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オンライン研修の開始5分で冷や汗をかかないようにするには?

1.当日のアクセス開始時間はどうすべきか?

オンライン研修の講師が初めてですと、全員がしっかりとアクセスしてくれるかは最初の時はドキドキするものですよね。私は、研修が9時開始だとすると、8時30分から教育のご担当者様と、受講者情報や当日の細かな動きなどのすり合わせをします。

そして、8時45分から受講者の皆さんにアクセスいただける旨、事前連絡してありますので、その時間になると続々とアクセスしてきます。ZOOMの場合は、8時45分から順番に承認していく場合もありますし、8時55分ぐらいになったら全員一斉承認する場合もあります。ここはご担当者さまと相談の上、決定します。

ここで大切なことは、講師だけでなく、参加者もオンラインに不慣れな方も多いということです。したがって、早めにアクセスしておくと双方ともに開始時間をゆったりと迎えることができます。

2.オンライン研修の事務局フォロー体制とは?

講師、サブ講師、事務局でのSNSグループを作成し、当日に運用できるように準備しておくことが大切です。対面研修で乗り越えられることも、オンライン研修ですと、ネットワーク含めて色々なことが起こりえます。ですので、特にサブ講師と事務局サイドが密に連絡を取りながら進めていくことが寛容です。

例えば、グループLINEなどで各個人や各拠点単位のネットワーク状況やグループごとの受講者の理解状況などのやりとりを研修中にやりとりする必要が出てきます。このフォロー体制を忘れずに構築しておきましょう。

3.ハウリングをなるべく起こさないようにする方法は?

在宅勤務におけるオンライン研修において、ハウリングするのは講師のPCとサブ講師のPC、そして、事務局のPCが同じ部屋にある場合に注意が必要です。

ハウリングを防ぐためには、ミュートにすることが一つの方法です。もう一つは、ヘッドセットを活用するのが有効です。ヘッドセットとは、マイクとイヤホンのセットのもの、もしくはマイクとヘッドホンがセットになっているものです。

イヤホンの場合は、マイクがワイシャツに触れるとガサガサした音がしたり耳障りになる可能性があります。また、ヘッドセットの場合は、マイクに鼻息が終始かかり、苦しそうな謎の音がしたりする(笑)ので十分に気をつけましょう。

4.参加者との一体感を作る最も簡単な方法とは?

まずは、講師が挨拶するシチュエーションを最大限に活かします。講師が「おはようございます!」と元気に挨拶をしたら、参加者も「おはようございます」と言ってくださいます。ただ、ミュートにしてくださっている場合はほとんどですので、参加者の声は聞こえてきません。

ZOOMでは、音声の一斉解除をし、参加者の挨拶を全員に聞こえる状態にします。講師が参加者にミュートのか解除をお願いするのもありです。

多少、ざわざわ感がありますが、全員が間違いなくオンラインの学びの場にいるというニュアンスがわかり、オンライン研修における一体感につながります。

講師を含めた事務局サイドは、講師以外はミュートにしておけば、ハウリングもおきません。

また、グループワークなどの後に代表者が発表した後にも、発表者に拍手を促すシーンでも同様のアプローチを試みてください。その際にも全員のミュートを解除して、拍手音が全参加者に聞こえるようにします。オンラインの学びの場で間違いなく発表をみんなで聞いている感覚がそこに現れてきます。

5.休憩明け後、参加者がオンライン上に戻らないときは?

オンライン研修にまだ慣れない講師の方は、対面研修だと普通にやっていたことが、オンラインだとどのようにやるのか戸惑うこともあるのではないでしょうか?休憩後に参加者が戻らないというのもその例の一つです。

戻らない受講者と同じグループの参加者や、該当の受講者と仲が良さそうな人に電話やラインなどで連絡とってくださいと伝えます。そして、「確認が取れたら、状況をチャットで担当者のみに連絡するように」と伝えます。

6.板書のライブ感はオンラインでも担保できるのか?

オンラインでも板書は可能です。板書はライブ感があってとてもいいですよね。ただ、書いている時間が長いと参加者がだらけてしまうので、テキパキと見やすく書く訓練は必要になります。

では、どのようにオンライン研修では、どのようなアプローチで板書を書いたらよいでしょうか?

1)PCから1メートル距離においたあるホワイトボードに記入する。
  1メートルぐらいであれば、カメラも音声も対応できます。
  PCカメラでなく、ビデオカメラをおけば、スイッチャーを活用し
    パワポなどのスライド画面と講師の板書シーンの両方を写せます。

2)iPadを活用する
  iPadをZooMなどと連携してホワイトボード変わりにする。

3)書画カメラと紙を活用する
  紙に書いたものを書画カメラを使って、ZOOMなどに投影する
  (その昔のOHPのようなイメージ) 

7.ビデオのオンオフを有効に活用するには?

どのような時にビデオをオンにし、オフにするのがいいでしょうか。一つの方法として、セルフワークの時にビデオをオフにするという考え方があります。半日研修や1日研修において、休憩時間を除いて、ずっと画面を見続けるのも疲れます。また、画面の範囲に自分の画像を収めておかないといけないのも緊張感が高く疲労します。

このような状態を少しでも楽にするために、セルフワーク中にビデオをオフにすることで必要以上の緊張感が取れ、リラックスして学習に取り組むことができるのです。ただし、ご担当者の中には、しっかりと受講者の様子を観察し、様子を知りたい場合もありますのでそこはすり合わせが必要になります。

画面をオフにしてもらえると、講師もほんの少し行き過ぎた緊張を緩める機会になり、気分をリフレッシュできたり、進行の確認をしたりとよい部分もあります。

ですので、開始時にビデオオンオフのルールをその糸を含めて、しっかりと明示しておくとよいでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございます。
講師ビジョン代表取締役 島村 公俊


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