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介護者が感染症になったら

昔、介護をしてたとき、私の手指にヘルペスができた(以前からヘルペス持ち)。
その時、祖母は入院していたが、着替や清拭、人工肛門のケアは看護師さんより、私にして欲しがったので、できるだけしていた。

ただヘルペスとなれば、どうしようもなく、荷物をナースステーションに預けて帰宅した数日があった。

ヘルペスは服薬と休養で治るが、もっと大変なのは「被介護者の精神的な荒れ」だ。

看護師さんも気を配ってくださったが、話し相手を急に失った被介護者の中で疑心暗鬼や被害妄想が膨らんでいく。「来たくないだけなんじゃないの?」と、不安と、それを覆い隠すための怒りの嵐が吹き荒れるのだ。

介護を再開できた時は、大変だった。
吸い飲みを弾き飛ばされたり、10時から17時までみっちり付き添わないと納得しなかったり。

今、コロナウィルスのことで「介護者が交代せざるを得ない」というご家庭もあるだろう。ヘルパーさんが交代したり、デイサービスを利用できなくなっている人もいる。

大変だと思う。私も、吸い飲みが吹っ飛んできた場面や、何をやっても気に入ってもらえず、手を上げそうになった場面は、いまだにトラウマだ。

どうか今を乗り切れますように。

私は、隣のベッドの人のところへお見えになるチャプレンさんのお話に救われていた。介護が済んだ後は、讃美歌ばかり聞いていたなあ……

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