HSPにはしんどい仕事かもしれないが・・・

教師という仕事に、私は向いているのかなと思うときがある。

現役の教員の「つらい」「辞めたい」という話を聴くたび、自分の心が揺らぎ、「果たしてそんな重大な責任を果たすことができるのだろうか」と弱気になることもしばしばある。

というのも、正式に診断されていないが、私はどうもHSP(Highly Sensitive Person)気質を持っているようなのだ。

HSPはいわゆる「繊細さん」とも言われ、心が繊細で壊れやすい、環境や人の感情に敏感になりやすく、小さなことでもクヨクヨ考えてしまう(もちろんHSPは人によって程度の大きさはある)。

学習支援員で数校入ったことがあるが、必ず1人はADHD傾向の子がいて、その子の行動を逐一見ていることが多かった。しかし、私にはやはり無理があった。その子供の行動が気になったり、感情(ほとんどは否定的なもの、怒りにも似たようなもの)を受け取るのにしんどさを感じて、家に帰るとグッタリする。

それがあまりにも続くので、年度が替わるときに辞めさせてもらったが、やはり後悔は残った。教育に関わる仕事をするのが好きでやってきたし、これから教員採用試験を受けようとしているのに、この程度で辞めたくはないという思いはある。

この状態を続けて、精神疾患で辞めなければいけなくなるのではという不安もありながら、教員になることは諦めることができない。治す方法があったら・・・とも思うけれど、今のところそのような特効薬があるわけではなく、瞑想など精神統一をはかるなどの精神論で乗り切るしかないのかと思う。

逆に、HSPの人はいろいろなことに気がつくため、子供のささいな変化に気づくことができる特性もある。そういった面ではHSPの良い面でもあるかと思う。細やかな気配りも可能だ。必ずしも悪い面だけではないと思うが、やはり苦しい時は苦しいものである。

この特性を教師になった時にどう活かすかは、やはり自分の心次第なのかもしれない。

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