エッセイ『痩せなければならない』

令和４年９月１７日

　今日はスマホを楽天モバイルに変えてから初めての帰省。楽天モバイルは電波の入らないエリアが多いし実家にはWi-Fiなど無いからネット環境が遮断されるおそれがあるので今のうちに日課の日記を済ませておく。しかし、その日に起こった出来事を書くのが日記。今日という日は起きてからまだ１時間ほどしか経っていないから書くことが何も無いなどと言い訳じみたことを書いてしまったのも文字数を稼ぐためである。書きながら書くことを考えるタイプなのでこういう無駄な文字が増える。小説家のなかにもこういうタイプがいると思う。誰がどうとかはわからないけど、そういうタイプがいると思う。いてほしい。いると信じたい。いてくれー！有名な作家さんがこれをたまたま読んでいて「私けっこうそうかも」とか言われたらガチでファンになりますよ。一人あなたのファンになるかもしれない作家志望のおっさんがここにいますよ。仲良くしませんか。

　コロナで帰省もままならない期間がもう３年弱。実家の母親もずいぶん変わってしまっているかもしれないなどと自分のことを棚に上げてしまったが、本当は私の方がかなり肥えてしまったからひょっとすると気付いてもらえないかもしれない。昔読んだ川上未映子さんのエッセイで川上さんがサイン会をしてたら参加者の男性になれなれしく話しかけられ、どうやら学生時代にかなり親しかった風なんやが、こっちは全く思い出せなかったということを書いていた。それはそれで気まずいだろうし、その親しげに話しかけた男の心中お察ししますが、それでも川上さんとその男は所詮他人同士だし、本当に男のほうはもとから川上さんに相手にされていなかったのを何か勘違いしていたのかもしれない。しかし実の母子で気付いてもらえなかったとしたら・・・

　うん、やはり痩せなければならないと決意を新たにしつつ、そろそろ帰省の準備。ジャスト８００字。

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