学生講師の責任の領域

今年から塾講師になられた学生の皆様、講師生活は慣れましたでしょうか?最近講師になられた方は、この三ヶ月あまりで慣れていきましょう。その時に先輩講師に色々と聞くのがいいでしょう。

今日は、学生講師の責任の領域について話していきます。今回は様々な方に読んでいただきたいので、無料で公開します。
よろしくお願いします。

■学生講師のメリットとデメリット

まずは学生講師のメリットから。学生講師のメリットはズバリ、生徒との年齢が近いため、親しみを持たれやすいことです。特に、個別指導の講師は大半が学生講師です。それをコントロールするのが、社員の先生(教室長)です。中には、副教室長がいる教室もありますが、規模の大きい教室、生徒人数が多いところは副教室長を据えてる場合があります。そのため、学生講師はここから社会経験を積んで、様々なことを学んでいけばいいと思います。
もうひとつのメリットは、失敗をしても許されることです。これは語弊のないように言いますが、仕事のミスのことです。会社を傾けるようなミスやコンプライアンス違反をしないこと、つまり社会人としての常識や良識に外れることをしたら、当然許されません。それは例え学生講師でも例外ではありません。

反対にデメリットとすれば、保護者からの見られ方です。学生講師に不安を持たれる保護者も実際にいます。なぜなら、プロの講師と違って、学生講師は教務力の経験が少ないからです。
個別指導の場合、できる講師とそうでない講師の教務力の差は大きいです。しかし、それを意識して講師がしっかりと学習したら、教務に関する不安は取り除かれるはずです。学生講師の成長は会社・教室の成長につながります。
もう1つのデメリットは、責任を取る領域が少ないことです。講師としての責任と、指導に対する責任は負わないといけないが、業務の責任(しかし、最低限の業務はしないといけないと思います)は負わなくていいと思います。そのため、教室のため、生徒のために動かないといけないのに、いざというときにできなくなります。

■学生講師として意識すること

学生講師として意識しないといけないことはあります。それは就業規則を守らないといけないことです。これを守らないと、会社から損害賠償を請求されることがあります。そのために、学生講師としての責任をここで述べたいと思います。

1 社会人としての当たり前のことを身につける

当たり前ですが、これができてない人もいます。例えば、遅刻しそうなとき、急な体調不良の時に一本連絡(電話の方が確実)を入れる、ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)を行うなど、社会人になったら当たり前のことです。これは学生講師でも責任は問われます。勿論、コンプライアンス違反をするのは社会人として失格です。

2 生徒の指導に責任を持つ

これも当たり前です。生徒の成績を上げる、目標を達成させるなど、指導に対する責任を持つのは当然です。これができないなら講師をする意味がありません。生徒とのコミュニケーションを取るのも大事ですが、学生感を授業中に出さないように気を付けないといけません。休憩時間の時は生徒と話すのは悪くないですが、指導時間とのメリハリはつけましょう。
だからといって、授業中に雑談中心の授業をするのはありえません。生徒はその雑談をするために塾に来てるわけではありません。

3 教室の美化に協力する

これも当たり前です。勤務時間の一部に使ったブースの清掃がありますが、これも当然です。これができないなら、次に使う人に失礼だと思います。
ただ、教室長が全部やる(もしくは生徒に全てやらせるなどしっかりとした教室方針があるならこの限りではない)!という教室ならそれに従えばいいが、それでも教室長の負担を軽減させる貢献はしておくといいでしょう(隠れた評価につながるかもしれません)。

4 主要科目の知識・入試傾向をつかむ

これはできなければ、教壇に立ってはいけないと思います。特に英語・数学でいいので、それだけでも問題は解いておくといいでしょう。勘違いしてはいけないのは、できると教えられるは別物です。できると言ってる科目に限って、実は教えられないという人をたくさん見てます。準備しないで授業に臨むのはもっての他です!足りないと思うなら、しっかりと学習しないといけないです。これは、学生講師でも社員講師でも何ら変わりません。

以上4つのことは学生講師でも責任を持たないといけないことだと思います。人によっては、講師には責任を負わせてはいけない、と勘違いする人います。それはあくまでも経営面のことだと思います。教務面は責任を負わないといけないです。

■最後に

生徒からは学生講師でも先生と見られます。そのため、講師として節度ある行動をしていかないといけません。
ですが、講師の道を選んだ方は、そのメリットとして、一般常識(SPI)のテストの時に有利にはなりますので、失敗を恐れずにチャレンジしましょう。

皆様のサポート、よろしくお願いいたします。サポートいただいたものは一般社団法人CAMELの活動費として活用させていただきます。