コヤマフヅキ

星野源推しの編集者。 書籍の編集をしています。考えたことやこれからやりたいこと、今まで…

コヤマフヅキ

星野源推しの編集者。 書籍の編集をしています。考えたことやこれからやりたいこと、今までやったことを書きます。

最近の記事

全集中 常中をマスターしたい

『鬼滅の刃』の全集中 常中を覚えているだろうか。 全集中は人間の身体能力を強化するための呼吸法だが、全集中 常中は、そこからさらに地道な鍛錬を経て、睡眠中も含めて24時間、全集中の状態を維持することである。 売れている編集者は、この全集中 常中をマスターしているように感じる。(編集者に限らずプロフェッショナルと言われる人はみなそうなのかもしれないが…) どういうことかというと、『リーダーの仮面』の編集者・種岡さんと、『頭のいい人が話す前に考えていること』の淡路さんがやって

    • わくわくする夢とは何なのか:コーチングを体験したときの話

      オンラインのコーチングを受けてみた 「なぜ『やりたいこと』の話をしているのに、そんなに楽しそうじゃないんですか?普通はもっとわくわくしながら話しますよ」。 先日、何を思ってかオンラインのコーチングを受けてみた。30歳くらいまでに編集者として10万部のベストセラーを出したいと思いながらも、なかなか結果が出ず、悶々としていたからだと思う。「『達成したい目標』を実現するプロのコーチング」というコピーを見かけ、半分は「本当に目標を達成させてくれるのか」と藁にもすがる気持ち、半分は

      • 推しとつながる瞬間ー星野源さんとの出会い

        世は、空前の推しブームだ。テレビでも「推しがいることの素晴らしさ」について特集が組まれたりしている。推しがいれば、毎日が充実するし、お金を稼ぐ意味が生まれるので働くモチベーションにもなるのだという。 「推しなんて探しても見つからない」。 少し冷めた性格で、夢中になれるものが人生でそれほどなかった自分にとって、推しがいる生活なんて縁のないものだと思っていた。そう、6年前のあの瞬間までは。 2018年12月17日、「星野源×マークロンソン Live in JAPAN 2018

        • 編集で大切にしている3つのこと

          ありがたいことに、会社の広報メディアで、取材をしてもらえることになった。事前の打ち合わせで、どんな内容になるかを聞いたところ、「編集で大切にしていること」について話してほしいという。ぱっと答えることができなかったので、このnoteで記事をまとめることを通じて、取材の準備をしておこうと思う。 1.突出した才能を拾うこと編集するうえで、最も大切なことは著者の突出した才能を拾うことだ。本は、著者の突出した才能こそ商品価値になる。 たとえば、TRFのSAMさんの取材をしたとき、「

        全集中 常中をマスターしたい

          錦鯉とThis is me.

          この3週間、ずっと錦鯉について考えていた。M-1については、もう充分語り尽くされているだろうけど、どうしても語りたい。 バナナを仕掛けて自分で捕まる、というおバカな長谷川さんが主軸のネタである。このネタについて「結局、おバカなネタがいちばん面白いよね〜」とか「バカすぎて笑っちゃったわ〜」という人もいたが、私は最後の渡辺さんが長谷川さんを仕留めるところの表情がカッコよくて痺れた。もう、この人は絶対に俺が最期まで責任持つ。そんな強い覚悟を感じた。『グレイテストショーマン』の、T

          錦鯉とThis is me.

          深夜ラジオのススメ

          人とつながること。どこか遠く離れた人と偶然つながること。 それは、インターネットやSNSについての話題で語られることが多い。 しかし、私にとって、人とつながることをはじめて切実に感じたのは、中学2年生の時に最初に深夜ラジオを聴いた夜のことだ。 当時、スタバはおろかイオンすらない地方都市に住んでいた私は、世界から取り残されているような感覚の中にあった。テレビや雑誌で取り上げられる流行のスポットは東京にしかないし、クラスの中心のイケてるグループにも入れない。常に居心地が悪い感じ

          深夜ラジオのススメ