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会議中の発言を画面に映そう!

はじめに。

最近巷で「TV会議中の自分の映像に自身の発言を文字化」することが流行っているので、自分もやってみました。

普段使いでやっていたら、多くの便利に気づけた & TV会議のデファクトスタンダードになると感じたので、今回の使い方をまとめておきます。
 気に入った点
 ・安定しない回線のときも伝わり度up
 ・聴覚障害の方、難聴の方に優しい会議
 ・自分の音声をミュートにしながら、心の声をアピールできる
 ・英語オンラインサロンにて、サポート機能として活躍する

やり方の前置き。

「割と低スペックなPCでも実現しやすい」
「1台のPCで完結できる」を優先しています。
(理由はいま使えるPCが貧弱なのと、UDトーク用に別のスマホを用意できないため)

会議アプリは「Zoom」を使います。
 「Zoom」で指定する”カメラ”(USBカメラとか指定するやつ)を
 「OBS studio」を使った”バーチャルカメラ”(カメラのフリをした映像)にすり替えます。

 ”バーチャルカメラ”なるものを使って、
 [ いつものカメラ映像 + しゃべった言葉の文字 ] 
 として表示します。

今回使うもの。

すべて無料のアプリ、サービスです。
Zoom(背景指定を使うのでこれを選定。無料で大丈夫)
OBS studio(Youtubeで配信したりするときに使う便利な奴。無料で使えます)
OBS-VirtualCam(OBSでバーチャルカメラするにはこれも必要。無料ありがたい)
音声を字幕化できるサイト(開発したのは筑波大学の鈴木一平さん。有難き無料)
chrome(上の「音声を字幕化できるサイト」を使うために必要。無料のブラウザです)

(必須ではないもの)
snap camera(カメラの実写に文字を重ねる際、あると楽)
イヤホンマイク(自分の声だけを文字にしたい場合に必要)

パソコンの設定手順

0.Zoomのインストール
は、割愛します。

0.snap cameraのインストール
も、割愛します。

1.【OBS studio】をインストール

https://obsproject.com/ja

・上のリンクからwindows、mac、Linuxの中から自分のPCに合ったものをダウンロード。

windows10の自分は「OBS-Studio-25.0.8-Full-Installer-x64.exe」をダウンロード。(2020/6/20時点)

・ダウンロードしたファイルでインストールを開始。

nextを押していったら終わりました。

・終わると最後の画面で「Launch OBS studio」(OBSを起動する)と書いてあるので、チェックをいれたまま「finish」をポチ。
OBSが立ち上がります。

そうすると、
「自動構成ウィザードを実行しますか」唐突に知らないものをやるかと聞かれたら自分はいつもNoです。後で実行したければ「ツール」から出来るからねと表示。
よほど実行させたいようですね。

OBS studioのインストール&起動は完了!カンタン。


2.【OBS-VirtualCam】をインストール

の前に、もう少し説明。
「バーチャルカメラってなんだ?」
 ・OBS studio:OBSと標記。
 ・OBS-VirtualCam:VirtualCamと標記。
いつもTV会議するときは
 [ 自分 - カメラ - ZOOM ]
 →自分をカメラで映して、TV会議アプリに表示してます。
今回これをどうするかというと、
 [ 自分 - カメラ - OBS ]
→自分をカメラで映した映像を、OBSに渡す。そんで、OBS内で自分の映像にお絵かきができる。すごい!
 [ OBS - VirtualCam - ZOOM ]
→OBS内でお絵かきした画面を、VirtualCamを使ってカメラのフリをしてTV会議アプリに渡し、”自分の映像欄”に表示する。
 TV会議してる時の自分映像の枠で、画面共有をしてる感じ。
 (余計わかりにくいかな?)

