見出し画像

起業すると決めたらやることリスト

私自身が、起業前にやっておいてよかったこと、逆にやらなくて後悔したことなどをもとに、「起業をすると決めたらやっておきたいこと」のリストを作成してみた。おおむね1か月前から、起業直後にかけてやっておきたいことを紹介する。なお、この記事では、法人化するのではなく、個人事業主としてスタートする場合を想定している。

起業すると決めたらすぐ:起業家に人気のある本をたくさん読む

2つの意味があって、1つは「起業家に役立つノウハウを自分に取り入れること」、そしてもう1つは「起業家にとって常識とされていることを、身に着けること」だ。

起業家が「役立った」「これはよい!」と勧める本は、ネットなどで書評を探せばすぐ見つかる。それらの本を、書評だけ読んで分かったつもりになるのではなく「自分で読む」こと。そして、自分に役立ちそうな部分をノートに書きだしたりして「いつでも読み返せるようにする」こと。こうして、自分だけのテキストを作り上げておくことが大事だ。

今後あなたと縁ができる起業家が、常識として知っている内容を、押さえておくことも必要だろう。

起業すると決めたらすぐ:起業以外の方法ではダメなのかを検討する

あなたが希望する仕事で成功している企業に就職するとか、アルバイトでも雇ってもらうといった方法ではダメなのかを検討しよう。

今後、仕事を続けていくうえで、壁にぶつかることはある。そのとき「この道でやっていくしかないのだ!」と思えるのか、「他の道でもよかったのかも」と迷いが生じるのかで、その後の展開が変わってくる。

起業以外の方法も検討した上で「最も良い方法を選んだんだ」と言い切れる状態にしておこう。

起業すると決めたらすぐ:起業後の収入が0だった場合どのくらい耐えられるかを検討する

起業してすぐに、収入の流れが安定するとは限らない。むしろ安定しない方がふつうである。仮に収入が0だった場合に、預貯金などでどのくらい耐え忍べるか。アルバイトなどを検討しなければならないのは、どの時点かを考えておこう。

起業すると決めたらすぐ:事業計画書を書く

自分がどんな事業をしたいのかを、紙にまとめる。

この時点では、事業計画書の書き方自体が分からないとか、他の起業家がどうしているのか全く分からない、という人も多いかもしれない。

しかし、分からない点を調べて文章化、数値化していくことで、自分の事業が実現可能なのか、収益は上がるのか、どのくらいのリスクをはらんでいるのかが、具体的に見えてくる。

起業すると決めたらすぐ:「個人事業の開業・廃業等届出書」を出す日を決める

私の経験から言うと、決めておかなければいつまでも出せない。準備不足ではないか、本当にやっていけるのかと気になることばかり出てしまう。

だからこそ「いつ開業するか」を決め、その日に向けて準備するイメージで、開業日を決める。

縁起が良い日でも、自分の個人的な記念日でもなんでもよい。私が、祖母にアドバイスされたことを書いておく。

1か月前には決めたいこと:屋号・雅号などを決める

開業準備を進めていくうえで「開業後の姿をイメージする」ことがとても大事だ。そのため、屋号や雅号を早めに決めて「それにふさわしい自分」になることを目指そう。

1か月前には決めたいこと:事業用の銀行口座について考えておく

事業用の銀行口座を別途開設するのか、既存の口座を使うのか、屋号などが入れられるビジネス用の口座を開くのか、選択肢は多々ある。どの方法を選ぶか決めて、必要な手続きに取り掛かろう。

1か月前には決めたいこと:パソコン、携帯電話、ネット回線の利用について考える

パソコンや携帯電話を事業用とプライベート用の2つに分けるのか、それとも同じものを使うのか? 電話番号の開示はどうするのか? インターネット回線はどうするのか?

