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読書日記「モデル失格 幸せになるためのアティチュード」

押切もえさんが書かれた本。この本を読んだのは、7年くらい前になるのかな。本屋さんで新書のコーナーを見ていたら、たまたま目に留まって購入した。

押切さんの頑張り、不屈の精神、まじめさや勤勉さに、私たちフリーランスが学べる部分もとても多いのだけど、私が一番印象に残ったのは次の箇所だった。

押切さんがやっとの思いで所属先の事務所を見つけたのに、事務所が倒産してしまって、不本意ながらフリーのモデルに。依頼の電話を受け日時の交渉をするなど、マネージャーがやる仕事を押切さん本人がしなければならなくなった。。。

もし私が「明日から芸能人のマネージャーをやれ」と言われたら、できるだろうか? そもそも、マネージャーのやるべき仕事ってなんだろう? マネージャーってどうやってなるの? 次々に疑問がわいた。


ところで、佐伯かよのさんが描かれた漫画「星蓮華」では、芸能人のマネージャーという仕事について、すごく丁寧に描かれている。ただ、マネージャーとして既に成功している人の姿が描かれており「素人がマネージャーになる方法」は分からないままだ。

このときの「分からない」「誰かに教えてもらってスッキリしたい」という感覚が、私が現在開いている「ライターになるには?」セミナーにとても大きく影響している。

もちろん、芸能人という個性の強い人と信頼関係を築き、時には親のような立場で芸能人を育てていくマネージャーの仕事は「教えてもらった通りにやればいい」というものではなく、器の広さ、覚悟などがなければ難しいのだろうけれど。

私が、ライターになる方法として伝えるのは「誰でも、明日からできること」に限っている。

押切さんが本の中で「信頼している」と書かれていたマネージャーや編集者、カメラマン、そして押切さんのような「既に成功している人」に、一足飛びになる方法を伝えても、「私には難しいよね」で終わってしまう。

それよりも「誰でも歩みだせる1歩か2歩が知りたいんだよ!!」という、私が感じた苛立ちや不安さ、ストレスを、受講生の皆さんが感じずに済むようにしたいと思うのだ。十分伝えられているか、と言われたら難しいのだけど。。。


フリーランスは、自分自身がプレイヤーであると同時に、マネージャーの役割も自分で果たさなければならない。目の前にきた仕事を受けるか、やめておくかを判断したり、スケジュール管理をしたり、取引先との交渉をしたり。芸能人のマネージャーが作ってくれるような「芸能人が演技に集中できる環境づくり」を、フリーランスは自分でやるのだ。

自分で自分の相談に乗るようなとき、「モデル失格」には参考になる話題がたくさん盛り込まれている。


7年も前に読んだ本を、セミナーを開くようになって、こうして思い出し、時には読み返してみるのは、なんだか不思議な感覚だ。時間が経つと、気になる箇所、読み返したい箇所もまた違ってくるのが楽しい。


セミナー情報

2019年7月22日 18:30~21:30 心斎橋エリアベンチャーズ


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