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実家が寺院の大学院生

2回目の投稿です。
初めの投稿では、大学院で寺院と福祉の関わりについての研究をしていることを書きました。

こんな独特の研究をしているので、もしかしてと思った方もいるかもしれません。
その通りです。
私の実家は、北海道の田舎にある寺院です。

東京の大学院に通っているわけですが、そのことを知人に話すと、「仏教の勉強をしてるの?」とか「家は継がないの?」などと聞かれます。
家は継ぐつもりでいます。
しかし、仏教について勉強しているわけではなく、福祉の勉強をしています。

福祉と寺院の関わりについての研究なので、仏教について全く勉強していないわけではありませんが、やはりその道で仏教を学んでいる方に比べると、とても浅い知識だと思います。
仏教については、大学院卒業後に深く学びたいと思っています。

今回は、私が福祉について学びたいと思った理由について少しだけ書いていきます。

他の投稿でも書きますが、現在の寺院は、地域における役割が非常に不明確になっているという現状があります。
この状況を受けて、私は、今後の寺院は福祉的な役割を担っていくべきだと考えました。
寺院はその特性上、高齢の方が集まることが多い場所であるため、高齢者に対して果たすことのできる福祉的な役割は大きいのではないでしょうか。

私の実家の寺院でも、よく訪れているのは高齢の方が多いのですが、賑わいは年々衰えているように感じます。
私が実家の寺院に帰ったときも、町の高齢化や過疎化に負けず、高齢の方が変わらず集まっていてほしいという願いから、福祉についての知識を深めたいと考えました。
そして、自分の寺院を福祉的な拠点として、地元の地域福祉の促進に少しでも寄与できればと思っています。

今は父が住職をしていますが、将来は、長男である私が実家の寺院を継ぐつもりです。
「将来が決まっているのに、大学院まで行く必要あるの?」なんて思う人もいるでしょう。
しかし、これから人口減少、少子高齢化が進む過疎地域の寺院を存続させるには、社会を知り、自分なりに考えてお寺という場所を活気づけていく必要があるように感じます。

まだまだ未熟ですが、1人上京し、大学院まで進学させてもらっているので、この時間を無駄にせず、実家の寺院に戻った時に活かすことのできる知識や経験を積んでいきたいと思います。


とはいえ、同期の子はもう社会に出て働いているわけですから、人生を遠回りしていることに対する引け目も少なからず感じています。
口に出しては言われませんが、「お前は将来が決まっていていいよな」とか「お寺に早く戻らないの」なんていう雰囲気を感じることも、稀にあります。
実家が寺院の大学院生ならではの悩みですね。
そんなふうに思う人たちに対して、胸を張って「今こういう勉強をしているんだ!」と言えるように、勉学に励んでいきたいです。
応援していただけると嬉しいです。


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