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根性がないとダメなのか〜メンバー募集からのバンド活動編〜

ー前回のあらすじー
高校3年になる頃、具体的に大手レコード会社さんの預かりになり色々状況が変わっていくのですが、その1番デカイ変化が『バンド化』です。
我々は2人で活動していてたまにサポートを入れてバンド編成でライブをしていたのですが、2人ではパンチも無いし売りづらい。と言われてしまい泣 レコード会社さんからバンドにして欲しい、と要望され人工的にバンドになっていくのですが全くメンバーが見つからず泣 途方に暮れていました。
そしてメンバーをしつこく探すのですが、、、

今回はそのメンバー募集編をお話しします。



ー全く相手にされない馬骨野郎ー

ワタクシはまだ高校生だったので周りのミュージシャンは9割学生。
ですので楽器を始めたての子ばかりで中々音楽の話しが通じる子も稀でした。
ヴィジュアル勢かメロコア勢しかいない世代ですのでヴィジュアル系もメロコア系も当時目の敵にしていたワタクシの周りにはミュージシャンの友達は極々少数だったのです。
そして、さらに極々少数ですが大人のプロミュージシャンの方も知り合いでいたのですが、ワタクシが

『一緒にメジャーデビューするようなバンドやってくれませんか⁉︎』

と、掛け合っても中々相手にしてもらえず笑
考えたら当たり前ですよね向こうはもうプロで職業にしている方でこっちは馬骨。
当たり前っす。



そこで、ワタクシは魂を売り飛ばしビジュアル系のバンドにサポートで入って勧誘してみたり、出来もしないのにセッションに出入りして勧誘してみたり、、、もう手当たり次第でした。
特にヴィジュアル系は当時ホントに苦手だったのでめちゃくちゃシンドかった記憶があります。
分かりにくいかも知れませんが、当時のワタクシのフェイバリットはJapanのデビッドシルビアンで退廃的でロマンチックな音楽にこのビジュアルがグラマラスで好きだった訳で日本のビジュアル系はまた違う系譜のモノと認識していたので苦手だった訳です。
ましてやメロコア勢は今でこそ好きですが、当時のワタクシには『分かりやす過ぎる音楽』だったのでイージー過ぎて苦手でした。それ以上にメロコアを聴いてる連中が大嫌いでした笑(今はそんな事はありません、誤解なさらずに。)





ーーバッドボーイズを勧誘ーー

そんなある日、地元で有名なバッドボーイズ達がやってるバンドのベーシストが参加しても良いよ、と申し出てくれました。
当時、そのバッドボーイズ達はとにかく悪ぅ〜ぃ感じの方々で素行の悪い噂話が絶えませんでした。(まだワタクシが未成年だった頃は不良がバンドをやる、みたいな文化がありました。)楽器屋さんで顔馴染みになってはいたもののワタクシはビビり散らかしてました笑



何せスタジオで機材ぶっ壊したとかスタジオでなんか燃やしてるのを見た、とか夜に街で見かけるとヤーさんみたいな方と怒鳴り散らかしてるのを目撃したりだとか...笑そんなバッドボーイズさん達と一緒にバンドなんかやったら色々仕込まれてロボ化してしまうんじゃないか....とか本気で思い込んでたのは事実です笑 だってまだ出会ったのは17〜18歳くらいだったんですもの。

そんな面白な(?)バッドボーイズのベーシスト(以後F氏)が参加してくれる事になり、残るはドラムです。ドラムはホントに見つからなくて、当時自衛隊でマーチングバンドをやってる海外の方とか、風俗店のケツモチをしている方とか、住所のない方とか色んな方と合わせたモノの全く手応えが無く笑 紆余曲折あり通常"J太郎"と言うドラマーが参加してくれる事になりました。
J太郎は友人の友人の友人の友人の....みたいな感じで辿っていき出会った方でした。
そして

S氏vo.gt
ワタクシgt
F氏ba
J太郎dr



と言う布陣でバンドをスタートさせたのです。
そして、リハーサルを重ね、Liveも重ね、次第にお客さんも増えていき、大手レコード会社さんから我々に担当のT氏が同行してくれるようになりベースとなるチームが固まっていきました。
そして、ガツガツとバンド活動をしていくとワタクシは高校を卒業していました。ワタクシが高校を卒業し1年が経った19歳の頃でした。とうとう"機は熟した"となり、色んな事務所の方をライブハウスに呼んでショーケース的なLiveをやる事になりました。
場所は老舗の新宿LOFTに決まりました。



決戦は新宿LOFTです。当時『ぴあ』やその他雑誌に掲載して頂いたり、対バンが今では大御所の『フ○ファブリック』だったりしてめちゃくちゃ気合い入っていたのを今でも鮮明に覚えています。
その決戦の地、'新宿LOFT'を境に4人の運命がジワリジワリと変わっていくのですが....それはまた次回に。

次回.運命の新宿LOFT編をお送りします。



つづく

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