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入院経験【怪談・怖い話】

これは、ある男性が経験した、奇妙な記憶に関する話だ。

彼は高校3年生の夏、突然の高熱で倒れ、田舎の馴染みの病院に入院した経験がある。4日間の入院で、点滴や病院食に慣れない日々を過ごし、同室の中学生くらいの男の子と仲良くなった。その入院生活は鮮明な思い出として彼の記憶に残っていた。

入院中の風景や出来事はリアルで、病室からは小さな島々と海が見える西向きの窓、点滴の針が血とともに抜けた瞬間、病院独特の匂い、そして恥ずかしい便秘のエピソードまで、すべてが細かく蘇る。しかし、その出来事を先日、父親と話した時に異変が発覚した。

父親にその入院の話をすると、「お前は入院なんてしたことがない」と言われた。さらに母や姉に確認しても、彼には入院の経験はないというのだ。皆勤賞もきちんと受け取っており、家に証拠として残っていた。さらには、馴染みの病院からは海など見えないことまで指摘された。

しかし、彼の記憶は確かだ。病院での日々、同室の男の子との交流、退院の際の感情――それらは現実に体験したかのように脳裏に焼き付いている。だが、それは一体何だったのか。彼は今も、その矛盾に戸惑い、混乱している。

[出典:799: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/04(木) 02:04:18.17 ID:ZFX22UN50 ]


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