手順に戻って。
VirtualCamをインストール。
https://github.com/CatxFish/obs-virtual-cam/releases

やり方は2種類あるけど、管理者権限を持っている前提で進めます。

「OBS-VirtualCam2.0.4-Installer.exe」をクリックしてダウンロード。
(2020/6/20時点、新しくなっていたら2.0.4の個所を読み替えてください)

ダウンロードしたファイルを管理者権限で実行してください。
大体”next”で進みますが、途中”Folder Exists”と聞かれますが、”はい”で大丈夫。
「xx成功しました」と出たら次の”finish”を押してください。

以上でインストール周りは完了。
ここからは使い方、設定になります。

3.OBS studioの起動 & 設定

3-1.シーン
左下に”シーン”とあります。
”シーン”とは、OBSを使うシチュエーションのこと。
今回の目的でいえば、誰と会議するのかごとに見た目を変えたり。
まじめな会議、少しくらいふざけてもいい会議、休憩するときに表示させたいもの等々。

一先ずは最初からある”シーン”のまま次に行きます。
必要になったら自分で追加してみてください。

3-2.ソース
画面上に見せるモノ(ソース)をここで追加していきます。
深く悩まず、次の通りに追加していきます。

”ソース”欄枠にある”+”を押して、”映像キャプチャデバイス”を選択。
そのまま”OK”を押す。
そうすると”プロパティ”が開かれるので、”デバイス”のところで”snap camera”を選択。
左下の”OK”を押す。

OBS studioの画面内にsnap cameraの映像が表示されていますかね。
できていれば成功。

3-3.ここでchromeを起動
chromeを起動して、「音声を字幕化できるサイト」にアクセスします。
https://1heisuzuki.github.io/speech-to-text-webcam-overlay/

マイクの権限をchromeに許可できていれば、マイクにしゃべるだけで文字起こしが成されているはず。素晴らしいですね!

下にスクロールすると、細かく設定をすることもできます。
これが無料だなんて本当に有難い。

ここで最低限必要なのは「背景色」を緑色に。(後に必要)
文字色の見えやすさ、配置などはご自身で調整してみてください。

3-4.OBSのソースに戻って
”ソース”欄枠にある”+”を押して、”ウィンドウキャプチャ”を選択。
そのまま”OK”を押す。
そうすると”プロパティ”が開かれるので、
”ウィンドウ”のところで”[chrome.exe]Speach to Text Webcam Overlay…”を選択。
”OK”を押す。

このままではchromeウィンドウが見えているだけなので、文字背景で設定した緑色を、OBSの機能で透明にします。

「ソース」内にある”ウィンドウキャプチャ”の上で右クリック。
”フィルタ”をクリック。
開いた「エフェクトフィルタ」の左下にある”+”を押す。
メニューの中に「クロマキー」があるので、それをクリック。
「フィルタ名」を聞かれるけど、そのまま”OK"をクリック。
「色キーの種類」から”緑”を選択(最初から選ばれてるかも)して”閉じる”をクリック。

どうでしょう?ここまで来れば
「自分の顔映像の上に、しゃべった内容が文字で表示される」
状態になってますか?

できていれば、やったね!

もし「自分のsnap camera映像しか見えていない」などであれば、
「ソース」欄の順番を確認してみてください。
上から重ねる順番に並びますけど、順序がおかしいのかも。
ウィンドウキャプチャ、映像キャプチャデバイス、の順です。

3-5.OBS-VirtualCamを起動(追記)
(これを起動するの忘れてました)
OBS studio上のメニューにある”ツール”を開くと、VirtualCamがあるので、それをクリックして”start”を押す。
そうすると、zoomのカメラ設定で”VirtualCam”を選べるようになります!

4.見栄えを良くしてみる

文字を重ねることができたけど、背景と重なって見辛かったり。
なので自分はこんな感じにしてみました。

snap cameraで背景が緑色のものを選び、
文字背景の透過と同じ手順で透けさせて、

半兵衛@スーパードクターエンジニアさんの
「OriHime-D 黒板」画像をお借りして、
https://twitter.com/e6ada6e58685/status/1263750773319426048

自分の顔と、文字起こしされた文章を、
こちらの画像の上に重ねて、
しゃべった文字が黒板に出る感じにしてみました。

タイトルの画像のやつです。
どうすか、見やすくないですか。

皆さんも色々お試しください。


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