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ワークスタイル変革

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未来型オフィス、デジタル人材、制度・組織改革など
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「あなたは都庁が好きですか?」と116人の若手職員に問いかけてみたら。

2020年8月に「都政の構造改革」が始まって2年半が経ち、未来型オフィスの展開、ペーパーレス55%削減、FAXレス99%削減、都民利用78施設の入場料等のキャッシュレス化完了など、いくつかの成果が目に見えるようになってきました。 一方、2021年度の職員向け調査では、構造改革で都政は変わってきたか?という問いに対し、「変わった」とする回答は58%で、4割強の職員は「変わっていない」という回答でした。(※2022年度調査では「変わった」が63%に改善しました) 構造改革とい

都税事務所の私たちがデジタルで変える新しい仕事の進め方

東京都内には23区と立川、八王子に25の都税事務所があり、都税の課税・徴収等の業務を行っています。都税収入は2021年度決算で5兆8,000億円を超える規模となっています。 東京都主税局では、キャッシュレス納税や各種証明申請の電子化など「スマート都税」の取組とあわせて、「未来型オフィス実現プロジェクト」としてそれぞれの都税事務所でオフィス改革やデジタルツールを用いた仕事の進め方の変革などの取組を行っています。 今回のnoteでは、都税事務所で行われている取組と、事務所の若

「政策って、デザインだ。」都庁職員みんなで実践する #デジタル10か条

2022年3月、都民のみなさまに品質の高いデジタルサービスを継続的に提供していくため、すべての職員で共有していく「価値観」として、「デジタル10か条」を都庁としてはじめて定めました。 この10か条はもちろん作って終わりではなく、職員に広く知ってもらい、理解いただくことが不可欠です。そこでこのたび、こんなポスターを作成しました。 今回のnoteでは、担当のデジタルサービス局の幸田さんと高松さんにお話をうかがい、このポスターを入り口として「#デジタル10か条」についてご紹介し

都庁で働く。UI/UXデザイナー、リードリクルーター、セキュリティスペシャリストの仕事

東京都では現在、デジタルシフトをともに進める仲間を募集しています。 前回のnoteでは、都庁のプロジェクトマネージャー、ITコンサルタント、システムアーキテクトの仕事についてご紹介しました。 今回は、都庁で実際に働くデジタルシフト推進担当課長に、今回募集するUI/UXデザイナー、リードリクルーター、セキュリティスペシャリストの魅力についてお聞きしました。 行政サービスの「分かりづらい、使いづらい」といったイメージを変える。【UI/UXデザイナー】都庁内からデジタルサービ

都庁で働く。プロジェクトマネージャー、ITコンサルタント、システムアーキテクトの仕事

東京都では現在、デジタルシフトをともに進める仲間を募集しています。 今回募集しているのは次の5つの職種です。 採用予定人数は10数名程度、募集期間は8月14日(日)までです。※11月1日付採用(※10月1日付採用をご希望の方は7月24日(日曜日)まで) 【追記】募集期間を8月14日まで延長しました。 皆様のご応募を心よりお待ちしております。 * * * このnoteでは、デジタル人材の募集にあわせ、2回にわたって都庁で実際に働くデジタル人材の声をお届けします。その前に

「自分たちのオフィスは自分たちで作る」都庁の未来型オフィス:環境局自然環境部編

都政の構造改革では、「自分たちのオフィスは自分たちで作る」を合言葉に、デスク、固定電話、紙などに制限された働き方を抜本から見直し、フリーアドレスの導入等により、柔軟で自由に働けるオフィスを都庁内に展開する「未来型オフィス実現プロジェクト」を進めています。 今回、昨年度整備した6部門のうち、環境局自然環境部の未来型オフィスにお邪魔しました。 今回のnoteでは、整備の中核を担った課長代理の粕谷さんと若手の高橋さんに、オフィス改革までの道のりやそこに込めた思いについてお話を伺

都政のDXのカギは「ひと」~デジタルスキルマップでDX人材を可視化×職員のリスキリングを強力に後押し~

デジタルを梃子とした都政のQOSの向上にあたり、カギになるのは「ひと」です。デジタルサービスを支える「ひと」を確保・育成するとともに、最大限の能力を発揮できるようにすることが、いま求められています。 そのため、東京都では2022年2月に「東京都デジタル人材確保・育成基本方針」を策定しました。 今回のnoteでは、この方針策定の裏側とそこに込めた思いについて、デジタルサービス局のデジタル推進課長、星埜航さんと、民間出身のデジタルシフト推進担当課長、長岡翔平さんにお話をうかが

