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大きな桜の木の下で #日光門前に暮らす #48

髙橋広野です.今週はちらほらと春を感じる暖かさ.着々と春は近づいているようで一安心です.

日光門前に移住して8ヶ月が経ちました.いま改めて自分が暮らす場所について書いてみます.

いま僕が暮らすのは、とある大きな大きな桜の木の下です.

庭の角に鎮座するこの大きな大きな枝垂桜.幹は畝り,変形し,隣にはコウヤマキが並びます.樹高13m,幹囲4.8m.エドヒガンザクラの一品種と言われています.江戸時代からあるとされる日光市最大級の枝垂桜.家を貸して下さっている大家さんのお宅が屋敷神のごとく大切にし,何世代にも渡り代々育んできた桜の木です.

先代からは,次の言葉を教え伝えられていると言います.

「この桜の木は世間様からお預かりしたものだ。
 決して自分のものと思ってはならぬ。」

古木の桜はなにを見てきたか

「桜、枯らすなよ。」

古木の桜はなにを見てきたか

敷地を越え,道路を跨ぎ,隣地まで伸びる壮大な枝葉.葉が落ちては落ち葉を掃き,自由奔放に伸びる枝にも手入れが必要です.敷地の角に立ち,3方を舗装された道路に囲まれた桜は,必要な空気や栄養を敷地内の庭からしか得られません.そんな桜に十分な栄養を与えるべく,庭では畑を耕し,土を循環させ,空気孔を設けるなど,桜の維持管理だけでも多大な労力がかかります.

そして,そんな何世代にも及ぶ地道な努力の積み重ねが,いまのこうしてこの景色を作り出しているそうです.

梅雨の時期に越してきて,青々とした立派な立ち姿に感動し,やがては葉が落ち,雪も積もりました.

そして、いよいよ冬が明けようとしています.

この春は特別な春になりそうです.

ここでできること,ここのためにできることを考えます.

NPO法人日光門前まちづくりnote部|髙橋広野

#門前日誌 #日光門前に暮らす


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