エグゼクティブ_スプレンダー

ニンジャスレイヤーTRPG:アジト拡張プラグイン『エグゼクティブ・スプレンダー』

初めに

この記事は『ニンジャスレイヤーTRPG』に膨大な【万札】を消費した『プロジェクト』の要素を追加するための非公式プラグインである。【万札】の使い道に困っているPCの【万札】使用先として利用しても、企業間の対立などを描いた専用のキャンペイグンで使用しても良いだろう。NMはこれらのルールに自由に手を加えてよい。

基本プロジェクト

プロジェクトの配置には本来のアジトとは別にオフィスを持つ必要があり、オフィスを持つには傘下ビルが必要である。傘下ビル、オフィス、プロジェクトはミニオンと同様、余暇開始時に【万札】を用いて配置することができる。
:傘下ビル:【万札:100】
4つの『オフィス』を配置できる。

:オフィス:【万札:50】
1つの『プロジェクトチーム』を配置できる。

:プロジェクトチーム:【万札:100】『プロジェクトチーム』
余暇最終日の終了時に【万札】D6×10を産み出す。出目6を出した場合【万札】60を産み出し
プロジェクト終了となる。
特定プラグインとの併用について:『アジトルールの拡張』を導入している場合『プレジデントルーム』を持つことで『プロジェクトチーム』の【万札】算出量が出目の10倍から11倍になる。これに加え『◉経営手腕』も持つ場合【万札】算出量は出目の12倍になる。
備考:当プラグインではイメージのしやすさを優先しプロジェクトを『傘下ビル』『オフィス』『プロジェクトチーム』といった概念で扱っており、結果として傘下ビルが【万札:100】という値段になっている。それが気になるプレイグループは、ここに理由付けや読み替えを行っても、ロールプレイの幅が広がり面白いだろう。例としては『ソウカイヤの任務でジアゲしたビルの管理をそのまま任された』『ビル単位で管理しているのはデータ上わかりやすくするためで実際は賃貸オフィスを使用している』『ローンで購入しておりプロジェクトがもたらす収入はローンの支払額が引かれた後の値である』などが挙げられる。

特殊プロジェクト

:トレーニング環境向上プロジェクトチーム:【万札:150】『プロジェクトチーム』
この『プロジェクトチーム』を配置した時、任意のPCを1人選択しこのプロジェクトの対象と
することができる。対象となったPCはソウカイ・シックスゲイツのPCが得るものと同様の
『専用トレーニングフロア』ボーナスを得られる。対象となったPCが爆発四散した場合、
プロジェクト終了となる。
:栄養学研究プロジェクトチーム:【万札:150】『プロジェクトチーム』
余暇最終日の終了時に『*オーガニック・トロスシ*』『オーガニックスシ』『トロ粉末』を
D6個産み出す。これらは一度に判定する。出目6を出した場合、各消耗品を
6個ずつ産み出しプロジェクト終了となる。
:ニンジャサイエンス研究プロジェクトチーム:【万札:150】『プロジェクトチーム』
この『プロジェクトチーム』を配置した時、任意のPCを1人選択しこのプロジェクトの対象と
することができる。対象となったPCは余暇終了時にニンジャソウルの格を鑑定することができ、
その時点でプロジェクト終了となる。ただし必ずD6で鑑定する必要があり、選択は不可。
より上位のソウルを辞退してレッサー級となることのみ可能。
:バイオニンジャ開発プロジェクトチーム:【万札:350】『プロジェクトチーム』
余暇最終日の終了時にD6を振り、5以上の出目が出た場合後述のルールで
『バイオニンジャ』を産み出してプロジェクト終了となる。5未満の出目が出た場合、
次以降の出目が+2される。この+2は重複する。

1:【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】【ジツ】から『メイン能力』を1つ選択する。この際、
『ノーカラテ・ノーニンジャ!』を宣言することで、『メイン能力』を2つ得ることができる。

2:【ジツ】以外の能力を決定する。『メイン能力』は6+D3で、
それ以外の能力は3+D3で決定すること。

3:【ジツ】を決定する。『メイン能力』である場合は4固定となり、
ノーカラテ・ノーニンジャ!を宣言した場合は0固定となる。それ以外の場合はD3で決定する。
ジツの種別は自由に選択できる。

4:『バイオサイバネ』を6枠、自由に選択して埋め込む。

こうして産まれたバイオニンジャはPCとして扱ってもミニオンとして扱ってもよい。
:ロボニンジャ開発プロジェクトチーム:【万札:350】『プロジェクトチーム』
余暇最終日の終了時にD6を振り、5以上の出目が出た場合後述のルールで
『戦闘兵器』を産み出してプロジェクト終了となる。5未満の出目が出た場合、
次以降の出目が+2される。この+2は重複する。

