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「うちの子、ゲーム依存で学校に行かないんです。」

こんにちは。今回は引きこもりの子どもたちの

引きこもりの中学生のご相談で最近多いのが、

「家でずっとゲームをしていて学校に行けなくなったのですが、ゲームを取り上げたほうがいいですか?」

「うちの子、ゲームを辞めないんです・・・」


「学校に行かず、家でゲームばかりしています・・・」


「ゲームを取り上げると反抗したり、暴れたりします・・・」

といった質問です。

引きこもりの原因はやはりゲーム依存なのでしょうか?

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趣味が友達作りのきっかけになる

引きこもりの中学生と実際に話してみると、ゲームが楽しくてやめられなくて学校に行けない。というよりかは暇なのでゲームをしている。といった方が多いです。

長期休み中のゲームのやりすぎで、生活が昼夜逆転になったりすることは多いですが、当会で支援している引きこもり中学生はゲームとうまく付き合っています。(ゲームとうまく付き合っていくようになる、といったほうが正しいかもしれません。)

昼休みには教室で、放課後には家で友達同士で交流のためにゲームを使い友情を深めていっているので、必ずしも「ゲームは悪いもの」というわけではありません。

当会でも去年ニンテンドースイッチをきっかけに教室の輪に入れた生徒がいます。しかし今ではゲームを介さなくても先輩と楽しく話せるようになりました!

ルールを決めた使用を

当会では、引きこもり中学生がゲームで昼夜逆転してしまっている場合に限り、実行可能な約束をしてちゃんと朝から通えるようにゲーム使用のルールを決めます。

保護者の方も、家で本人が守れる範囲内のルールを設けてゲーム依存になることを防ぐことで中学生の不登校を改善していきましょう。

親の言うことはどうしても聞かない・守れないという場合はご相談ください。

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強硬手段は逆効果

親としては、このままでいいのか不安になり、ゲームを無理やり取り上げたり、禁止したりするということを考える方も多いですが、暴れたりして上手くいかないということもあります。

そうなると更に親子間の溝は深くなってしまいます。

当会生徒・佐藤くんのケース

当会生徒佐藤くんは、スポーツ推薦で入学した高校での部活で、筋トレばかりの練習がつらくて退部したことをきっかけにクラスメイトの輪にも入りづらくなり不登校になってしまいました。

その後、家で日10時間はゲームをする引きこもり生活を送るようになりました。

引きこもりになった原因がゲームと言うわけではなかった、何もすることがなくて後ろめたさを忘れるために逃げた先がゲームだった、と佐藤くんは語っています。

(彼のこのエピソードについては朝日新聞のオピニオン欄に昨年インタビューが掲載されました!)↓

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当会入会後は不登校経験者でチームを組んでeスポーツの大会で勝った時には協力し合う喜びを感じられたそうです。その時の仲間とは今も仲良しです。

もしゲームを取り上げられていたらアニメに逃げていたと思うそうです。それでは根本的な解決にはならず、家族仲もギスギスします。

家族と話もできない状態になっている場合は、年齢のより近い第3者が共通の趣味の話をして仲良くなっていき、そこから徐々に外に連れ出しを試みるのが無理のない流れだと当会では考えています。

「ゲームを辞めさせる」ではなく「ゲームと上手く付き合う」

このことが重要なのではないでしょうか。

生活をぐちゃぐちゃにしたのがゲームなのではなく、ぐちゃぐちゃになった生活でのさみしさを埋められるものがゲームしかなかった、のではないでしょうか。

ひとくちに、ゲームは悪!ゲームのせいで!と考えるのではなく友達作りのツールのひとつにもなり得るもの、と思ってみましょう。

「俺は将来ゲーマーになるから勉強しなくていい」と豪語するお子さんは当会理事長が負かすので、ご安心ください。(前例有)

理事長に負けて、「じゃあ勉強して普通に大学行くほうが人生楽か」と変わる子もいます^^笑


今回もお読みいただきありがとうございました!

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当会会長・杉浦孝宣の著書をご案内します。2019年発売の新書「不登校・ひきこもりの9割は治せる」です!当会の生徒たちが不登校・ひきこもりからいばらの道を進み社会復帰できるようになったストーリーを数多く掲載しています。杉浦の著書を読んで相談面談を申し込んだ、と言ってくださる保護者の方も多くいらっしゃいます。書店、Amazonで購入可能です。

代表本

当会のメディア掲載履歴


当会は不登校・ひきこもり支援の評判を聞きつけて下さったメディア関係の方々に日々取材を受けています。新聞、テレビ、雑誌、ラジオなど多様なメディアで紹介していただいているのですが、最新は朝日新聞さんに取材を受け11月5日に13面(私の視点)にて「中高生の引きこもり支援 行政は訪問体制を整えよ」という記事を載せていただきました!​

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