見出し画像

『あいつは質問に答えてくれない』と悩む人へ。ファスト&スローから学んだターゲット質問とヒューリスティック質問の違いについて。

この前友人と雑談していたら、こんなこと聞きました。

「同僚に色々と質問するのだけど、こちらが欲しい回答をくれなくて困っている」

こういうことは結構ありますよね。

例えばこんなことないでしょうか?

あなた「プロジェクトのスケジュール順調?」
同僚「予算がもう少し出れば良いんですけどねー。」
あなた「...(スケジュールのこと聞いているのに予算のこと言われても)」

みたいな。

質問者が聞きたいこととは別のことを答えられて、結局なんの話をしているのかわからなくなってしまうやつですね。あるある。

このことに関して、ファスト&スローの第9章『より簡単な質問に答える』にて詳しく書いてあったので、ご紹介します。

画像1



頭の中でより簡単な質問に置き換えてしまっている

こういう時何が起こっているかというと、同僚の中であなたの質問がより簡単な質問に置き換わっているらしいです。

なぜかというと、同僚は質問に対して満足な回答が用意できていないから。でも何か答えなきゃということで、質問を勝手に簡単な質問に置き換えて、トンチンカンな回答をしてしまうことがあるようです。

今回で言うと、同僚は「プロジェクトのスケジュールが順調かどうか」をズバッと答える回答を持っていなかったのです。で、現場を見た時にみんな残業してバタバタと仕事している様子から、

もっと人が増えたら良いのになと思っていた

人を増やすには予算が必要だな

予算を増やせばもっとうまくいくかも

みたいな思考になり、「予算がもう少し出れば良いんですけどねー」と言う回答になったのです。


「ターゲット質問」と「ヒューリスティック質問」

このようなことが起こった時、
もともと答えなくてはいけない質問を「ターゲット質問」
代わりに答える簡単な質問を「ヒューリスティック質問」と呼びます。

※ヒューリスティックとは「経験則」のことです。

質問者と回答者の間でこの齟齬があるため、会話がちぐはぐとしてしまうんですよね。


と言うことで、この場合のちぐはぐ感は、あなたと同僚の中で質問が異なってしまったことが原因です。

相手も悪気があってこのような回答しているわけではないんですよね。

ターゲット質問の回答を得られるまで手を替え品を替え質問してみるのが良いと思います。



読んでいただきありがとうございます。