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空いた時間が教えてくれる、”私の本当にやりたいこと”


仕事の充実感を感じる瞬間は誰にでもあります。クライアントや上司からの依頼に応え、成果を出し、感謝される。そんなときには、自分が価値を提供できている実感があり、「この仕事をしていて良かった」と心から思えるものです。

でも、そんな忙しい日々の中で、ふと休みを取ったり、予定を調整して空いた時間を作ったとき、何とも言えない寂しさや虚無感に襲われることはありませんか?「ようやく休みを取ったのに、何をすればいいのか分からない」「自由な時間があるのに、逆に気持ちが落ち込む」という経験がある人も少なくないでしょう。さらに、「やらなければならないことをこなすだけの1日になってしまった」と感じることもあります。

このジレンマに潜む本質は、私たちが本当にやりたいことと、目の前の「やるべきこと」との間で揺れているからかもしれません。本当にやりたいことに時間を使いたい、でもそれが仕事になるかどうか分からない――そうした葛藤が、私たちの心の中に小さな迷いを生み出します。

キャリアビジョンが導く「やりたいこと」のヒント

キャリアデザインの視点から見ると、こうした迷いや寂しさは、あなたが次のステージに進む準備をしている証拠でもあります。キャリアビジョンを描く際に大切なのは、「自分の未来に何を残したいのか」「どのような生き方が自分らしいと感じられるのか」を考えることです。たとえば、あなたの「本当にやりたいこと」は、今までの仕事の延長線上にあるかもしれませんし、これまであまり注目してこなかった興味や情熱の中に隠れているかもしれません。

ここで大切なのは、小さな一歩でも前に進むことです。たとえば、1日空いた時間を使って、本当にやりたいと思うことを試してみてください。それが趣味でも、学びでも、ちょっとした企画の形にしてもいいのです。ポイントは、「やってみる」ことで、その瞬間に得られる感覚や喜びを確かめること。こうした体験を重ねることで、自分のキャリアビジョンの輪郭が少しずつ明確になっていきます。

お金にならないからと諦めないで

「本当にやりたいことはお金にならないかも」という不安は、多くの人が抱く悩みです。ですが、キャリアデザインの考え方では、まず「やりたいこと」に向き合い、そこにどのような価値を見出せるかを考えるプロセスが重要です。それが小さなサービスや副業の形に発展することもあれば、今の仕事の中で新たなアイデアとして活かせる場合もあります。お金に直結しないと感じることでも、まずはその価値を見出し、行動を起こすことで、新しい未来が開けるかもしれません。

空白の時間は「自分らしさ」を見つける時間

1日空いたスケジュールに寂しさを感じたり、手持ち無沙汰になったりするのは、「これまで自分が何に価値を置いてきたのか」を見直す機会です。その時間を「無意味」と感じるのではなく、自分自身と対話するための大切な時間と捉えてみてください。「私はこの時間をどう使いたいのか?」と自問し、その答えに向き合うことが、次のキャリアビジョンを描くためのきっかけになるはずです。

最後に、自分に優しく問いかけてみてください。「本当にやりたいことを、今から少しずつ始めてみよう。それはどんな小さな一歩でもいい」と。人生の充実感は、行動を重ねる中で少しずつ芽生えていくものだからです。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

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