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2021/8/10 (NVC)Presenceプレゼンスとは?


NVCには、自分の習熟度を自己診断できる
28のマトリックス、というものがある。

そしてその1つ目の項目が

「プレゼンス」Presence

となっている。
プレゼンスは、「留まる」とも訳されているが、
どういうことだろう。

28のマトリックでは、習熟度を4段階に分けている。

五里霧中(レベル1)
過去や未来に無自覚に埋没している。
思考や行動に夢中になっている。

目覚める(レベル2)
今、ここで起きていることに注意深くあることと、
思考に埋没していることとの違いを知覚し始める。

使える(レベル3)
思考と感情を見つめることができ、ただ反応するというよりは
意識的に応答しようとする。思考に埋没していることに
気づいた時に、自己を回復し、今起きていることに再び注意を向けることができる。

身に着く(レベル4)
一瞬一瞬に起きていることに、リラックしながらも、注意深くいられる。
目的と選択を懐の深みに保つ。
自由に、また共に生きることを大切にしながら、また
過去から未来への展望を持ちながら、今、ここに心が開いている。

Relaxed alartness to what is happening in each moment,
with a deep sense of purpose and choice; openness to what is,
with resourcefulness, interdependence, and a perspective of
past and future.

このような定義になっている。

一言で言うと、プレゼンスというのは

出来事に反応するのではなく、
客観的に観察として捉えられて、

意識は、今、ここにある、ということ。

過去のことを悔やんでいたり、
未来のことを憂いている、という状態ではない、ということ。

ジムが練習会で「プレゼンス」に関してこのようなワークを
提供してくれた。

「プレゼンスではない状態を体験するワーク」

プレゼンスではないとはどういう状態か?
それは、何かに「集中している状態」。

例えば、
1から10までの数字を上がっていく方向で数えるのと
10から一まで下がっていく方向で数えるのを交互にやることに
集中する。

こんな風に。

1、10
2、9
3、8
4、7
5、6
6、5
7、4
8、3
9、2
10、1

これを何も見ずにやるのは結構な集中力が必要になる。
この、数字のカウントに集中している状態、というのは
「プレゼンスではない」状態。

プレゼンスというのは、ただ、今、起こっていることを
五感の全てで感じる。
その状態。

それがジムの説明だった。

一方、ミキ・カシュタンの説明では、
彼女のオンラインスクールの中にこのような表現がある。

こちらのページから
https://fearlessheart.teachable.com/courses/308596/lectures/5904410


Cultivating presence is simply the practice of growing in your awareness
of where your attention is and where you want to put it next.

プレゼンスを深めるには、単純に自分の意識をどこに置くかという気づきを
より大きく持つ、ということです。
そして自分の意識を次にどこに置くのか、ということにも
意識的であることです。

つまり、意識を自由に選択することが、プレゼンスを深めることが出来る、と
ミキは伝えている。

「自由に選択することができる」

ということに気づくことが大切だと。

何かに向けることも出来るし、また何にも向けないことも出来る。

また、ロバート・ゴンザレスの
Reflections of  living compassion からは次のようにある。

from "Be present"

We have deep in our heart resonance from the presence of our true self.
We can allow ourselves to go with the felt energy, the movement - the flow of the life current moving through us.
When we allow ourselves to feel that energy without story or any interpretation, we can rest in the current of this flow. What emerges is a deeper wisdom and awareness.

"Be present "より

私たちは、ハートの奥底に真の自己の存在との共鳴を持っています。
私たちは、感じたエネルギー、動き、つまり自分の中を流れる生命の流れに身を任せることができます。
物語や解釈を抜きにして、そのエネルギーを感じることができれば、私たちはその流れの中に身を置くことができます。そうすることで、より深い知恵と気づきが生まれます。

つまり、ハートの奥にある感覚をあるがまま感じることで、
本当の自分自身につながることができ、

それが「プレゼンス」であるということ。

そう、ロバートは伝えてくれている。

私たちはつい、色んな考えで頭がいっぱいになりがちだ。
特に何か出来事に反応した時こそ、
自分が何を感じているのか。
ハートの奥にはどんな感覚があるのか。

それをまず感じて、プレゼンスと共にいるところから
選択をしてこうと思う。


ロバートゴンザレスの
Reflections on living compassionより

本はこちらのサイトで購入できます。
http://living-compassion.org/reflections.html


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最初にテーマは
「プレゼンス」と「ゼロステップ」

口を開く前に自分の中を整えるというステップ。

体験しながら学びを深めてもらえます。

<NVC実践クラス>
・8/16朝スタート 残席1
https://resast.jp/events/577535

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*NVC基礎レベルの学びが終わった方へ。
ワーク中心のクラスです!

さらに、日常生活の中でNVCを使いこなせるように、
体に染み渡させるために練習を続けましょう。

実践クラス<レベル1>の内容

実践クラスレベル1「深い自己共感」

1)プレゼンスとゼロステップ
2)ニーズとつながる
3)深い自己共感のプロセス
4)自己統合プロセス
5)嘆きのプロセス
6)ジャッカルと仲良くなる

くみくみ
2021/8/10
@真夏のつくばから


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