考えた上で「事業用に新たなものを準備する」なら、必要な行動を起こそう。

1か月前には決めたいこと:保育所、学童保育の手配、家事分担の変更など

保育所や学童保育を利用することが必要なら、できる限り早めの手配を。託児所や病児保育も、事前に見学や利用登録をしなければならない場合があるので、必要な手続きについて調べておこう。

家庭内での家事や介護の分担も、必要なら話し合って、新たなやり方を考えよう。

1か月前には決めたいこと:客層の絞り込み

事業計画を書いた段階で、客層の絞り込みができている人もいるかもしれないが、さらにしっかりと「どのような客層を想定するのか?」を確定しておく。これから作るホームページやチラシは、「どのような客層を狙っていくのか?」を決めておくことで、スムーズに制作が進むようになる。

1か月前には始めたいこと:確定申告について知る

フリーランス向けの確定申告に関する本を読み、確定申告について理解しておこう。税理士会や青色申告会など、相談先についても調べておく。

1か月前には始めたいこと:自己PRのやり方、「どんな自分だと思われたいか」を決める

先日の記事にも書いた通り、フリーランスは「どんな自分だと思われたいか」を自分で決めなければならない。

起業家としての自分を、どのような言葉でPRするか?

初対面のお客様に、自分のよいところをどう表現するか?

食事会や異業種交流会で、どのように自己紹介をするか?

できるだけ早く考え始めよう。

1か月前には始めたいこと:ホームページ作り

自分が個人事業主・経営者であることを表現でき、仕事の依頼を受ける窓口として重要な位置を占めるホームページを作り、ブログ、SNSなどの運営方針を決めよう。

仕事の依頼がまだないうちは、ブログやSNSの更新をひたすら続ける日々が続くこともある。その時、どんなことを発信したいのか、アイディアをノートに書き留めておき、ネタに困らないようにしよう。

1か月前には始めたいこと:オフィススペースを探す

レンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースを借りるなら、ネット環境をはじめ設備の面で不足ということは、まずない。ただ、他の人との距離が近いので、その人たちとの相性はどうかという問題が起こる。利用希望者には「事前の見学を必ずしてください」と求めるスペースもあるので、早めに行動を起こそう。

自宅で仕事をする場合も「どこで」するのかを決め、オフィスとして快適な空間を作っていこう。

1か月前には始めたいこと:仕事で使える服の確認

これから始める仕事にふさわしい服を持っているか確認しておこう。高価な服を揃えなくてもよいが「似合う服」「業務内容にふさわしい服」を持っているか、確認しておこう。

1か月前には始めたいこと:必要なソフトウェア、消耗品などの準備

事業そのものに必要なソフトウェア、経理関係のソフトウェア、領収書用紙など必要なものを揃える。

1か月前には始めたいこと:紙製の名刺、チラシ、パンフレットづくり

印刷所に出す場合、印刷のための時間がかかるので、早めに準備するのがよい。ただし、事業計画や自己紹介文などが出来上がっていないと、チラシやパンフレットも曖昧な内容になるので、順を追って作っていこう。

2週間前には始めたいこと:SNSやブログなどで「起業する」ことのPRを始める

SNSやブログは気軽に更新でき、つながりのある人に「起業する」と伝えることができるツール。しかしながら、プライベートでの利用に重きを置く人も多いので、あまりしつこい押し売りにならないよう気をつけながら、お知らせしよう。

2週間前には始めたいこと:「お客様はどこにいるのか?」を考え営業活動をする

「あなたが想定しているお客様は、どんなところにいるか?」を考える。

若い主婦を客層としているなら、「数多くの若い主婦に出会える場所はどこか? どんなふうにあなたのビジネスを伝えれば信頼してもらえるか?」と考える。30代のビジネスマンを客層と考えているなら、「昼間はサラリーマンとして働いている人に多く出会える場所や時間帯はどこか? どんな宣伝方法を選べば信頼してもらえるか?」を考える。

「どんな場所で営業活動をすればいいか?」

「どんな場所に広告を出せばいいのか?」

をしっかりと考え、営業活動を始める。

準備も大事だが、実際に起業することのほうが大事

慎重に準備をすることも大事だけれど、なんといっても大事なことは「実際に起業する」ということだ。起業すると決めた日が来たら、実行に移そう。


新刊のご案内

起業・副業を考える方、人生の転換期に差し掛かったフリーランスの方にお役立て頂きたい本です。

イベント、セミナーのご案内

◆わくわくセッションともくもく会
・02(月)13:00 - 18:00
・16(月)13:00 - 18:00

◆ライターになるにはセミナー
・16(月)18:30 - 21:30



いただいたサポートは、ライター志望、フリーランス志望、地方在住で起業を考える皆さんに向けたセミナー運営費用などに使わせていただきます。