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ちょっと嫌な話です

 映画『PERFECT DAYS』で役所広司さんが演じるのはトイレの清掃員らしい。映画は観ていないのですが、その話を私は昨年、建築家の伊東豊雄さんが楽しげに話しておられるのを聞きました。私が担当している番組にゲスト出演いただいた際、お話しされたもので、東京にある伊東さんがデザインしたトイレが劇中に登場するということでした。役所さんの演技も素晴らしいらしく、これは観ないといけない映画だと思っておったところ、私は見てしまった。映画ではありません。

 他人のうんこをです。
 他人のうんこと書いて「他人の関係」を思い出してしまい、金井克子さんには謝罪のしようもありません。

 うんこを見るだけならたまにあることなんですが、今回びっくりしたのは阪急大阪梅田駅のトイレの男性用小便器の中と手前にあったからです。
 昨日のお昼、大阪から京都へ帰る前、用を足そうと入ったところ、「それ」が目の前に現れまして、しかし私は用を足さねばならず、仕方なしに別の小便器で用を足したのですが、しかし、男性用小便器は個室ではなく、周囲にはさらされていますから、ここに誰がいつどこでどうして、と5W1Hの「what」以外の疑問が噴出しました。ちなみに「what」はもちろん「it」つまり「それ」です。我々利用者が顔を顰めながら用を足すなか、清掃員の皆さんは鼻歌まじりに「それ」に向き合っておられ、その強さに圧倒された午後でした。

#note日記 #コラム #エッセイ
#蠱惑暇 #こわくいとま

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