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新人の目から輝きが失われたのはいつからか?

大きな環境変化の中で、今年の新入社員は例年のような目の輝きを感じづらいと感じるのは私だけでしょうか?

もちろん、在宅環境が続きなかなか直接会えないため、オンラインからですと新入社員の表情や感情が掴みづらいというのもあります。ですが、やはり、戸惑っている新入社員も多いなという印象を受けます。

経験したことのない環境の中で、新入社員が不安になるのは当然です。また、それを育成する担当者も同じ環境下にいるため、初めてのことも多く不安なのです。

少しでも新入社員の不安を軽減するためには、まずは、指導者が抱える課題や不安を軽減することが大切です。なぜなら、新人の目から輝きが消えるのは、OJT担当の不安がぬぐい切れていないことが1つの要因だからです。

この要因を、よく質問を受ける3つの課題から考察していきます。

1.新人に会う機会が少ない中、どこまで教育できるのか?

今現代に求められるマネジメントは、離れた状態でどう遠隔でマネジメントするか、どう部下を育成するかが問われています。

電話でアドバイスする、メールでフィードバックする、オンライン会議システムなどを利用して指導するなどアプローチは様々です。

また、環境も激変する中で、指導者の皆さんは、教えるためのまとまった時間の確保に例年以上に苦労されています。そこで、まずは、時間の確保の前に、育成のためのまとまった時間が必要のない、以下のような育成アプローチを取り入れてみましょう。

・マニュアルなどを読ませて報告させる
・研修などを受講させて報告させる
・同行営業させて、そこでの学びをまとめさせる
・会議に同席させて、議事録をとってもらう

これらの報告に対して、電話なり、メールなり、オンライン会議システムなどでアドバイスをしていくことで、まとまった時間が取れなくても、新入社員自らが学び報告する習慣ができるでしょう。

短い報告の時間が増えていくことで、先輩や上司と話すこまめな時間が増え、目の輝きを取り戻していくことができます。

2.上手く教えて、かつ、成長させられるのかという不安

指導者は、次のような不安を感じることがあります。
・上手く伝わっているだろうか?理解してもらえているだろうか?
・本当に成長させることができるだろうか?

そもそも、教えたことがちゃんと伝わっているのか、理解してもらえているのかに不安になることはあるでしょう。教える側も、そもそもしっかりと上司などから教えてもらった経験がないことが多く、指導方法にも不安があるようです。

方法としては、業務のレクチャーした後に、質問を強制的に出させてみてください。そして、新人からの質問のレベルで、あなたの伝えたいことが、伝わっているかがわかります。新人にしたらその場で疑問が解消して一石二鳥です。

教えたことで新入社員が成長しているかどうかは、あまり心配しないでください。新入社員にしてみれば、一つ一つが全て経験ですので、経験するたびに成長しているのです。

ただ、その成長角度を上げていくためには、1つの業務経験からいかに多くのことを学びとり、それをいかに他の業務にも転用させられるかどうかで決まってきます。経験の振り返りを初めは週1回30分など定期的な振り返りを設けましょう。

振り返ることで、成長できている点も明らかになるため、目の輝きも徐々に取り戻していくきっかけになるでしょう。

3.多くの業務がある中で、何をどこまでどのようなペースで教えたらいいのかという不安

教えるべきことがとにかく多く、まず、何を教えるべきかに悩むことも多いようです。何を教えるかも大切ですが、まずは、何の業務を自分から新人に渡すのかを考えてみましょう。

その依頼する業務サイズが比較的大きいと、何を教えるかが分かりづらくなるので、初めは、渡す業務サイズを小さくすることで、教えるべきことは自然と見えてくるでしょう。

育成計画は、大きなゴールを上長とすり合わせた上で、ある程度の計画を立てることでペースが掴めてくるはずです。その際に、上記にあるように業務経験の計画を立てると見えてくるものがあります。

また、経験させる業務から習得させるべき態度面、知識面、スキル面において必要なものを明確にしましょう。

これらの育成計画をしっかりと追いかけていくことで、新人の目の輝きは色あせることなく、輝きを増していくことでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございました。

講師ビジョン株式会社
島村 公俊

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