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旅をしながら仕事する、勉強する、遊ぶという生き方を続けて思うこと

私は「自宅から出たくない」「通院時間を確保したい」という思いでライター業についた。パニック障害とメニエール病で、乗り物に長い時間乗ることが難しかった私が、旅から旅への生き方を続けるようになった経緯……は誰も興味がないと思うので、その生き方を通して考えたことを書き残しておきたいと思う。

作業効率がもっとも上がるのは自宅の作業場

旅をしながら仕事や勉強をすることも楽しいが、作業効率がもっとも上がるのは自宅である。自宅にはメインPCに加えて、動画再生をしても作業の邪魔にならないよう接続しているサブディスプレイ、資料を見やすく立てておけるブックスタンド、さまざまな筆記具やメモ用紙まで、必要なものがすべてそろっているからだ。

田舎の一軒家で暮らしているので、「プリンタ用紙が足りない」「インクが足りない」となったとき、すぐに買い換えられる店が近くにない。そのため、消耗品は多めにストックしているので、かえって安心だ。

旅先で得られるのは刺激

自宅から出ない働き方をしていると、世間の動きに疎くなる。季節の移り変わりにも気づかず、極端なときは、4月の終わりに差し掛かっているのに、セーターにダウンのコートで出かけようとした経験すらある。

出かけることで、季節の移ろい、モノの値段の変化、旬の食べ物などさまざまな情報を得ることができる。

未知の土地に行くことで、精神的にも研ぎ澄まされるので、より多くの情報を得ることができる。

田舎移住はいきなり考えないほうがいい

地方への移住、田舎暮らしへのあこがれなどを持っている人は、できれば「現在の住まいと、田舎での住まい」の2つの拠点を持ち、田舎での生活に慣れる期間を設けるほうがいい。

田舎の一軒家は、風の音や川の流れの音がかなり響いたり、自動車の行き来がない真っ暗な道を歩かなければいけない不安があったりする。周辺に田畑しかない地域では、洗濯物や布団を干すとそれが丸見えになるので、気も使う。そういうことが毎日続いても、精神的にまいってしまわないか検討しよう。

さらに、出張や打ち合わせで電車に乗ろうとすると、駅まで歩いて30分かかるという不便さがある。耐えられるし楽しめるという人はいいが、向いていない人もいるので、短期間だけ住みながら徐々に慣れていくようにしよう。

旅先で得たものはきちんと持って帰ろう

旅に出ることで、心が弾むような、新鮮な経験ができることもある。パワースポットと呼ばれる場所へ行って、心が洗われるような経験をする人もいるだろう。

それを旅先の経験、思い出として終わらせるのではなく、いつでもその経験を思い出すことができて、日常生活のなかでパワーをよみがえらせることができるようにしよう。方法は瞑想でも、日記を読み返すでも、なんでもいいので。

決めつけは捨てて新鮮な目で旅先のできごとを見つめよう

私が、特に多く出張するようになった8,9年前と比べて、現在とではビジネスホテルの朝食の充実ぶりがすごくなっている。その当時、「あのホテルチェーンの朝食は、パンとレタスくらいしかない」と思っていたところが、今では「朝食がおいしい」と評判になっていることも。

「あのホテルは、こういうものだ」という決めつけはやめて、新鮮な目で見えるようにしたいところだ。

移動に時間をかけることも旅の楽しみ

初めのうちは「早く目的地につくことこそが賢い」と思っていた私だが、旅に慣れるにつれ「移動そのものが楽しい」と思えるようになった。

大阪から東京まで高速バスで移動すると、おおむね8時間かかるわけだが、8時間もあれば原稿の1,2本は書けたり、資格取得のための勉強もがっつりできたりする。窓から見る景色が変化していくのも、新幹線や飛行機にくらべてゆっくりであるが、細かい部分まで見られる。休憩のとき、特色あるSAの様子を見学するのもおもしろい。

忙しさやアポイントメントの状況にもよるが、移動に時間をかけることを、これからも楽しんでいきたいと思う。

遠回りのルートを検討するとおもしろい

私の住んでいる大阪・泉州から、陸路で神戸・三宮まで行こうとすると90分程度の時間がかかる。でも、鉄道で関西空港へ移動し、高速艇で神戸空港まで行くルートだと、高速艇の乗船時間は30分ですむ。

このような遠回りのルートが意外に便利なことがあるが、Yahoo!路線検索ではなかなか見つからないので、人間があえて探していく楽しみもある。

ホテルでの「おこもり」も楽しい

観光地をたくさんめぐる旅もいいが、ときにはホテルで勉強や仕事に取り組むのもよい。

そういう楽しみ方をしたいときは、客室内・プライベートゾーンでも「すぐにドアを開けて出かけられる服装」をしておくのがよいと思う。エグゼクティブラウンジや大浴場への移動を、思い立ったらすぐにできるようにしておくのだ。

また、勉強や仕事には緊張感が必要なので、ナイトウェアに着替えてしまうと、気持ちがだらけてしまう。緊張感を保てる服装をしておこう。

むくみの解消は早めに

長時間、電車やバスの座席に座り続けることで、脚にむくみが出てしまうことがある。このむくみは、できるだけ早めに解消しよう。脚を上げて寝る方法でもいいし、マッサージでもいいので、自分なりのむくみ解消法を見つけておきたいところだ。


田舎の一軒屋から、遠くへ。旅から旅へ。自分で世界を広げることができる時代にうまれたことに、感謝したい。

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