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<読書記録>満月珈琲店の星詠み 〜 あの頃にはできなかったこと


移動中に気楽に聞こうと思って
Audibleで聞いていたら
ある言葉にドキッとしました。

「水星逆行中はね、振り返りの時期なのよ。     
何事も進むだけが良いわけじゃないわ。     
昔を懐かしむ期間。     自分を見直せる大事な時期。     
逆行中はね、懐かしい人に再会できたり
あの頃にはできなかったことにトライできる
リベンジの時でもあるのよ――。」

過去に捉われずに前を向いて生きる
そんな生き方も素敵ですが

過去に出来なかった事をやってみる
過去を取り戻すことも素敵。

過去は変えられない

そう思われがちですが
あの頃にはできなかった事を
今ならできる事も沢山有るのかもしれません。

諦めて目を逸らして生きる事もできるけれど
小さな事でも少しずつ取り戻す事も
明日を変える1歩かも知れません。

この本に関心を持ったのは
この綺麗なレシピ本




月をテーマにした講座のおやつのヒントを
探していました。
ハーブに関する部分にツッコミ所もありましたが
これは絵本だ!と書店で表紙買いしたことを納得しました。

でも、この本が書棚にある事で
関連本を聴き、あの言葉に出会いました。

退屈しのぎに軽く聞こう、と思ったのですがスイーツの絵も見たくて本も購入しました。



あの頃、できなかったこと・・・・・

青春時代に憧れたバックパッカー。
若い頃に出会っていたら、また違っていたであろう
異国の街角を、こんな歳になって今更ですが一人で歩いています。

県外の大学へ行く時に4年で帰り教職に就くと
親と約束していたので大学院には進学できなかった。
子供達には院まで進学させたけれど、それは私の夢を叶えたわけではありません。

放送大学院へは行ったけれど
仕事を他の人に任せられるようになったら
リアル院進学もしてみたいです。

最後の章

指揮者をしていた人がプラハの街角を暗い顔をして歩いていた時に満月珈琲店の猫の店主に声をかけられます。

大きな猫に『もっと肩の力を抜いてください』と、不思議なビールを出してもらい、星を詠んでもらった。

楽団員とうまくいかないという悩みを打ち明けると

それでは、まず、ご自分一人でチャレンジなさってはいかがでしょうか
元々ピアノが得意だった彼は
苦手な人と協調すると言う無理を克服するのではなく
ピアノは一台でオーケストラという言葉があるように

人にあれこれ言う前に、まず自分自身で、表現したい音楽を極めてみよう
とピアニストの道を歩むようになります。

私もコロナ直前
プラハの街を歩きました。
満月珈琲店があったあたりのカレル橋の足元は
物乞いの人がずらりと並んでいて、欄干より上の写真しか撮れませんでした。



夕方からは街の教会やホールで様々なコンサートが開催されていて
通りがかりにチケットを買って、音楽を楽しみました。


若い頃なら体力も知力も少しは有ったと思うのですが
今は、安全情報と盗難にだけ気をつけていたら
若いお嬢さんみたいにナンパされたり掠われる心配はほぼ無い^^;

歳を取ったから諦めるのではなく
若い時よりも、少しばかり財力があり
(コロナ前、個人旅行はうまく取れば国内旅行に毛が生えたくらいで行けました)
世間を知って、助けてくれる友人と繋がることもできるようになりました。


この物語は

仕事や恋愛に行き詰まった女性が

根の環境を整えることで、ちゃんと花を咲かせることができる
もし、今、自分の花がちゃんと咲いていないと思うのなら
地中・・・根の状態を調べて、そこから改善することが大事
「自分を理解する」ということは「自分を大事にする」こと
と教わり

過去を振り返ることで、これからの生き方に気付き、信頼を回復していく
様子や

美容師になったけれどカットが苦手
だけど、ヘアアレンジは得意でとても好き
という人が、

フリーランスになって、ヘアアレンジだけを求められる
さまざまな場所でいきいきと仕事をしていく
様子

かつて人気作家だった人が、時代遅れになった作風を
生活のために始めたゲームのセカンドストーリーを書くうちに
どうせメインストーリーじゃないから、おざなりにではなく
見る人が幸せな気持ちになれるようなストーリーを書いているうちに
新しい自分を開拓していく
様子も描かれています。


猫の店主から

楽しいと思える仕事だけに絞る
ことを提案され、気持ちが晴れやかになっていきます。

好きなことだけをして生きる、なんてそんなことは現実には
無理、と思いがちですが
苦手なことを苦しみながら克服するよりも
好きなこと、得意なことを見つけて新しい一歩を踏み出す方が
同じ苦労でも頑張れるし実を結ぶ可能性は高いと思います。

そんな勇気が湧いてくるようなエピソードが並びます。
フィクションです。もちろん。
猫の移動珈琲店なんてあるはずがありません。
でも、凝り固まった頭に一筋の月明かりがさして来ます。

人付き合いも

気に入らない人ばかり見つめず
あんな風になりたい、こんな人と一緒に居ると楽しい

そう思えるような人を見つめて暮らしていきたいですね。

限りある、大切な人生の時間を無駄に使ってしまわないように


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