:このプロジェクトによる戦闘兵器の作成にはFreikugel7=サン作の非公式プラグイン
【オイランドロイド・アンド・アンドロイド】のルールを用いる。

:初期作成の際に使用可能な【万札】が【万札:40】から【万札:120】になり
『▶▶』『▷▷』の初期装備が可能となる。ただし使用可能な【万札】には
回路系、フレーム系の値段も含むものとする。また、初期の【AI】値は3である。
そのため、この『戦闘兵器』は初期スキルを4つ選択することができる。

:【AI】値7への成長のために必要なセッション回数に、このプロジェクトで振った
プロジェクト終了判定ダイスの数が加算される。

こうして産まれた戦闘兵器はPCとして扱ってもミニオンとして扱ってもよい。

追加ミニオン

◇秘書(種別:モータル)雇用コスト【万札:50】
カラテ     3  体力    3
ニューロン   5  精神力   5
ワザマエ    3  脚力    2
ジツ      0  万札    0
スキル:『高度ビジネス』『運転技能』
装 備:なし
ジ ツ:なし
サイバネギア:『生体LAN端子』
雇用前提:『傘下ビル』『オフィス』の所持。または『プレジデントルーム』の所持。

◇高度ビジネス:この『ミニオン』の配置には『ハッカー』と同様『電算室』と『UNIXデッキ』が
必要である。このミニオンと同じアジトに住んでいるPCは『モータルハント』の際
【ワザマエ】+【ジツ】ではなく、自身とこのミニオンの【ニューロン】値を足した数値で
モータルハントが可能となる。また、このモータルハントは【DKK】の増加を発生させない。

◇運転技能:このミニオンはNMの許可の元『ビークル』の運転手としてシナリオに参加させて良い。

追加ビークル

◆*カチグミバイク*(種別:ビークル/バイク/大型2×1/乗員限界2人)購入コスト【万札:150】
カラテ     3  体力    3
ニューロン   2  精神力   -
ワザマエ    4  脚力    16/8/0
ジツ      0  万札    5
スキル:『高級感』
装 備:なし

◇高級感:このビークルに乗ったキャラクターが『走り屋』『愛車』『タツジン(バイカー)』の
いずれかを持っていたなら直ちに【精神力】を1回復。最大で上限+1まで回復する。
シナリオ中1回限りの使用。
◆*カチグミベンツ*(種別:ビークル/モービル/大型2×1/乗員限界6人)購入コスト【万札:250】
カラテ     4  体力    4/-1
ニューロン   2  精神力   -
ワザマエ    2  脚力    10/5/2
ジツ      0  万札    5
スキル:『高級感』
装 備:『高性能マシンガン』『マッチャ&チャガシ提供システム』

◇高性能マシンガン:『遠隔武器』『車載武器』『連射3』『ダメージ1』『範囲射撃3×3』

◇マッチャ&チャガシ提供システム:乗っているキャラクターは『その他の行動』として
【精神力】を1回復できる。シナリオ中1回限りの使用。

◇高級感:このビークルに乗ったキャラクターが『走り屋』『愛車』『タツジン(バイカー)』の
いずれかを持っていたなら直ちに【精神力】を1回復。最大で上限+1まで回復する。
シナリオ中1回限りの使用。
◆*自家用ヘリ*(種別:ビークル/モービル/大型2×1/乗員限界4人)購入コスト【万札:750】
カラテ     4  体力    4/-1
ニューロン   4  精神力   -
ワザマエ    4  脚力    20
ジツ      0  万札    5
スキル:『航空機』
装 備:『高性能マシンガン』

◇航空機:一般的なモービルとは違い常に20マス移動できる。ナナメ移動や
敵のいるマスの通行も可能。それに加え『飛行移動』やそれに類するルールを持っている
キャラクター以外からの『近接攻撃』の対象とならない。ただし『轢殺攻撃』はできず、
屋内では使用不可。

◇高性能マシンガン:『遠隔武器』『車載武器』『連射3』『ダメージ1』『範囲射撃3×3』

アジト拡張『追加フロア』

これは2フロア以上を占有するようなアジトを作成したい場合に使用可能な追加ルールである。フロアの追加は基本的に万札が余っている時に気軽に行うようなものではなく、NMの許可の元、一つの大きなイベントとして行われる。よってどのようなマップが、どのような形で追加されるかはプレイグループによって異なるが、基本的に上の階が下の階より大きくなることはなく、既存のフロアとの行き来は専用の『階段』マスを通じて行われる。

追加マス:昇り階段&降り階段:リフォームコスト【万札:20】:合計必要マス4マス以上:新たなフロアを作成する場合、昇り階段と降り階段が少なくとも一対必要となる。移動フェイズ中、『昇り階段』マスにいるキャラクターはその移動フェイズ中に移動可能なマス数を1マス消費することで上の階の『降り階段』マスに移動できる。同様の処理で『降り階段』から下の階の『昇り階段』に移動することもできる。尚、リフォームコストは一対セットでの値段である。

