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【五・七・五の世界観】

おはようございます!!

昨日は新潟市が年に2回?ほど行っている「市政調査会」での勉強会。

今回はSDGsビジネスコンサルタントの五十嵐悠介さんを講師にお招きして開催しました。

1時間の講演の中で膨大な情報の詰まった本当にためになるお話でした。終わった後の会派室でもその話題で盛り上がることができ、講演をお願いした私としてもホッとしたの半分、やってよかったなと半分。

悠介さん、ありがとうございました!

企業等、様々なところでご講演をされているということで、この話は一回どこかで聞いたほうがいいと思います。

17個のゴールを覚える必要は一切なし!!というところから講演はスタートします。

以下、ちょっとだけ抜粋。

1,SDGsの前にはMDGsというミレニアム開発目標があった。極度の貧困層は1990年代(36%)に比べて2015年には12%となりそれ以外の指標も改善が見られた。

世界全体で社会課題に取り組むことは非常に効果があったが、実はMDGsは地域によって効果にばらつきがあった。

それは国だけが取り組んだ地域と民間を巻き込んだ地域で明らかに効果に差が出たこと。

もちろん後者が優秀。

というわけでSDGsは国とか地方公共団体だけではなく、一人ひとりが取り組むべき目標として設定されている。

2,SDGsに関する社会の大きな変化

①ESG投資の増大

環境・社会・企業統治に優れた企業にお金を投資する仕組み。環境に配慮しているか、再生可能エネルギーを使っているか、労働環境は改善が見られるか、不祥事を防ぐ取り組みをしているか。

この様なことやっている企業に資金が集まるだけでなく、やっていない企業からお金が引き上げられている。世界的に。

ゴールドマンサックスがESG投資への資金を3倍に増加させたこともニュースになっていました。

②サプライチェーンの責任

サプライチェーンとはある製品が消費者にわたるまでの工程のこと。パン屋さんなら小麦を作る農家、小麦を製粉する業者、それを運ぶ業者、パンにする業者、製品を並べる店舗。これらすべての業者がサプライチェーンの中にいます。

そして、例えば5次下請けのバングラディシュの企業が不祥事を起こしたとすると、その大元の企業の株価が大暴落する時代になりました。

大元の企業はもちろん5次下請けがブラック労働をさせていたことなんて知らないでしょう。しかしそういうところと取引をしている(実際は直接の取引はないのですが)というだけで社会から見放されてしまう。

ということは大手としては、サプライチェーンすべてに目を配るようになっています。

上記のようなことに積極的に取り組んでいない企業にサプライチェーンに入ってほしくないと実際に取引先が変わっています。

ウイグルのユニクロの例もわかりやすい例かと。

3,ミレニアム世代の台頭

今の若い世代がどのように思っているか。ほとんどがSDGsを知っていて、ブラック企業がすぐにネットでアップされてしまう昨今で、働き方も多様化しSDGsに積極的に取り組んでいる企業で働きたいと思っている。

もちろん環境がブラックでないことはもちろんですが、SDGsに取り組んでいない、もしくは取り組めない企業に未来がないと単純に企業を計る一つの大きな指標としている面があるかと。

それと、私はいつも言っていますが、Z世代の台頭。今の10歳~25歳くらいまでの世代を言いますが、日本では現状1900万人くらいの人口で人口比15%。

これがアメリカをはじめとする世界平均は30%以上です。つまり若い人が日本は非常に少ない。

割合で世界の半分ですからこれは、危機的な状況です。だからこそこの現状からは目を背けないほうがいいかと。

若い人たちはSDGsに非常に関心が高いけど、人口比が低く、意見が通りづらい。SDGsはただのきれいごと、というような意見がまかり通りすぎると、世界の潮流からどんどん遅れてきます。

これから若い人たちが今まで以上に世界を変えていくと思います。スマホ一台を使って。

そういう世界がほぼ見えている現在で私たちも何をしていくか考えていかなければなりません。私が現状で若い方々を応援しているのも、単純に応援しているだけでなくて、彼ら彼女たちからいろんなことを学びたいからです。

若い人たちが少なくてその声が大きなうねりにならないならこっちからその意見を拾いに行きたいなと。

話がずれました。

SDGsはきれいごと?

確かにその面はあるかもしれません。しかし、環境問題もパワハラも男女雇用均等も公害問題も、すべては最初、きれいごとから始まりました。

きれいごともいつかはスタンダードになります。そのスタンダードをどのタイミングで迎えるのか、が重要です。

最後に悠介さんの言葉です。

SDGsに取り組むということは制約を設けるということだ。

そうですよね。利益をあげつつ、環境にも配慮し、従業員の給料も確保し、ブラックな環境を排除しつつ、サプライチェーン荷も気を配らなくてはなりませんから。

制約のある中で見えてくるものがある。

落合陽一さんのお話を借りれば、SDGsは俳句と同じだと。

五・七・五の制約がある中で紡ぎだされる言葉に新しい世界が見えてくるように。

私も先月?悠介さんたちが立ち上げたSDGsグループ「サスティナブルにいがた」の一員でもあります。

勉強はいつまでも。そして勉強しつつ動いていく。経験していく。

これからも発展を続けたいと思います。

本日はここまで。

それでは本日もよろしくお願い致します!!

#sdgs

#サスティナブル

#新潟市議会

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