【都政現場のDX】豊洲市場の衛生監視:都庁職員自らノーコード/ローコードで業務を変えました

都政の構造改革「未来型オフィス実現プロジェクト」では、都庁本庁舎に加え、事業所のオフィス改革を進めています。都民生活に密着した600を超える事業所にディスプレイなどの基礎的なデジタルツールを導入し、あわせてタブレットやローコードのような実践的なツールを導入することで、事業所の業務を変革していくことを目指しています。 2021年度、豊洲市場の水産物等の衛生監視の業務を行っている福祉保健局の市場衛生検査所において、都庁職員自らタブレットとノーコード/ローコードツールを使って業務

新型コロナ対策最前線:保健所業務のデジタル化を進めています

2020年1月の新型コロナウイルス感染症の国内発生以来、保健所は、都民からの電話対応、医療機関からの発生届の受理、感染者などへの聞き取り調査、入院・宿泊療養・自宅療養の調整、自宅療養者の健康観察といった業務を日々続けています。 今回のnoteでは、こうした保健所の状況を受け「都政の構造改革」の一環として取り組んできた「保健所業務のデジタル化」について、現場の保健所職員の声も交えながらご紹介します。 「第1波」「第2波」を受けて開始した、デジタルツールの導入による職場環境の

都庁に入って半年の私が、完全オンラインで実施したはじめてのICT職インターンシップ

東京都では、都政のDXを強力に推進するため、デジタル人材の確保と育成を積極的に進めています。12月4日に開催予定の都庁の一大採用PRイベント「都庁セミナー2021」でも、新しい「ICT職」の専用ブースを設けています。ご興味のある方はぜひ、ご参加ください。 さて、今回のnoteでは、ICT職の採用PRを担当しているデジタルサービス局の菊地さんに、入都半年で担当した都庁ICT職のインターンシップでの奮闘ぶりを中心に、都庁で働く魅力について伺いました。 まずは自己紹介:ICT人

都庁のDXを支える「システム基盤」のこれまでとこれから

都政の構造改革を進め、新しい働き方を実践していくためには、職員の意識改革、職場の風土改革が重要ですが、それを支える「システム基盤」の整備も不可欠です。 今回は、つい2年前まで無線LANが整備されていなかった都庁の「システム基盤」のこれまでの取組と今後についてご紹介します。 これまでのシステム基盤改善の取組 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、都庁では様々な取組の準備を進めていましたが、大会開催時に職員の多くがテレワークをはじめとする「新しい働き方」が

都庁で働くデジタル人材:東京のデジタルツインを作る編

7月に発生した静岡県熱海市の土石流災害の際、産官学の有志により3D点群データなどのオープンデータが活用され、災害の実態について早期に解析が進んだことが話題となりました。 東京都でも3Dデジタルマップを活用し、サイバー空間に東京の「デジタルツイン」を構築し、様々なデータを掛け合わせることで、現実空間にフィードバックしようとする「デジタルツイン実現プロジェクト」が進行しています。 今回は、都庁でオープンデータに取り組んできた民間出身のデジタルシフト推進担当課長の清水直哉さんに

「ICT職」新卒採用職員に聞く!(後編)都庁の新任研修を受けて思ったこと

この4月から都庁では新しい職種「ICT職」の新卒採用職員10名が働いています。 前回のnoteではその第一期生たちが都庁に入ったきっかけを座談会形式でお届けしましたが、今回はICT職向けの新任研修を受講した感想や今後の抱負についてお届けします! ICT職向けの新任研修、どうだった? ――――さて、では第2部ということで、ICT職向けの新任研修を受けた感想をお聞きします。みなさんは4月に都庁全体の新任研修を受けたあと、ICT職の専門研修を受けたわけですが、どんなふうに感じ

「ICT職」新卒採用職員に聞く!(前編)どんなきっかけで都庁で働こうと思ったの?

この4月から、都庁では新しい職種「ICT職」の新卒採用職員10名が働いています。 前回のnoteでは、ICT職向けの新任研修を企画した民間出身のデジタルシフト推進担当課長、長岡さんのインタビューをお届けしました。 今回は、その新任研修を受講したICT職の職員と長岡さんに集まっていただき、研修を振り返る座談会を実施しました。座談会に参加していただいた新卒採用5名の職員の声を前後編で2回に分けてお届けします! 「前編」では、ICT職として都庁で働こうと思ったきっかけについて