見出し画像

人を育てるなんて、そもそも傲慢なのでは?

1.人を育てる際は、自分のフィルターでジャッジしない

人を育てる人材育成業界に関わる身でいうのもなんなのですが、人材育成という言葉は結構、傲慢な言葉だなと思います。確かに、何も知らないような新入社員にゼロから教えるというニュアンスの時に”人を育てる”という言葉を使うのだと思いますが、どこか上からな感じに違和感を感じるのかもしれません。

リーダーという立場になると、自分のフィルターを通じてメンバーを見るようになりがちです。自分の基準や会社が求める基準というフィルターを通じてメンバーを見るようになるのです。

ですから、「この人はできる」、「この人は〜で使えそうだ」、「この人はダメだな」、「この人は礼儀がなってないな」、「この人は、時間にルーズだな」など、四六時中、ジャッジしている可能性があるのです。

ジャッジしている人のその感覚は、相手に伝わってしまうものです。メンバーからすると、”私は評価されているな、されてないな”という感じで伝わってしまうのです。

ですから、そう感じてしまったメンバーはあなたのために心から働こうとは思えないのですし、本気で仕事をやろうという気持ちにはなれないのです。当然ですが、これではチームのパフォーマンスは最大化されません。


2.相手を知るというシンプルな行為が信頼を産む


「信頼」という言葉があります。

メンバーからみて信頼できるリーダーとは、自分のことをどれだけわかってくれているかどうかです。

自分ことをわかってくれる、知ろうとしてくれる人を信頼するのです。

リモート環境だろうがそうでなかろうが、信頼を勝ち得る上でやるべきことは変わりません。

メンバーのことをたくさん知ってください。そして、メンバーのことに興味を持ってください。趣味のこと、大切にしていること、出身地、好きな場所、やってみたい仕事、お世話になっている人、家族のこと、どんなことでも構いません。

このメンバーのことを知るという活動の中で、自分の心が動くタイミングを捉えてください。メンバーに対する気持ちが変わってくると、それが相手に伝播します。そうすれば仕事は少しずつ相手からの信頼が増していくのです。

3.お客様を知ろうとすることで信頼を勝ち得ているか

これは、メンバーが対顧客に対して対応する際も同様です。例えば、メンバーの売り上げが伸びない場合は、顧客のことを十分に知り得てないので信頼を勝ち得ていないことが想定されます。顧客である相手をもっと知るように指導してください。

そして、リーダーであるあなたは、顧客と対峙するメンバーのことをより知ろうしてください。

人材育成とは、自分が変わることでメンバーも変わるという原理原則があります。何回も聞くと、聞き古された言葉でふと聞き流してしまったり、当たり前のことだと切り捨ててしまいそうな時があるかもしれません。

しかし、これは正しい原理原則です。ぜひ、試してみてください。

冒頭に人材育成、人を育てるとはどこかおこがましい感じがすると言いましたが、人を育てることは、自分を育てることができている前提だから、そう感じるのかもしれません。

私自身もまずは自分と向き合いながら、チームをよりパワーアップしていきたいなと思います。

本日もお読みいただきありがとうございます。

講師ビジョン
島村




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?