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なぜ、私が「不妊治療の福利厚生」を事業のテーマにしたいと思ったか?

はじめに

初めまして、コウノトリBenefitという「妊活と仕事の両立支援ソリューション」を企業向けに提供している株式会社メデタの伊藤といいます。(実はまだ法人設立準備段階で、7月登記予定です)

立ち上げを機にnoteを書いていくことにしたので、一発目の記事として、私がなぜこの領域で事業をやろうと思ったのかを書こうと思います。


自己紹介

まず、あなたは一体誰やねん!という状態だと思うので簡単な自己紹介をば。福井県生まれ田んぼ育ち。名古屋大学経済学部在学中は、人事労務の研究室にて「女性の働き方」「ダイバーシティマネジメント」を研究。

卒業後、人材ベンチャーの立ち上げ/拡大を推進するのと並行して、コンサル会社での経営企画や、人事周りで産学連携の共同研究など、主に採用や人事企画の現場で経験を積みました。

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(大学時代にハノイ貿易大学で研究発表した時の写真。真ん中は私の恩師であり、今も人事目線のサービスづくりでアドバイスを頂いている江夏先生)



もともと、人材ベンチャーやコンサル会社での仕事は本当に楽しく、いずれも社長直下でやりたいようにやらせていただいたのもあり、20代を仕事に熱中することができました。(やんちゃにやらせていただいて、両社にとても感謝しています)

プライベートでも、今の妻と新宿の道端ではじめて出会いまして、2年付き合って沖縄の道端でプロポーズし、結婚してもらえることになりました。

付き合っている時は正直そこまで意識していませんでしたが、結婚して毎日を過ごせば過ごすほど、妻は人生を共にする上で最高のパートナーだと思うようになり、今は心から尊敬しています。

(家ではお風呂掃除という大役をいただいています。お風呂上がりにアイスを食べていると、家庭内カツアゲされます。)



妊活と不妊治療の始まり


パートナーができたとはいえ、私もまだ20代。妻も比較的バリバリ働いているタイプだったので、私もそれにかまけて毎日朝8時から0時近くまで、なんだかんだ仕事をしていました。

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(私も妻もお酒が好きだったので、毎日飲み歩いていました)


同時に、2人とも子どもがほしいと思っていたということもあり、結婚2年目くらいから、ゆるく妊活をはじめました。具体的には排卵日付近で「仲良しの日(命名:妻)」をするようになりました。

しかしながら、月2回程度のペースで1年間それを続けましたが、いっこうに"できる"気配がありません。

ある日、妻が言いました。「不妊治療の検査を受けに行こう」。

正直、私はあまり乗り気ではありませんでした。男性の方には共感いただけるかもしれませんが、男性という生き物は無根拠な自信があります。「まだ大丈夫じゃない?」「俺の精子に限って悪いこととかないでしょ」と。

で、しぶしぶ検査に行きまして、「メンズルーム」なるところで精子を採りまして、検査機関に出荷されました。そして1週間後、妻が結果を取りに行ってくれて帰ってくるなり一言。

「しんごちゃん、男性不妊だったよ」

自分は理解に苦しみました。どういうこと?!俺の精子がだめってことか…?入院したこともない俺が病気?!と。

詳しくは今回は割愛しますが、かくして我が家の不妊治療はスタートしました。


で、それが起業と何の関係があるのか?

不妊治療という世界に、偶然にも飛び込むことになった私と私の妻でしたが、この世界がなかなかに不を感じる領域でした。

・ネット上に信憑性の高い情報がない…
・クリニックどう選んだらいいの?!
・治療は平均で1回50万で全額自費、しかも成功可能性は30%ってどういうこと?!
・大好きなサウナに行っちゃダメ?自転車もダメ?
・仕事終わりに毎日クリニック通うの?!
などなど。(※治療プロセスやそれに対する感情は人それぞれです)

中でも、私が一番辛かったのは、辛そうな妻を見ていることでした。

(自分のせいで)治療周期では毎日注射をして、ホルモンバランスが崩れ、友人の出産報告を聞いて落ち込み、仕事と両立がむずかしく、、、といったように、妻の体と心はボロボロになっていきました。

自分のせいで、自分にとって大事な人が苦しんでいるのを目の前で見ることが、苦しくて苦しくてしょうがありませんでした。

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(高額な治療で日に日になくなるお金と補助金のやりくり大変でした)


そうして、自分は「どうやったら妻の負担を少なくできるのだろうか」ひいては「世の中の不妊治療中の方々を助けられるのだろうか」と考えるようになりました。

そこで調べていく中で出会ったのが「不妊治療の福利厚生を企業に導入する」という事業テーマでした。

アメリカにはすでに市場がある

不妊治療の負担を軽減する方法を世界レベルで調べていくと、アメリカではすでに事業として出てきていることを知りました。



○「不妊治療の福利厚生」を提供する会社の例

Progyny
Carrot fertility

もちろん日本とアメリカでは労働市場や保険制度が全く違うので、そのまま輸入できるはずはありませんが、2021年始めごろ、日本にはほとんど市場と言えるものはありませんでした。

しかし、「困っている人がいて、お金が動いていれば、やりようによって事業はできる」というこれまた無根拠な自信がありました。

これだ!と思ったらやらないと気が済まない自分の性格上、事業可能性もほとんど検証せずに、この領域で事業をやることを決めました。(今は、お世話になっている周りの方々の助言や、頼れるCOOの助けもあり、可能性レベルで見えてきています)


全ては、働きながら妊活を頑張る人のために

そうして、事業ミッションをこのように定めました。

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「はたらく幸せ」と 「家族をつくる幸せ」を 両立できる仕組みをつくる
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もちろん、妊活や家族をつくるための何かしらを頑張っている人は、今は働いていない人も含めて、世の中にたくさんいると思います。その幸せの価値の大きさを比較するのはナンセンスでしょう。

私は「誰を助けたいのか?」という自問自答をした結果、「はたらく幸せ」と 「家族をつくる幸せ」の両立というテーマに絞りました。

なぜなら自分が一番救いたい人は、「自分の妻と、同じ境遇の方々」であり、「従業員を助けようとする人事/経営者」であるから。

当事者と同じように、その当事者を助けたいと思っている会社の人がいる。経営者がいる。そんな人たちの力にもなりたいと思っています。

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私は人事領域でたまたま仕事や研究活動をしてきた経験を持って、素直な気持ちでコーポレートサイトにこんなメッセージを書きました。


いわゆる「女性活躍」が日本の企業で叫ばれて久しいですが、日本における女性活躍関連の人事施策は”女性のための格差是正措置”という文脈が強く、未だ”企業の競争戦略”として活路を見出せている会社は、正直なところ多いとは言えません。

私たちコウノトリBenefitは、「女性活躍」は女性だけのためのものではなく、男性含む”全ての従業員の幸せ”はもちろん、”ハイパフォーマンスな従業員の獲得とリテンション”、ひいては“企業の持続可能な成長”に必要不可欠なものだと考えます。

企業が、従業員のために施策を講じることが、従業員の「はたらく幸せ」と「家族をつくる幸せ」の両立につながり、ひいては企業・国の持続可能な成長に繋がることを目指し、私たちは企業と従業員両方に寄り添って、いたずらに短期的な利益を追うことなく事業を展開していきます。


長くなりましたが、以上が私の事業の「起点」です。この気持ちをブレずに、いいサービスにしていきたいと思います。これからよろしくお願いします。



2021/5/30
伊藤慎悟



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