アジトはプレイグループによって多種多様であるため、増設するフロアのデータについては割愛する。追加するフロアのデータについて迷った場合は、黒鷺あぐも=サンのアジトカタログが助けとなるだろう。

NPCデータ『サブジュゲイター』

◆サブジュゲイター(種別:ニンジャ/バイオニンジャ)近接攻撃ダイス12 回避ダイス13
カラテ     9  体力   16
ニューロン  12  精神力  10
ワザマエ    9  脚力    6
ジツ      4  万札   64
スキル:『連続攻撃2』『連射2』『疾駆』『時間差』『マルチターゲット』『不屈の精神』
装 備:『パーソナルメンポ』『伝統的ニンジャ装束』
ジ ツ:『☆ヨロシ・ジツ』『★クローンヤクザ統率』
サイバネ:『バイオサイバネ腕(両腕)』『生体弾』『バイオサイバネ胴体』『変性ヨロシ白血球』
『バイオサイバネ頭部(軽度)』『バイオ脳内物質分泌』
狂 気:『バイオインゴット欠乏症 3段階目』『強化肉体への過信 2段階目』

☆ヨロシ・ジツ:自身の手番の攻撃フェイズに、射撃の代わりに使用する。隣接している敵にも使用可能。
射程距離3マス以内。使用者は【精神力】を1消費し、難易度HARDで判定する。成功した場合、
視線の通っている敵一体の【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】を、戦闘終了時まで対象の
『バイオサイバネ』の埋め込み総数と同じだけ減少させる。この効果による減少の最低値は1である。
この効果が適用されているキャラクターは『バイオサイバネ』の恩恵を受けられない。これらの効果が
即座に【体力】【精神力】へと影響を与えることはないが、【脚力】は再計算される。
また、敵にカウンターカラテを含む『近接攻撃』を命中させた際も、【精神力】を1消費することで
その敵に同様の効果を与えることができる。

★クローンヤクザ統率:サブジュゲイターの視界内におり、サブジュゲイターと敵対していない
種別『ヤクザ』『バイオ生物』を持つキャラクターは、能動的行動の難易度が-1され、さらに
『回避』を行うことが可能となる。ただし、この『回避』の難易度は+2される。また、
この効果によって強化されたキャラクター4体以上が同一の対象に対して
一度に『射撃』を行った場合、その回避難易度は+1される。

△変性ヨロシ白血球:毒によるダメージや状態異常を受けている時『解毒』を宣言できるようになる。

◇解毒:『その他の行動』として発動。【ニューロン】で判定を行い判定に含まれていた出目6の数だけ
『毒ダメージ』によって減少した【体力】を回復する。また出目6が1つでも含まれていたなら、
毒や病原菌による持続性の状態異常を全回復する。

傘下ビル管理用Googleスプレッドシート

管理用シート使用例公開用

使用例。新たなプロジェクトを設置したい場合は右からコピー&ペーストしてくることを推奨。また、アジトのシートがある場合はそちらへこのシートをそのままコピーして使用すると扱いやすいだろう。

オプション

オプション:ミニオン・プロジェクト購入タイミングの柔軟化
公式の余暇ルールでミニオンを購入する場合、余暇シーケンスの『2:アジトの模様替えと家具配置を行う』において行う必要があるが、この場合、ミニオンやオフィスを買ったり、プロジェクトを始めたいと思った時、シナリオを1つ終え余暇が開始するまで待たねばならず、ミニオンやプロジェクトを購入するかどうかが全メンバーの合意の上で確定するまで余暇を始めにくいという問題も発生するため、このプラグインを導入しミニオンルールやプロジェクトルールを積極的に活用しようとしている場合は少々不都合な場合も多い。よってここで『余暇終了時に機能するのは余暇開始前までに買ったミニオン、プロジェクトチームのみ』としセッションが行われていないタイミングや余暇中であってもミニオンやこのプラグインの傘下ビル、オフィス、プロジェクトチームといったものの購入を行えるようにするハウスルールを提案する。

データの改定について

 このデータ集は試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。改訂が行われた場合、変更、追加が行われた箇所は明記される。NMは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。

2020/01/28:オプションを追加。

2020/02/05:プレジデントルームの所持で秘書の雇用が解禁するように。
アジトの拡張として『階段』のルールを追加。

2020/03/09:プロジェクトチームを『プレジデントルーム』『経営手腕』と併用した場合の効果を追加。

2020/03/09:『ロボニンジャ開発プロジェクトチーム』で作られた戦闘兵器に使用可能な万札を計算する上で回路系、フレーム系がどのように扱われるかを明記。

利用規約

 このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。

参考資料:「ニンジャスレイヤープラス」ダイハードテイルズ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?