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意外とドタバタアクション、三池崇史監督「初恋」の感想。

以下はほぼFilmarksの自分のページからのものです。

サンクス!モニカ。やっと観れました。評価の割に上映館が少なく、ランキングが上位じゃなかったりするのが少々不思議です。

三池監督で「新宿」「チャイニーズマフィア」と来れば硬派路線だと「新宿黒社会 チャイナマフィア戦争」、どちらかと言えばコミカル路線の「DEAD OR ALIVE 犯罪者」「漂流街」が思い浮かびましたが、この作品はちょうどこれら硬派とコミカルの真ん中辺りに位置する、バランスの良いものだったと思います。ただ、「初恋」以前のこれら作品の濃い味が気に入っていた自分にとっては、ちょっとだけ物足りなさを感じるというか、硬派ならとことん硬派、コミカルならコミカルに思いっきり振り切って欲しかった所。映画の勢いを考えると、主人公とヒロインのキャラがもう少しはっちゃけても良かったかも。

しかし、主にギャング達のカッコつきそうでカッコつかない・キマらない、むしろかなりドタバタしている所(「避難訓練」や、「お婆さん」、「ミニバン車中」「足をくじく」辺り)は個人的にリアル=時に滑稽で適度な残念感があるもの、 と思っている自分にとっては結構心に響きました(笑)。エンディングが意外な位素朴なのも〇。

車に関してはセンチュリーは想定内でしたが、プリウス(!)やベレットは意外。あの終盤のカーアクションは違和感を覚える方が居るかもしれませんが、日本国内では撮るのが難しい撮影事情を考慮すれば三池監督ら・し・い「工夫」にも思えましたし、潔さを感じました。

どの方もエネルギッシュで、特にベッキーはインパクト有りました(ちょっとToo Muchでしたが)。

ちなみに、最近復活した「鉄パイプでお前の頭を砕いてやろうか!」「お前の娘にも危害が及ぶ」「お前ら、頭がぐちゃぐちゃになって轢き殺されてみろっ!」といったシャウトや発言を残し、赤ちゃんパワハラミュージカルを披露しながら暴行を加えた豊田真由子元議員はあのベッキーの役or三池監督のバイオレンスアクションにもハマリそうな気がするんですが、如何でしょうか。

本人が披露した名刺かるたの発言を使って、「これは金になる、これは金にならないピョーン」と言いながらバラバラになった死体の手足首を区分けする姿なんか観てみたいですし、映画関係者は是非オファーをしてほしいです。断られたら私がやります(笑)。

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丸の内TOEIでもでかでかと宣伝が(ここでは観ませんでしたけど)。

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