【高校入試紙面講義】2020年山梨県 大問1 1

本日は祝日ですが、紙面講義は祝日も関係なく行います。というわけで本日は地理を扱います。今日は世界地理総合問題で解説を行います。
地理の紙面講義の難点は、地図や資料などが著作権の関係上掲載できない点です。そのため、下記のサイトから入試問題を入手したうえで解説を聞いていただけたら幸いです。宮城県については河北新報から最新年度の過去問は閲覧できます。一緒に置いておきますので、確認ください。

■問題

A=フランス、首都はパリ、パリの上に緯線Ⅰがある、Xはギリシャ
B=ブラジル、首都はブラジリア、ブラジル南部に緯線Ⅱがある
C=オーストラリア、首都はキャンベラ、キャンベラの上に緯線Ⅲがある
D=中国、首都は北京、山東半島の下に緯線Ⅳがある
(1)略地図中のA~Dの国のうち、2020年1月1日午前7時を迎えたのが最も遅かった首都がある国を、A~Dの国から一つ選び、記号で書きなさい。
(2)略地図中のⅠ~Ⅳのうち、2つは同じ緯度の緯線である。同じ緯度の緯線の組合せとして正しいものを、次のア~カから一つ選び、記号で書きなさい。
ア ⅠとⅡ イ ⅠとⅢ ウ ⅠとⅣ
エ ⅡとⅢ オ ⅡとⅣ カ ⅢとⅣ
(3)次の写真は、略地図中のXの国の沿岸部に見られる特徴ある街並みである。この写真の中の住居について説明した、あとの文章中の(  )に当てはまる内容を簡潔に書きなさい。また、Xの国の首都の名前を書きなさい。
 これらの住居には、地域の機構に合わせて窓を小さくする工夫が見られる。これは、(  )ためである。
(4)次のグラフと表は、略地図中のA~Dの国と日本の5か国についてまとめたものである。このグラフと表から読み取ることができる内容として正しいものを、あとのア~エから一つ選び、記号で書きなさい。
グラフ:縦軸=工業出荷額に占める機械工業の割合、横軸=自動車の生産台数
⇒Aは割合が40%、生産台数は約200万台、Bは割合が20%台、生産台数は約250万台、Cは割合が17%、生産台数は約100万台未満、Dは割合が35%くらい、生産台数は約2800万台、日本は割合が45%、生産台数は約1000万台
表:左から国内総生産、一次エネルギー供給量、二酸化炭素排出量
⇒A:25,824、2.4、2.9 B:20,555、2.8、4.1 C:14,086、1.2、3.9
 D:122,377、29.5、91.0 日本:48,724、4.2、11.4
ア 工業出荷額に占める機械工業の割合が30%を超えている国は、いずれも二酸化炭素排出量が10億tを超えている。
イ 日本はDの国と比べ、国内総生産、一次エネルギー供給量が小さいが、自動車の生産台数は多い。
ウ 国内総生産の上位2か国は、二酸化炭素排出量、自動車の生産台数でも上位2か国となっている。
エ 日本はBの国と比べ、国内総生産、一次エネルギー供給量、自動車の生産台数が2倍以上である。
(5)次の文章は、略地図中Bの国を流れる大河の流域に住む人々が、伝統的に行ってきた農業についてまとめたものであり、文章中の(  )には同じ語句が入る。(  )に当てはまる語句を書きなさい。
 この地域の人々は、(  )農業を続け、自然と共存しながら森林を利用する伝統的な生活を営んできた。(  )農業とは、森林や草原を燃やし、その灰を肥料として作物を栽培する農業である。数年たつと土地がやせ、作物が育たなくなるため、別の場所に移動し、これを繰り返していく。

■解説

それでは、解説に移りたいと思います。

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