この記事に含まれる自作データは非商用の場合に限り、セッション中に利用したり、自作シナリオ、自作記事へ流用することができる。ただし当シナリオのデータを流用して作成したものを公開する場合、可能な限りこの記事を引用元として明記することが望ましい。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は一部の例外を除いて原則不可。

参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ

ヘッダー:「Midjourney」

「Midjourney」のドキュメント:
https://midjourney.gitbook.io/docs/

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