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解けそうな問題を選ぶには「選べる目」が養われていないといけない #勉強法

ドラマ「二月の勝者」を、放送開始前からとても楽しみにしていました。

第4話で、塾長の黒木蔵人が「Rクラスの皆さんは、試験問題を半分しか解かなくていいです」と指示を出すシーンがあります。生徒たちに「これだけしかやらなくていい」と言い渡すことで、焦りを軽減し、1問ごとに落ち着いて取り組めるように計らったのです。

焦りがミスを呼ぶという悪循環を断ち切る

私はライターになる前に、家庭教師をしていた時期がありました。そのとき、黒木先生と同じ方法をとったことがあります。

まずは「できない、できない」という焦りがない状況で、「自分でじっくり考えて答えを出す」ことを経験してもらいます。「自分でできた!」という経験を重ねた上で、次はゆったりとした時間制限を設けて解いてもらいます。

1問ずつ取り組み、答えを出す経験をした後で、試験のように数問をまとめて出題します。

試験のときに「解けそうな問題を選んで、そこから解き始めてください」とはよく言われることですが、そのためには「解けそうな問題を選ぶ目」が養われていなければなりません。解けそうな問題の中でも「これこそは得意だ! 見た瞬間に答えが分かりそうだ!」くらいの勢いで得意なものが選別できれば、なおよし。

とはいえ、試験に慣れていないうちは「時間がなくなると、他の問題が気になって、解けそうな問題を放棄してしまう」「焦るあまり、簡単な計算をミスする」という生徒も出てきます。そのような場合には「ここまでしかやらなくていいです」と初めに告げることで、焦らずに取り組む練習をしてもらいます。

勉強の内容そのものが原因ではないことも

また、私の経験上「この分野は苦手だ」と生徒さん自身が言っている分野でも、実は得点できていることがあります。それなのに「苦手だ」と言う意識が育ってしまうのは、次のようなケースです。

1つは中学や高校に入学したばかりで緊張感が強い時期に、授業が行われたので緊張感と勉強の内容がセットで記憶されている。

もう1つは、その授業が行われた時期に、勉強以外のことで悩み事があったりして(友人関係や部活など)、嫌な思い出になってしまっている。

このことに、生徒さん自身が気づいて「勉強そのものが苦手なのではない」という意識に変わっていくと、成績が伸びることもあります。

私自身が「この分野は解かない」と決めてうまくいった経験

かくいう私自身も「何度勉強しても、どうしても苦手で間違えやすい問題」を「もう解かない!」と決め、それ以外の分野を集中して勉強することで、資格試験に合格した経験があります。危険物取扱者乙種3類や情報処理技術者試験はその方法で乗り切りました。

初めから苦手分野は放置すると決めたので、他の得意な分野の勉強に時間を割くことができました。そして「この分野を解けなくても、合格点を取ることができる」というレベルに到達することができたのです。

大事なのは地に足をつけて1つ1つ進んでいくこと

受験や資格試験で「苦手分野は一切解かない」という方法が、常に使えるわけではありません。かといって「苦手分野ができない、できない」と焦りながら日々の勉強時間を過ごすのは、時間の浪費になってしまいます。

1日1日の勉強時間を「今日はこれだけしかやらない、これだけやればいい」と決めて、それ以外のことはあれこれ考えず、「これだけ」と決めた部分をしっかりと進めていくといいでしょう。

苦手分野の勉強は、他の分野の2倍時間をかけてもいいので、「なんとなく全体を把握する」ことよりも、「確実にできる部分を1つずつ増やす」という意識を持って、進めていくといいですね。

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