お大師さん。

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私どもが商いをさせていただいている場所は真言密教の聖地高野山。
2004年にユネスコ世界遺産に認定。ミシュラングリーンガイドジャポンでは三ツ星もいただいて、多くの皆様に「いつかは行ってみたい」とうれしいお言葉もいただきます。
そんな高野山は平安時代の弘仁7年(816年)宗祖弘法大師空海によって開創されて以来、1200年の間、真言密教の一大道場として受け継がれ、現在でも山上に住む3人に一人はお坊さんで日夜修行を続け、朝早くからは読経の声が木魂し、在家の私たちもその日常の中で常にお大師様(私たちは親しみを込めて〝お大師さん”と呼びますが)を身近に感じながら生活をしております。

お大師さんが見ていたかもしれない景色

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高野山の入口にあたる「大門」の前から見える景色。
標高約900メートルの位置から眺める景色はとても素晴らしく、ご参拝の皆様もよくここからの朝日や夕日、眺望を写真に収めております。空気が澄んでいるときは海が見えることもあります。
さて、そんな大門前からの景色ですが、この位置から真っすぐ視線を伸ばしていくとそこにあるのはなんと!香川県の善通寺です。いわずと知れたお大師さんの生誕の地。そしてさらにさらに、その遥か向こうには、、、
お大師さんが修行に励み密教の極意をさずかった中国西安があります!!グーグルマップで観るとこんな感じです⇓

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なんと一本の線でつながるんですね!まさに空海のレイライン!
これは果たして偶然か、それともお大師さんは知っていたのか!
実際のところは誰もわかりませんが、今の時代であればスマホを片手に大門の前に立って西の方角に向けてみると、その先には生まれ故郷があってさらにその先には修行に励んだ場所がある、ということもわかりますが、何といっても1200年前。さぞかしお大師さんはこの場所に立って様々な想いを巡らせたのでしょうね。

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ちなみに大門には、、、
大門正面には「日々の影向(ようごう)を闕(かか)さずして、処々の遺跡を檢知す」という聯(れん)が掲げられています。お大師さんは禅定されてる御廟から日々、姿を現されては遺跡を回り皆様をお救いくださっている、そんな意味があります。(大門の詳しい話はまた次回)

壁に耳あり障子に目あり、心(おそば)にいつもお大師さんあり!です。
私たちもいつもお大師さんに見守られながら、お大師さんに恥ずかしくないように高野山にお越しになられる皆様に商品やサービスを通して誠実に向き合わないといけないと思います。

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